(回答先: 1945年 スイス・バーゼルでの日米秘密和平工作の全容が判明 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 3 月 16 日 18:38:35)
「スイスでの和平交渉」は「モスクワ経由」と並んでちらちらと出ていた話だが、表面的な経緯よりも面白いのは、交渉主体である。
[参考]
国際決済銀行(BIS)は、第一次世界大戦休戦後にドイツが支払わされることになった賠償金を管理するために創設された銀行である。
横浜正金銀行は、戦後、東京銀行→東京三菱銀行と変遷した戦前の外国為替専門銀行である。
スパイ小説もどきと書いている記事もあるが、そんなことをしなくても、BIS仲間であるヤコブソン氏と北村氏らはBISの個室でもっとたっぷり「和平交渉」していたはずである。
「太平洋戦争」を仕掛けたこと自体が犯罪的で愚かなことだが、沖縄戦→原爆投下→ソ連参戦に至るまで戦争を終結できなかったことは、輪を掛けて愚かなことである。
外務省・政府・大本営は、国際金融家同士の交渉内容を打電してもらうことで敵の腹の内を探っているつもりだったのだろうが、スイス大使に全権を与えてきちんとした外交交渉を行うのが筋である。