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Thu, 28 Feb 2002, 4:35pm JST
アラ石:前期純損益は59億円赤字、カフジで特損−今期17億円黒字(3)
アラ石:前期純損益は59億円赤字、カフジで特損−今期17億円黒字(3)
(追加:最終段落にクウェートとの交渉の合意見込み期日を追加します)
東京 2月28日(ブルームバーグ):アラビア石油が28日発表した2001 年12月期決算は、連結純損益が59億円の損失(前期は161億円の赤字)と4期連続の赤字に陥った。クウェート(カフジ油田)での石油利権協定が2003年1月に終了することに伴う資産引き渡しで特別損失が発生した。2002年12月期の純損益については17億円の黒字を予想している。
石油利権協定終了でアラ石は、利権区域内とクウェート国内の資産を同国政府に引き渡すことになる。この資産引渡損失引当金繰入額を中心とする特別損失128億円を2001年12月期の特別損失に計上した。連結売上高は前期比 16.1%減の1477億円、経常利益は同8.2%減の478億円だった。
同社はこの期の連結純損益が57億円の赤字になる見込みの業績下方修正を1月30日に発表している。
今期は5期ぶりの黒字予想、カフジ油田の交渉「近々完了」
2002年12月期の連結純損益は、5期ぶりの黒字転換を予想している。売上高は前期比26.7%減の1084億円、経常利益は同37.3%減の300億円に落ち込む見込みだが、特別損失が減ることなどで純損益が回復するとみている。
カフジ油田の(延長)契約交渉についてアラ石はこの日、「交渉は順調に進んで2月末現在で最終段階に至っており、近々完了する見込み」と発表している。アラ石総務統括部の関川宏一・総務広報チームリーダーは「3月前半に合意できる見込みである」と述べた。この交渉についてアラ石は、当初1月末だった交渉期限を2月末に延長している。
アラ石の株価終値は、前日比16円(2.72%)高の605円。
東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno
浅野 文重 Fumishige Asano
http://quote.bloomberg.com/fgcgi.cgi?ptitle=title&T=japan_news_story.ht&s=APH3XfCChg0GDiZDO