http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/733.html
Tweet |
※2021年1月28日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年1月28日 日刊ゲンダイ2面
【この期に及んで「適切に対応」とは恐れ入る】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) January 29, 2021
コロナ対策 最初にやるべきことは菅退陣
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/hKwGPhdNPM
※文字お越し
憲政史上、最悪な政権として後世に語り継がれるのではないか。衆参両院で行われている2020年度第3次補正予算案をめぐる菅首相の国会答弁を聞いている国民は絶望的な気分に陥っているに違いない。
あまりにも発言の中身がない上、首相としての当事者意識が感じられず、コロナ対策に挑む強い意志も欠落していると言わざるを得ないからだ。
第3次補正予算案には、観光需要策「GoToトラベル」事業に1兆円もの予算が計上されているほか、「コロナ後」の社会を見据えた中長期的な取り組みとして、「脱炭素化」「デジタル化」「国土強靱化」など菅政権の目玉政策が盛り込まれている。
だが、誰がどう考えても今、政府が真っ先に取り組むべき課題は新型コロナウイルスの感染拡大防止だろう。政治に何よりも欠かせないことは、国民の生命と財産を守るための政策の優先順位を間違えないことだ。
コロナ感染者が急増し、重症者や死亡者が右肩上がりで増えている中、「GoTo」や「コロナ後」を考えている時間も余裕もない。
このため、野党側は「菅政権の危機意識の薄さを象徴する予算」(立憲民主党の江田憲司議員)などと指摘。国会でも「GoTo」を撤回し、その予算をコロナ対策や医療に振り向けるよう求めているのだが、菅は「しかるべき時期の事業再開に備えて計上している」などと全く聞こうとしない。
医療崩壊を招いた最大の要因は安倍・菅政権
菅は「総理就任以来、国民の皆さんの命と暮らしを守るべく、コロナ対策に取り組んできた」とかエラソーに言っているが、そうであれば毎日100人以上の国民がコロナで亡くなっている現状をどう認識しているのか。
そもそも菅が国民の命と暮らしを守ることを真剣に考えているのであれば、PCR検査体制の拡充やコロナ専門病院の整備と医療従事者の確保、人工呼吸器の増設……など、これまでに準備しておくべきことはいくらでもあった。
それなのに安倍・菅政権は、昨夏から秋にかけて感染者が減少した状況に浮かれ、感染収束後に実施するはずだった「GoTo」を前倒しし、ロクな対策を講じてこなかったのだ。
どう考えても安倍・菅政権の新型コロナ対策の失敗が感染者を増やし、今の「医療崩壊」の惨状を招き、入院できずに自宅療養中に亡くなるという最悪のケースを続出させたのだ。
この状況に対し、菅は26日の衆院予算委で「責任者として大変申し訳ない」と陳謝していたが、今さら謝って済む話ではないし、本気で「申し訳ない」と思っているのであれば、医療崩壊が進む中で1兆円もの「GoTo」予算は組まない。つまり、菅は「医療崩壊」について反省もしていなければ、首相として「これ以上、国民を新型コロナで死なせない」とも思っていないのは明らかだ。
政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう言う。
「補正予算は3月末までに支出しなければならない緊急性の高い政策に使うもの。全額をコロナ対策に使うのであればともかく、『GoTo』に1兆円は不可解としか言いようがない。菅首相はコロナ対策をめぐって『申し訳ない』とは言うものの、ならばどうするのか、という発言がありません。野党側が主張する通りに組み替えに応じれば『負け』とでも思っているのでしょう。答弁する姿を見ていると、一見、低姿勢に見えますが、かたくなな態度は相変わらず。これでは国民の信頼を得られるはずがありません」
国民に寄り添う姿勢が感じられない裸の王様 |
菅が総理大臣に就いてから4カ月余り。初の本格的な国会論戦となった衆参両予算委の質疑でハッキリしたのは、口を開けば「国民の命と暮らしを守る」などと言いながら、実際は国民の声を聴こうとせず、「適切に判断」「適切に対応」と繰り返すばかりで、コロナ対策も経済対策も行き当たりばったりという無能で愚鈍な菅の姿勢だ。
27日の参院予算委でも、菅の薄っぺらな姿が垣間見える場面があった。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長の大西連氏が参考人として出席した時だ。大西氏は、新型コロナの感染拡大に伴い、それまで何とかギリギリの生活で踏ん張っていた人が一気に困窮者となるケースが増えていることや、政府の施策が非正規雇用者や失業者には届いていない状況、給付金支給など政府支援の必要性を説明した。
直後、質問に立っていた立憲民主党の石橋通宏議員から「受け止めは」と問われた菅は「私は9月の総理就任以来、一貫して国民の命と暮らしを守る……」などと言い始め、「さまざまな人からいろいろな話を聞いてきた」などと発言。まるで自分は“現場主義だから理解している”かのような物言いだったが、これぞペテン発言というもの。
菅政権が打ち出している政策は、大西理事長が国会で求めた弱者救済とは程遠いものばかりだからだ。
菅は国民生活の現場を知らないし知る気もない
大体、菅が国民の命と暮らしを守る視点で現場の声に耳を傾けてきたのであれば、もっと早い段階で生活困窮者の窮状に気付き、すでに何らかの対策を指示していてもおかしくない。菅が主張する通り、「適切に判断」「適切に対応」してきたのであれば、生活困窮者が急増するわけがないのだ。
菅は一体、誰に何を聞いてきたのか。国民生活に結び付かないのであれば、税金を使って飲み食いしているだけ。要するに菅が「話を聞いてきた」と威張っている相手の「さまざまな人」とは富裕層や著名人であって、庶民ではないのだろう。
おそらく菅は新型コロナや経済苦で不安を抱える国民生活の現場を知らないし、知る気もない。新型コロナに感染しても自宅療養を強いられ、悪化しても受け入れ先が見つからないといった状況が続いているにもかかわらず、入院を拒んだ感染者らに懲役などの刑事罰を科すといった愚策法案が出てくるのもある意味、当然なのだ。仮に法案が成立すれば、逮捕、起訴された感染者のコロナウイルスが留置場や裁判所で拡散される可能性もあるワケで、ちょっと考えれば実効性のある対策とはいえないことは誰でも分かるのに、菅はオウムのように「適切に対応する」と言い続けているからクラクラしてしまう。
もはやゴマカシと自己保身しか考えていない菅政権にコロナ対策が期待できるはずもない。ワクチン接種をめぐって二転三転するドタバタぶりを見ても明らかだろう。
経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言う。
「コロナ禍の最中に『GoTo』予算を組んでいることも、国民のワクチン接種が始まるのは今秋ぐらいからといわれていながら、夏の東京五輪を何が何でも開催するという姿勢もおかしい。菅首相は庶民感覚とすべてがズレまくっていると思います。正論を言う官僚を左遷するなど強権的な姿勢を取ってきたため、正確な状況を報告する人が周囲にいないのでしょう。裸の王様状態が今のチグハグな政策になっているのだと思いますが、答弁する姿を見ていても思うのは、国民に寄り添う姿勢が全く感じられないことです」
この政権に任せていたら、国民の命も暮らしも万事休す。
この国にとって最大のコロナ対策であり、最初にやるべきことは、菅政権を退陣に追い込むこと以外にない。
参議院 2021年01月27日 予算委員会 #04 石橋通宏(立憲民主・社民)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK278掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK278掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。