(回答先: もういい。うんざりだ 投稿者 比ヤング 日時 2002 年 2 月 21 日 00:07:35)
比ヤングさん、こんにちわ。
以前から、「うんざり」させ続けたのに、今なお読みいただきありがとうございます。
参考資料までご教示いただきありがとうございます。
ポール・クールグマン氏は、竹中“説明大臣”よりもずっと良質の経済学者だと思っています。
しかし、ご教示の文書に見られるように、抽象化したモデルを分析することに比重がかかりすぎ、同時代に関係性を持ちながら、それぞれの立場の人たちがそれぞれの思惑を持ちながら経済取り引きを行っているという視点が大きく抜け落ちています。
近代資本制経済システムに対してでしか、いわゆる「経済学」は成立しないと考えています。
それは、ほとんどあらゆる経済活動が「資本の論理」によって規定されるシステムだからです。
まさに、「資本の論理」が、「重力の法則」のように経済社会に対して働いているのです。
「資本の論理」に逆らった経済主体は、そのシステムから退場させられる結果になります。
だからこそ、クールグマン氏のようなというか、批判の対象としている「経済学」が成り立つのです。
ところが残念ながら、「資本の論理」は、「重力の法則」ではありません。
「資本の論理」は、経済社会のなかで現実に生きている人々の動態的関係性を分析した内容を説明するものでしかないのです。
それでは、肝心で核心とも言える「人々の論理」を説明することはできません。
今回書き込みした内容は、及ばないと思いながらも、それを目指したものです。
最後に、できれば、比ヤングさん自身のことばでご批判をいただければ幸いかなと思っています。
そして、書き込みした内容の具体的部分に対して...。
今後ともよろしくお願いします。