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(回答先: 第一六章 第二ヴァチカン会議の秘密 投稿者 死蔵資料 日時 2002 年 4 月 29 日 14:45:45)
終わりに
ブリーフケースには、第三ヴァチカン会議に関する文書は含まれていなかった。だが、そのような文書が存在し、比較研究され、いっそう改悪されている可能性は十分ある。
小さな手帳には、ロシア語のメモが幾つかあった。それを注意深く翻訳してみて、この怪我人の今後の計画が少しだけ明るみにでた。
ミシェルのような人にとっては、第二ヴァチカンは、歴史がほとんど気にも留めない試験的打ち上げに過ぎなかったのである。しかし、第三ヴァチカンは、キリスト教とマルクス主義の結合を確定する。教理の多様性と、妥協を許さぬ社会主義的ドグマという性格が、もっとも注目すべき変化になる。キリスト教であれどの宗教であれ、一つの巨大組織を形成する宗教はみな、共通の指標、つまり「魔術」に低められ、彼らのいう「純粋なるもの」、つまりマルクス主義のコントロールする現実的力がその潜在力になるという。
ミシェルの文書の返還を誰も求めなかったのには驚かされた。しかし、彼は偽名で車を買い、この旅を誰にも言わずにいたのかもしれない。
どこに「黒髪」がいるのかは、私にも分からない。多分、彼女は今も、由緒ある信仰を大切にするカルメル修道会にいるのだろう。
この本も、いつかカルメル会に広く浸透するようになり、黒髪は私がミシェルのために祈っていることを知ると思う。
(終)
賛辞
著者のマリー・カールは、多くの賛辞を読者から得ている。一番特徴的なものをここに引用しよう。
「この本に提示されている事例は、悲しむべきことに、想像の所産ではないのです。記憶が正しければ、『貧しい教への援助・ブレチン』最近号に、ロシア問題のスペシャリストが、…司教は実際に工作員であり、彼がロシアで一万の教会を閉ざしたことを認めています」
「ほとんどの人が知らずにいる“悪魔の体制”の核心を発掘し、抽象論をかます教授先生のようにではなく、いわば現在進行形で、詳しく解説してくれたことに感謝。悪魔に憑かれた男の“情熱”が伝わってくるようです」
「辛辣だが、この物語は現実に立脚したものだと信じます。私は教会の中に、司祭と恐らくは司教の中にも、AAがいることを確信しています」
「ろくに聖書も読まない国民にこの小著がどの程度影響を与えるだろうかと自問しています。確かに、真の宗教者は福音書に通じています。そこには、抽象論はほとんどありません。神学のすべてがそこにあるのです。彼らはAA1025を理解するでしょう」
次の賛辞は、著者の文通相手から寄せられたもの。名前は変更していない。彼らは著者の私的文通者である。
「マリー・カール著、AA1025を、三回読み返しました。この本を読むようすべてのカトリック信徒に求めるのが私の務めだと信じます。教皇パウロ6世が、教会の自壊、つまり内部からの崩壊に対して、カトリック信徒に警戒を呼びかけた真意を理解しようとすれば、必要なことです」
カナダ、ケベック州、テルブルック、イラ・ブラサ大司教
「マリー・カールの本、“AA1025”は、辛辣なドキュメントです。これは広く知らしめる必要があります。信仰者の目を共産主義者の悪魔的計画に開かせるからです。私は数十冊注文しました」
カナダ、ケベック州、スリーリヴァー、ジョルジョ・パントー神父(司教座聖堂参事会員)
「カトリック教会に潜入し内部からの転覆を図るために共産党が採用している戦略を知りたいと思う人は、“AA1025”を読む必要があります。これは人の喉元をつかむ恐るべき体験談です。魔女狩りを組織するのではありません。手遅れになる前に知らしめるために」
カナダ、ケベック州、ドフェー、ジョセフ・デアンジョー神父(イエズス会)