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岡本公三乱射事件、管制塔襲撃の計画だった 自殺の元活動家が手記残す 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 5 月 05 日 17:48:16:


05/05 02:02 管制塔襲撃の計画だった 自殺の元活動家が手記残す 社会37
共同
 イスラエル・ロッド(現ベングリオン)空港で一九七二年五月三
十日、日本赤軍メンバーの岡本公三容疑者(54)=殺人容疑で国
際手配=ら三人が自動小銃を乱射し多数が死傷した事件から三十年
。                             
 事件に計画段階でかかわり、ことし三月三十日に東京・日比谷公
園で焼身自殺した元活動家の男性(54)=神奈川県大和市=が残
した手記に、当初は管制塔襲撃の予定だったことなど、詳細な計画
内容が書かれていたことが四日分かった。公安当局もこの手記を入
手、関心を持って分析を進めている。             
 男性は七一年九月にレバノンへ渡り、日本赤軍のリーダーとされ
た重信房子被告(56)=公判中=らと行動を共にした後、七二年
二月に帰国、岡本容疑者を日本から送り出す活動にもかかわった。
同年六月に旅券法違反容疑で逮捕、執行猶予付きの有罪判決を受け
た。                            
 手記によると、男性は、先にレバノン入りした故奥平剛士・元赤
軍派幹部の指示を受け、故安田安之メンバーらと計三人でロッド空
港の写真を撮るなどの調査をした上でベイルート入り。奥平幹部ら
とパレスチナ解放人民戦線(PFLP)との間では既に、日本人三
人が参加し空港の管制塔を襲撃する武装闘争の計画が話し合われて
いた。                           
 男性らは二―三カ月の軍事訓練を受け、PFLPから生活費も支
給された。                         
 七二年一月、男性と一緒にベイルート入りした別のメンバーが事
故死。レバノン当局に日本人グループの存在を把握されたことで計
画の実施が早まり、管制塔を襲撃する十分な下見の時間がなくなっ
たとしている。                       
 身元が割れて非公然活動ができなくなったため、男性は急きょ日
本に帰国、岡本容疑者ら二人を代役としてレバノンに送り出したと
いう。                           
 事件では、旅行客ら二十六人と岡本容疑者を除く実行犯の奥平、
安田の両メンバーが死亡、七十数人が重軽傷を負った。     
 岡本容疑者はイスラエル当局に逮捕され、八五年に捕虜交換で釈
放されるまで同国の刑務所で服役した。釈放後、九七年には旅券偽
造罪で身柄拘束されたが、刑期満了後の二○○○年三月、レバノン
への政治亡命が認められた。重信被告らはPFLPとともに共同声
明を出し、日本赤軍は後に、この日を結成の記念日と位置づけた。
(了)  020505 0200              
[2002-05-05-02:02]

05/05 02:01 ロッド空港乱射事件とは  社会15

 ロッド空港乱射事件 1972年5月30日夜(日本時間同31
日)、故奥平剛士・元赤軍派幹部、故安田安之メンバー、岡本公三
容疑者の3人がイスラエル・テルアビブのロッド(現ベングリオン
)空港の到着ロビーで自動小銃を乱射。イスラエル警察と銃撃戦と
なり、巻き込まれた旅行客ら26人が死亡、七十数人が重軽傷を負
った。3人のうち岡本容疑者だけが生き残って逮捕され、イスラエ
ルの軍事法廷で無期懲役の判決を受けた。岡本容疑者は85年に捕
虜交換で釈放、レバノンで暮らしていた97年には旅券偽造罪で身
柄拘束されたが、刑期満了後の2000年3月、同国への政治亡命
が認められた。                       
(了)  020505 0200              

[2002-05-05-02:01]

05/05 02:01 最期までイスラエルに抗議 手記残した元活動家  社会13

 ロッド空港乱射事件の計画について手記を残し焼身自殺した元活
動家の男性(54)は、昨夏から月に一度、イスラエル大使館まで
デモ行進し、犠牲者追悼の花をささげる抗議活動のリーダー的存在
だった。                          
 警視庁丸の内署の調べでは、男性は三月三十日午後六時半ごろ、
日比谷公園の北西角にある通称「かもめのひろば」でガソリンをか
ぶり、ライターで火を付けた。付近にいた花見客が一一○番し病院
に運ばれたが、まもなく死亡した。              
 現場に駆けつけた機動隊員が「自分で火を付けたのか」と尋ねた
のに対し、男性は「そうだ」と答えるかのように左手を上げたとい
う。                            
 この日はイスラエルの占領政策への抵抗運動を記念した「土地の
日」に当たり、焼身自殺の現場は男性が昨年九月、イスラエルの軍
事侵攻や米のアフガニスタン空爆に抗議して、ハンストを行った場
所。自宅には「侵略国家はいらない」と題したパレスチナを支持す
る書き置きが残されていた。                 
(了)  020505 0200              
[2002-05-05-02:01]

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