(回答先: <UNHCR>現地職員が支援物資と交換に難民少女らに性的虐待(毎日新聞) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 2 月 28 日 10:49:43)
【ジュネーブ大木俊治】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は26日、西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネで、同事務所や非政府組織(NGO)で働く多数の現地職員が、人道支援物資と引き換えに難民の少女らに性的虐待を行っていたと公表した。アナン事務総長は「強い衝撃を受けた。一切、容認できない」との談話を発表、事実なら厳正に対処する方針を表明。国連は実態解明のため特別調査チームを派遣、詳細な調査を開始した。
公表された報告書によると、性的虐待に関わったのは、UNHCRを含む国連機関、国際NGOの現地職員や、現地に駐留する国際平和維持部隊の兵士ら約40組織の70人以上で、大半が男性。被害者の多くは難民キャンプなどに住む13〜18歳の少女で、年長の女性に性的虐待を受けた少年もいるという。被害者の人数は現段階では不明。
被害者の話を総合すると、現地職員らは食糧や生活物資などを支給する見返りに少女との性行為などを要求。断れば物資がもらえないため、家族も承知で少女を提供していたという。その結果、多くの少女が妊娠し、現地の法律で中絶が禁止されているため、10代で出産した例も多い。中には精神異常に陥った少女もいるという。
難民の訴えをもとに、UNHCRと英国のNGO「セーブ・ザ・チルドレン(子供を救え)」の合同チームが昨年10―11月に現地で聞き取り調査を実施。国連は「事の重大性から公表に踏み切った」と話している。
UNHCRは報告書の中で、調査の徹底と被害者の救済に全力を挙げる一方、物資の供給体制の改善、派遣職員の綱紀粛正など、防止策に早急に取り組む考えを明らかにしている。(毎日新聞)
[2月28日11時0分更新]