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「国民のためにお金を」宣言延長方針の政府に荻原博子氏が怒り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/284653
2021/02/01 日刊ゲンダイ
1月13日緊急事態宣言に7府県を追加し、記者会見をする菅義偉首相(C)JMPA
「1か月後には、必ず事態を改善させるため、ありとあらゆる方策を講じていく」
菅首相は1月7日に緊急事態宣言を再発令した際、こう強調していたはずだが、果たしてあらゆる方策は講じたのだろうか。
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政府は国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いているとして、11都府県で7日を期限に発令中の緊急事態宣言を延長する方針を固めた。期間は1カ月程度。感染状況に落ち着きが見られる栃木県は解除を検討するというのだが、国民の多くは宣言延長に疲弊している。
ネット上では<もう疲れたよ。でもそれ以外頑張れない>といった投稿や、<飲食店だけが苦しいのではない!他業種にもその苦しみは同様に広がっているんです>などと宣言延長を嘆く声が目立っているが、それ以上に増えているのが、昨年のような特別定額給付金の支給を求める意見だ。
<お金を給付することでどれだけみんなの精神的な安定が保たれるか、感謝の声をたくさん聞いたはずなのに><国民には何の保証もなし、お願いお願い!老人の戯言に聞きあきた><国民に対しても自粛をお願いするなら何らかの給付が必要です。国民の怒りの声は聞こえないのですか?><国会議員は有罪になっても歳費が支給され、厳しい生活の私たちはゼロ。江戸時代の農民以下の扱い>
経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言う。
「緊急事態宣言の延長はやむを得ないでしょう。しかし、問題は政府が国民に何ら補償をしないことです。100年に1度の緊急時なのだから、今こそ、国民のためにお金を使う時でしょう。それなのに、なぜか、3次補正では『2050年の脱炭素社会の実現』を目的とした予算が計上されている。このままだと脱炭素社会実現の前に国民が倒れてしまいますよ。国民が本当に困っている時に知らん顔している政府は一体、何のために存在しているのでしょうか」
菅首相に国民の怒りの声は届いているだろうか。
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