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05/01 10:12 ヘディングは子供に危険? 米研究所が初の報告書 外信28
【ワシントン30日共同】米医療行政に影響力がある米医学研究
所はサッカーのヘディングが脳に与える影響などサッカーの危険性
について初の報告書をまとめ、四月三十日発表した。
報告書は「長期的な研究が必要」としながらも「十歳以下の子供
はヘディングすべきでない」との「米青少年サッカー協会」の意見
や「高校のサッカー選手に脳振とうの高い確率がみられるなど、懸
念を呼ぶ発見もある」との指摘を盛り込み、危険性を軽視しないよ
う強調している。
また「ヘルメット使用を支持、あるいは否定する明確な研究結果
はない」としているが、将来は防具を着用するスポーツになりかね
ないとも示唆している。
報告書は「多くの研究がヘディングは脳損傷の原因ではないと示
唆」としながらも「データがなく結論はない」「ボールはかなりの
力の打撃を頭に与え、ヘディングが損傷を助長するのではとの多く
の論議がある」と危険性を併記。「サッカー選手は視覚、言語的記
憶や心理的柔軟性のテストで水泳や陸上選手に比べ、かなり低い得
点」との研究結果もあった。
また、選手同士の衝突などで脳振とうを起こした際、脳に損傷が
あるかどうか分からないため「プレーに復帰できるかどうか、明確
な根拠に基づく指針が必要」とし、過去の死亡例も挙げ選手や監督
・コーチら関係者に注意を呼び掛けている。
(了) 020501 1012
[2002-05-01-10:12]