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※2021年2月8日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年2月8日 日刊ゲンダイ2面
【国民は唖然だ 居直り答弁・弱腰野党】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) February 9, 2021
恥知らず首相 驚くべき鉄面皮
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/ULM0qhAdZs
※文字お越し
8日解除されるはずだった緊急事態宣言が、栃木県をのぞく10都府県で約1カ月の延長期間に入った。
7日国内で新たに確認された新型コロナウイルス感染者は1631人と、6日ぶりに2000人を下回った。東京は429人で、10日連続で1000人を下回り、西村担当相が当初、宣言解除の目安として挙げた「1日当たり500人以下」をクリアする水準になってきた。
すると、さっそく政府内から出てきたのが緊急事態宣言の解除を急ぐ声だ。10都府県について、これまでも期限前の解除もあり得ると言っていたが、今週中にも解除の判断を検討するという。12日に専門家らの諮問委員会と対策本部の開催が予定されていて、そこで判断する可能性もある。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「緊急事態宣言の延長を決めたばかりなのに、早くも解除に舵を切ろうとしている。この政権がいかに場当たりかということを表しています。そもそも、感染者数が減ってきたのは多くの国民が努力と我慢をしてきたからであって、政府が何か有効な対策を打ったわけではない。まるで政府のコロナ対策がうまくいって宣言解除が早まったように喜ぶのは違うし、新規感染者数が減っても死者数が急増している。問題は、これが人災だということです。GoToキャンペーンで全国に感染を広げた反省はあるのでしょうか。キャンペーンを再開するために緊急事態宣言を早期に解除しようとしているのなら、目も当てられません」
7日夜時点で、国内の死亡者数は累計6427人となった。昨年1月に国内で新型コロナ感染者が確認されて以降、累計死者数が3000人を超えたのが昨年12月23日だった。
それからわずか1カ月半で倍増である。特に今月に入ってからは、1日に100人を超える人々が亡くなることが相次いでいる。
全国で徐々に感染者数が増え始めても、お構いなしで昨年末までGoToキャンペーンを続け、それでいて医療崩壊を防ぐ手だては怠ってきた政府の無策のせいで失われた命があることは、紛れもない事実だ。
責任を追及されるのが嫌なら首相を辞めるべき |
昨年12月1日から今年1月25日にかけ、自宅療養中や宿泊療養中に死亡した人が29人に上ることについて、参院予算委で立憲民主党の蓮舫代表代行が「この29人の命、どれだけ無念だったでしょうか。総理、その重み分かりますか?」と菅首相にただしたことも話題になった。
菅は「えー、そこはあの、大変申し訳ない、思いであります」とボソボソ答弁。蓮舫から「もう少し言葉はありませんか?」と詰め寄られ、「そんな答弁だから国民に伝わらないんですよ! 総理としての自覚や責任感、それを言葉で伝えようとする思いはあるのか」と強い口調で責められると、いきなり気色ばんで「失礼じゃないでしょうか」と凄んでいた。
もちろん、蓮舫の言い方にもどうかと思うところはあるが、菅がブチ切れるのはおかしいだろう。「必死に取り組んで、できることはさせていただいてきた」なんて言い訳にもならないし、必死でこれなら、無能ぶりを自らゲロっているも同然だ。
世界80カ国・地域で新型コロナワクチンの接種が始まっているのに、なぜ日本では、まだなのか。欧米よりもはるかに感染者数が少ないのに、自宅療養患者が亡くなるような医療崩壊を招いたのはなぜなのか。
ワイドショーでは蓮舫の追及が「おじいちゃんをイジメているように見える」などというタレントの発言を垂れ流していたが、菅はただの弱々しいおじいちゃんではない。この国の最高権力者だ。しかも、弱者に目を向けようとせず、「最終的には生活保護がある」などと言って突き放し、国民をイジメている側なのである。
