【モスクワ田中洋之】タス通信によると、ベラルーシのオスタペンコ保健相は17日、86年に発生したチェルノブイリ原発事故後に国内で甲状腺がんになった子供の人数が事故前の33・6倍に増加していることを明らかにした。大人の甲状腺がん患者数も事故前より2・5〜2・7倍に増えているという。
ベラルーシ甲状腺腫瘍(しゅよう)センターのデミドチク所長によると、同国内で登録されている甲状腺がんの患者数は現在8602人。このうち原発事故の放射能汚染の影響による患者は1677人という。数十年後には事故時に18歳未満だった子供のうち、さらに1万2500人が甲状腺がんになるという専門家の分析もある。(毎日新聞)
[4月18日11時1分更新]