遺灰をロケットで打ち上げる宇宙葬で知られる米民間企業が、地球外文明へのメッセージを託した宇宙船を新たなビジネスとして2004年に打ち上げる。約45か国の450万人からメッセージや写真、DNAを有料で集めて搭載、太陽系外に送り出す。夢いっぱいの企画にSF作家のアーサー・C・クラーク氏も参加、日本からもすでに1万人以上のメッセージが集まったという。
計画はプロジェクト「チーム・エンカウンター(遭遇)」。元締は、米ヒューストンに本社のあるベンチャー企業「エンカウンター2001」社で、宇宙葬をする「セレスティス」社が設立した。メッセージや写真などをディスクに入れ、参加者のDNAとともに「ソーラーセイル(太陽帆)」と呼ばれる宇宙船に積む。搭載部は立方体。縦、横各70メートルの巨大な帆が付く。この帆に太陽風を受けて飛行する宇宙の帆掛け船ともいえる。
2004年3月に欧州のロケット「アリアン5」で打ち上げ。国内では、主要書店で申し込みキットを7500円で販売中。
(3月6日08:56)