警視庁新宿署は13日、東京都新宿区大久保一の路上で外国人男性を刃物で切りつけたとして、別の外国人の男を殺人未遂の現行犯で逮捕した。襲われた男性は後頭部と右肩を切られて重傷。同署は2人の身元の確認を急ぐとともに、動機などについて追及している。
同署によると、同日午前5時20分ごろ、職安通りで「外国人が二対二で刃物を持ってけんかをしている」と通行人から110番通報があった。同署は通りを挟んだ歌舞伎町に設置した防犯カメラで、被害者の男性が持っていた日本刀のような刃物を男が取り上げ、男性の背中側から切りつけたことを確認。男は逃走したが、約20分後、現場近くで同署員に逮捕された。
男は26歳のギリシャ人、被害者は34歳のフランス人と自称しているが、同署は国籍を偽っている可能性が強いとみている。
歌舞伎町に2月に設置された防犯カメラを活用した容疑者逮捕は3件目。