03/22 09:35 携帯は飲酒運転よりも危険 反応動作さらに遅れ 外信18
【ロンドン22日共同】自動車運転中の携帯電話使用は、ハンズ
フリー装置を使っても飲酒運転より危険という実験結果を二十二日
、英国の保険会社ダイレクトラインが発表した。同社は「飲酒と同
様、携帯電話の使用も認めないのが望ましい」と提言している。
運転経験豊富な成人男女二十人を平常時、携帯電話を持った通話
時、ハンズフリー装置による通話時、酒気帯び(英国基準=血液百
ミリリットル中アルコール八十ミリグラム超)時の四通りの状態で
、高性能の模擬運転装置を使い動作の反応を比べた。
電話を持った通話時の反応時間は、平常時より二分の一秒、酒気
帯び時より三分の一秒遅かった。
時速七十マイル(約百十二キロ)で走行した場合、この反応時間
を距離に換算すると、平常時は三十一メートル、酒気帯び時は三十
五メートル、ハンズフリー時は三十九メートル、電話を持った通話
時は四十五メートルとなる。
ハンズフリー装置の有無にかかわらず、通話時は飲酒時に比べて
速度や前方車両との距離を一定に保つことがより困難になり、多く
の警告標識を無視した。実験参加者も、通話時より飲酒時の方が運
転が容易だと答えたという。
(了) 020322 0934
[2002-03-22-09:35]