(回答先: 米軍F16が青森・深浦町沖の日本海に墜落(読売新聞) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 4 月 15 日 12:41:19)
F16墜落はトラブルで帰投途中 (東奥日報)
米軍三沢基地第三五戦闘航空団第一四飛行隊所属のF16戦闘機一機が深浦町千畳敷海岸沖の日本海に墜落した事故で、同基地のロイド・S・アターバック司令官は十五日記者会見し、事故機は日本海上空で訓練中に機体のトラブルが発生、三沢基地に戻る途中で墜落したことを明らかにした。司令官は記者会見で陳謝するとともに、F16の飛行訓練を中止した。脱出した一人搭乗のパイロットは、付近にいた漁船が救助、約五十分後に海自八戸のヘリが救出し、三沢基地に搬送した。パイロットにけがなどはなかった。
三沢基地で記者会見したロイド・S・アターバック司令官によると、事故機は同日午前十一時九分、二機編隊で同基地を離陸。千畳敷海岸から西方六十四キロメートル沖合の訓練空域での、空対空攻撃訓練に向かった。同二十分から二十五分にかけて機体にトラブルが発生、三沢基地に帰投する途中で墜落した。
墜落場所は、基地発表では千畳敷海岸の一・六キロメートル沖合。青森海保によると、千畳敷カブト岩の二百−三百メートル沖合。
操縦していたチャド・ミラー少佐は、飛行教官を務める飛行時間二千時間以上(F16は約九百時間)のベテラン。基地内の病院で面会した司令官に対し少佐は「地上に墜落させるわけにはいかないのでしっかり場所を確認した」と落ち着いた様子で話した、という。
少佐が緊急連絡してきたトラブルの内容や、無線交信の詳細は明らかになっていない。事故機は実弾は積んでいなかった。燃料は約千ガロン(三千七百八十五リットル)残っていたとみられる。司令官は「ほとんど揮発しているのではないか」と説明したが、海洋汚染が心配される。
また、司令官は事故機が発ガン性のある有毒物質「ヒドラジン」を搭載していたことを認めた上で、「墜落前に使用しているので残量はほとんどないと思う」との見方を示した。
アターバック司令官は会見冒頭、「周辺地域のみなさまに心配、ご迷惑を掛け心からおわび申し上げる」と陳謝した。また、燃料流出による環境汚染への影響調査や機体引き揚げの可能性調査の意向を示した。飛行再開については、機体の整備点検、隊員の再教育が終了し安全が確認された後になると強調したが、時期は明言を避けた。