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(回答先: 「手広げ、連行阻止図った」…瀋陽亡命事件 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 5 月 13 日 15:54:56)
中国・瀋陽総領事館事件で、川口外相は13日夕記者会見し、小野正昭領事移住部長による現地調査の結果を説明した。外相は武装警官の総領事館立ち入りや朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の住人5人の連行について、日本が同意したとの中国側主張を改めて否定。小野部長を北京に派遣し、中国政府に調査結果を伝えることを明らかにした。
会見で川口外相は、まず事実関係について、(1)総領事館入り口で女性2人と幼児1人が取り押さえられた際、中国側武装警官が敷地内に入ったこと(2)ビザ申請待合室から男性2人を連行したこと(3)武装警官詰め所から住民5人を連れ出したことの3点について、いずれも総領事館側が同意を与えた事実はないと説明し、中国側の主張に「き然として反論したい」と述べた。
武装警官が詰め所から5人を連行したことについて、副領事が同意したとの中国側主張について川口外相は「何度も阻止するなかで緊迫した状況になったため、不測の事態を避けるため無理をするなとの上司の指示に従ったもので、同意したわけではない」と否定した。
また、5人の扱いについて「第三国への出国を前提にしない」と引き続き日本への引き渡しを求めるとともに、「大事なのは人道上の観点が尊重されること」と強調した。
総領事館の対応については、「混乱した状況のなかで、すぐに脱国者とわからなかった」と釈明したうえで「猛省のうえ早急に改善策を取りたい」と述べた。(19:10)