米国のクリントン前大統領がサックスを演奏しているイラストが表示されるウイルス「WORM_MYLIFE.B」が発見された。オーストラリアとニュージーランドを中心に被害が拡大しており、ウイルス対策ソフトメーカーは注意を呼びかけている。また、被害の拡大を受けてシマンテックは米国時間で3月22日、危険度を2から3へ引き上げた。
ウイルスの名称は各社で異なっており「WORM_MYLIFE.B」「W32/MyLife.b@MM」「W32.Caric@mm」「Win32/Cari.Worm」「WORM_CARI.A」などで呼ばれている。
WORM_MYLIFE.Bはメールを利用して感染を試みるウイルスで、このウイルスによって送信されたメールのサブジェクトは「bill caricature」、本文は「Hiiiii How are youuuuuuuu?」ではじまる英文となっている。ファイル「cari.scr」が添付されており、この添付ファイルを実行するとウイルスに感染してしまう。
感染すると、クリントン前大統領がサックスを演奏しているイラストを表示。また、Windowsのシステムフォルダに自身をコピーする。午前8時から9時の間に発病し、Outlookのアドレス帳とMSN Messengerのコンタクトリストに登録されているすべてのメールアドレスに自身を添付したメールを送信してしまう。また、「C:\*.*」「*.sys」「*.vxd」「*.ocx」「*.nls」「D:\*.*」「E:\*.*」「F:\*.*」にマッチするファイルの削除を試みるという。
http://www.watch.impress.co.jp/broadband/news/2002/03/25/bill.htm