右翼団体の真の正体が明らかになりつつあります。
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日本と中国がともに領有を主張する尖閣諸島の魚釣島に、右翼団体が例年より
2カ月早い今月中旬に構成員を上陸させる計画を立てていることが5日、分かっ
た。海上保安庁は奄美大島沖の東シナ海で沈没した不審船の引き揚げを計画
しているが、右翼団体の行動は、不審船沈没現場が中国の排他的経済水域内
であることから引き揚げに「慎重な配慮」を求める中国の態度を硬化させかねず、
海保は苦慮している。
この右翼団体は、78年に魚釣島が日本領であることを主張するシンボルとして
灯台を建てた。その後も毎年上陸を繰り返し、灯台の建て替えや点検などをし
てきた。
この団体は今週後半に空路、石垣島へ向い、船をチャーターして、10日ごろに
約170キロ離れた魚釣島に上陸するとみられる。海保などによると、団体は現
地の天候が安定する5月ごろに魚釣島に上陸することが多かった。団体は「船
舶の航行の安全を守るために建てた灯台の保守・点検をするだけ」と説明し、
「行ける状態になった時に行く。たまたま今の時期になっただけ。海の荒れも大
丈夫だと思う」と話している。
これに対し、海保は「今年に限ってまだ波が高いこの時期に上陸を計画するの
は、あえて中国側を刺激して不審船の引き揚げ阻止をもくろむ意図があるとみ
られる。背後関係を調べる必要がある」と話している。
海保は不審船引き揚げに向け、4月にダイバーによる調査を行う予定。
[毎日新聞3月6日] ( 2002-03-06-03:01 )