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五輪憲章軽んじるIOCの馬脚
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2021年2月 5日 植草一秀の『知られざる真実』
東京五輪組織委会長の森喜朗氏が女性蔑視発言を示し、発言撤回と謝罪会見を開いたが逆ギレする対応を示した。 森氏の発言は世界を駆け巡っている。 森氏は2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員で次のように発言した。 「女性がたくさん入っている理事会、理事会は時間がかかります。 これもうちの恥を言います。 ラグビー協会は倍の時間がかかる。 女性がいま5人か。 女性は競争意識が強い。 誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。 結局、女性はそういう、あまり私が言うと、これはまた悪口を言ったと書かれるが、必ずしも数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る。」 「私どもの組織委にも、女性は何人いますか。 7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。 みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり。」 「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」 「女性は競争意識が強い」 「数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る」 「発言しないことが「わきまえて」おられること」 大きく報じられていないが、森氏は 「うちの恥を言います」 と述べた。 女性が理事に入り会議が長くなることを「恥」だと述べている。 メディアはIOCが2月4日に「この問題は終わったと認識している」との声明を発したことを流布して火消しに走るが、IOC自体が大きな勘違いをしている。 森発言の評価を決めるのはIOCではない。 世界の良識、常識が森発言を評価する。 利権五輪を強行するために問題に蓋をしようとするIOCの姿勢はIOCに対する批判を噴出させる原因になる。 「謝罪会見」としながら、「謝罪」の姿勢は皆無だった。 「オリンピック精神に反する人が委員会の会長をするのが適任なのでしょうか?」 との質問を受けると、森会長は 「さあ?あなたはどう思いますか」と逆質問。 質問者が 「適任ではないと思います」と断言すると、 「ではそういう風に承っておきます」と返答。 さら質問を重ねる森氏は 「面白おかしくしたいから聞いてんだろ?」と逆ギレ。 森会長は2月2日に五輪開催について 「私たちはコロナがどういう形であろうと必ずやる」と断言。 2月3日の発言でも、 「オリンピック、ぜひ、どんなことがあってもやります。」 と繰り返した。 そして、五輪を開く意味について 「役員のために、JOCのために、組織委員会のために五輪があるわけではないんです、IOCのためでもないんです。 日本のアスリートのためでしょ。 アスリートは、この本番でお客さんがいなくてもやりたいと言ったら、やらせてあげるしかないじゃないですか。」 と述べた。 五輪をスポーツ振興センターが公金に頼らずに実施するなら、勝手に実施すればよい。 しかし五輪は違う。 巨大な国費=血税が注がれる。 主権者である国民の五輪という原点がまったく認識されていない。 五輪憲章のオリンピズムの根本原則に次のように明記されている。 6.このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、国あるいは社会的な出身、財産、出自やその他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない。 森氏の発言は偏見に基づく性差別、女性蔑視に他ならない。 森氏は何をどう間違え、何について謝罪するのかについてまったく説明していない。 謝罪の姿勢も皆無だった。 このまま進むなら、日本のすべての主権者が五輪開催阻止に全力を傾けることになるだろう。 |
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