「首相はあらゆる問題について、最終的な責任がある。それを追及されるのが嫌なら辞めるべきです。いまだに頭の中は官房長官のままで、政権に降りかかる厄介事を振り払うのが仕事だと思っているのでしょうか。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、女性差別意識に満ちあふれた暴言を吐いた問題にしても、菅首相は『あってはならないこと』と言っていましたが、だったら、なぜ辞めさせないのか。これだけ世界的な問題になっていて、森会長に辞任を迫れるのは首相だけなのです。官僚機構や日本学術会議の人事には必要以上に手を突っ込んできたくせに、森会長の処遇に関しては、まるでトバッチリのような態度で他人事を決め込んでいる。組織委も内閣も、その任にふさわしくない人物がトップに立っていることは、日本にとって不幸でしかありません」(五十嵐仁氏=前出)
夫人は「私人」、息子は「一民間人」という詭弁 |
安倍前首相の118回に及ぶ虚偽答弁も「あってはならないこと」、銀座のクラブはしご酒で離党した3議員の件も「あってはならないこと」。神妙な顔をして反省めいたことを言っても口先だけ。驚くべき鉄面皮は、前首相からしっかり学んだのだろう。長く官房長官として間近で見てきて、その場さえやり過ごせばいいと学習した。責任は「痛感」「私にある」とか言うだけで、決して「取る」ことはない。だから、自身の長男の疑惑についても居直りを決め込んで恥じないのだ。
週刊文春が報じた、放送事業会社に勤める菅の長男が放送行政を所管する総務省幹部に違法な接待をしていた疑惑。国会で追及されると、菅は「私と長男とは完全に別人格」「親族であるとはいえ一民間人でプライバシーや名誉に関わる」と、感情的に反論した。
立場が危うくなると、公費も使われていた昭恵夫人を「私人」と言い張って閣議決定までした前首相とウリ二つの構図だが、菅の総務相時代に長男は秘書官を務めたことがあり、決して普通の民間人ではない。一民間人が声をかけても総務省の幹部とそう簡単に会えるものではない。それも、職務上の関係がある企業からの誘いである。国家公務員倫理法に違反するリスクを冒しても彼らが応じたのは首相の息子の誘いだったからだ。もっと言えば、菅の機嫌を損ねて「飛ばされる」ことを役人が恐れているからだ。
「総務省は菅首相の“天領”といわれるほど影響力が強い。世襲批判をしてきた菅首相も、しょせんは安倍前首相と同じ縁故主義かとガッカリし、政権与党の特権意識とおごりに怒りを感じている国民は少なくないでしょう。与党議員は自分たちの地位保全にしか興味がない。その歪みをただすべき野党も迫力不足では、政治不信が進む一方です」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
6日付の朝日新聞によると、野党第1党の立憲民主党は<疑惑などを責める「追及」か、政権担当能力を示す「提案」かという路線で悩んでいる>のだという。予算委前の打ち合わせでは、<ベテラン議員が「提案型でいこう」「やわらかくいこう」と発言>して方向性が決まったそうだ。その結果、<政府高官は「立憲は路線を変えたのかな。ソフト路線だよね」>と、完全になめられている。
「共産党は常に理論武装して政権を徹底的に批判する。国民民主党は最初から提案型野党というスタンスをはっきりさせている。それに対し、立憲民主は腰が定まらない印象があります。蓮舫議員の厳しい批判に批判が集まるとソフト路線にシフトしようとしたり、首相の長男の疑惑や組織委の森会長の発言に世論の関心が高まれば攻めの姿勢に転じてみたり。世論ウケを狙っているのが透けて見えると、国民は興ざめしてしまいます。目先の人気取りに走るのではなく、ダメなことはダメだと追及し、国民生活のために協力できるところはする。世論の反応を気にしているばかりでは政権を追い込めないし、自民党も変わりません」(山田厚俊氏=前出)
首相の長男による違法接待疑惑、森の差別発言、公選法違反で辞職した河井案里元議員の買収原資、与党議員の銀座クラブ問題、安倍の虚偽答弁、政府のコロナ対策の不備……。この政権が抱える問題は、数え上げればキリがない。国民は唖然で、何とかまっとうな社会に戻して欲しいと思っているのに、野党が弱腰では救いがない。こんなダメダメ首相を辞めさせられなければ嘘だ。
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