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『亜空間通信』173号(2002/02/27)
【気象協会らは過去10年の飛散量の平均を「平年値」とし杉花粉症患者を騙した】
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転送、転載、引用、大歓迎!
いやはや、またまた驚いた。杉花粉症患者としては、悲惨なる杉花粉飛散情報に関して、少なくともこの2年間、騙され続けていたのであった。
花粉の飛散量の「平年値」との比較として気象庁監督下の日本気象協会や東京都が発表してきた数字は、これまでの観測記録の全体に基づく計算ではなくて、「過去10年の飛散量の平均」との比較だったのであって、一昨年と昨年のように、それまでの「平年値」の5倍、3.5倍(試算ではこの数字を採用)と激増した結果、今年の場合、最後の計算を先に言うと、比較の基準の「平年値」そのものが、試算すると2年前の「平年値」の1.77倍に「激増!!!!!」していたのである。
今年の「予測」なるものは、東京都が1.8倍とし、日本気象協会が1.2倍ないし1.5倍と発表していた。ところが、上記の試算のように基準そのものが1.77倍になっていれば、掛け算すると、2年前の基準による計算では「花粉の飛散量」が3.186倍、または2.124倍ないし2.655倍となるのである。
ではなぜ、「過去10年」としていたのか。何が狙いだったのか。これが恐ろしい疑惑である。被害者としては最大限度、目一杯、疑うしかない。そこで、先例を探る。
財団法人の日本気象協会を監督し、天気予報等の材料を提供している気象庁の「お天気相談所」に聞くと、雨の場合、過去30年の平均を「平年値」としている。雨のような自然現象に関してさえそうしているのに、まさに人為的かつ近年の杉激増という異常事態によって問題となった杉花粉の悲惨な飛散状況に関して、たったの10年とし、「平年値」そのものが激増していたとは、お釈迦さまでもご存じあるめえ!
ああ、驚いた、驚いた。怒った、怒った。叱った、叱った。
わが自称「嘘発見」名探偵にしてさえ、この始末だから、日本国とかの国会では鱸、いや鈴木だったか、宗男とか名乗るのだから宗教家だろうか、テメエ、コノヤロウ、とか怒鳴り捲って、利権を貪るのが当たり前と成るのである。
杉花粉症の場合、利権を貪っているのは、何度も書いたように、筆頭は薬九層(糞)倍、医は算術の業界であり、マスクやら空気清浄器やら「花粉症グッズ」で稼ぐ業界であり、その利権構造に天下る厚生省などの官僚どもであり、「賊」(腐れ仲間のマスコミ業界の商売人は「族」と書く)議員らである。
で、なぜ、アメリカのアフガン侵略謀略まで疑って、超、超、忙しい私が、この情報詐欺に気付いたかというと、下記の記事を一応、「国産材の需要低迷/伐採進まず急増」とある点で評価し、スキャんして、校正し、漢数字をアラビア数字に書き変えていたからである。十を機械的に10と直した時、その左に「過去」とあるのが目に入った。
うんにゃ、過去10年なら、ありゃ、ありゃ、こりゃ、こりゃ、なんじゃ、こりゃ、おかしいぞ、と気付いたのである。以下、そのきっかけの記事の全文を紹介する。
『日本経済新聞』(2002.02.18.夕)
スギ花粉、今年もご用心
関東、3年連続大量飛散
国産材の需要低迷/伐採進まず急増
スギ花粉症の季節。日本気象協会の予測によると、関東甲信越や近畿内陸、九州などで花粉の飛散量が例年を上回り、特に関東や東海地方東部などは3年連続の大量飛散の見込みだ。花粉が多い年と少ない年は交互に現れるケースが多く、多い年が3年も続くのは異例。一因として、国産木材の需要が減り、花粉を飛ばす樹齢に達したスギの木の数が急増していることを指摘する声もある。
花粉飛散量は1平方センチのガラス板に付いた花粉の数で表し、気象協会は過去10年の飛散量の平均を「平年値」としている。同協会が実施した調査を基にした予測によると、今春の関東地方の花粉飛散量は平年の1.2〜1.5倍。東海、近畿、中国、九州はいずれも多いところでそれぞれ1.85倍、1.9倍、2倍、1.65倍に達する。
昨夏が記録的な猛暑で雨も少なかったことが主因とみられるが、同協会の担当者は、「関東は一昨年から2年連続で大量飛散が続いており、今年は少なくていいはずなのだが」と首をひねる。
異例の3年連続の大量飛散について、受粉の仕組みなどスギの生態を30年以上にわたって研究している独立行政法人「森林総合研究所」(東京都八王子市)の横山敏孝チーム長は、「花粉を飛ばし始める樹齢20年以上のスギの木の本数が、ここ数年でピークに達していることも原因の一つでは」と指摘する。「大量に花粉が飛んだ翌年も、林全体ではまだ"余力"があるのではないか」と話す。
横山チーム長によると、スギは耐久性に優れているうえ、病気にも強く育てやすいため、高度成長期に盛んに植林された。農林水産省の調査では、植林されて21年以上のスギ林の面積は2000年は約400万ヘクタール。1970年の約4倍で、1990年と比較しても約1.3倍に達している。
ところが安い輸入材に押され気味のうえ、不況も重なり、国産スギ材の需要は低迷。このため伐採は進まず、花粉を飛ばす樹齢に達するスギ林の面積はここ数年でピークに達した。伐採が増えなければこの状態はしばらく続くことになる。
スギ花粉対策として、東京都がスギの木に薬を注射して雄花の生育を抑える研究を行ったり、林野庁が花粉の少ない種類の木に植え替えを実施しているが、どれも時間や費用がかかり、即効性のある対策とはいえないようだ。
横山チーム長は「スギは最近、悪者扱いされているが、日本では千年以上前から植えられ寺院や神社の建築などに使われるなど長い歴史があり、本来非常に有用な木。再ぴ国産スギの良さを見直して需要が伸び、植え替えが進むことがべストなのだが」と話している。
以上で引用終わり。
これは極悪の政治犯罪である。断固、糺弾する。広めて頂きたい。
以上。
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木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
E-mail:altmedka@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
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