[ロンドン 9日 ロイター] 国際的人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、2001年の世界全体での死刑執行数が、2000年から倍増したことを明らかにした。
これによると、2001年には31カ国で少なくとも3048人が死刑に処せられた。倍増の最大の理由は、中国政府による犯罪取り締まりの強化で、4カ月間に1800人近くの死刑が執行されたため、という。
アムネスティは声明で、死刑囚のなかには拷問によって自白を強いられるケースもあり、また死刑を公開しない政府もあることから実際の総数は公表された数字をはるかに上回る可能性がある、と指摘した。
また、アムネスティは「死刑の適用についての国際基準を大幅に違反するケースが多い」とした上で、国連人権委員会にすべての死刑を停止する措置を講じるよう求めた。
これによると、死刑執行数でトップになったのは中国で、2468人と、2位以下の合計を上回る水準となった。2位はイランで、公式な死刑執行数は139人となっているが、実際の数はこれを上回る可能性が高いという。(ロイター)
[4月10日9時2分更新]