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(回答先: 龍の仮面で綱渡り 強面(こわもて)の中国外交の仮面の裏は? 投稿者 佐々木敏の「龍の仮面(ペルソナ)」から。 日時 2002 年 5 月 19 日 03:42:06)
「龍の仮面」さっそく読みました。長大だけどなかなか面白かったですよ。いつぞやは佐々木さんをおちょくった投稿もしましたが、まあ、今の若手の書き手としては有望株の一人ですね。
気づいたことをいくつか。主人公のモノローグがあまりに「今の女子高生風」で、中国を手玉に取る諜報員としては、軽過ぎる感じがすること、複雑なプロットですが、やや、コンピュータケーム(シュミレーションゲーム)のような軽さというか、調子の良さが感じられること、そのためにせっかくのテーマも軽い感じになっていること、等、もう少し文革時代の中国のような「やりきれなさ」を強くたでしてもよかったか、と思われます。あるいは、映画化を意識しているのかも知れませんが。
まあ、今後もどのような進路、国際社会の中でのポジションを取るのか、なかなかよく分からない国ですので、色々なシュミレーションが活字化することは、大いに意義がある、と思います。 前にも書きましたが、残念ながら、わが国は、当面、米国と中国の間で綱渡りを強いられるわけですから。エンターテインメントとしてみれば、十分に楽しめますので、皆さんもご一読を。