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「緊急事態宣言」で小池劇場が復活!二階派議員「菅首相がダメなら『首相候補カード』」
https://dot.asahi.com/wa/2021010800080.html
2021.1.8 20:54 週刊朝日オンライン限定記事
小池百合子東京都知事(C)朝日新聞社
1月2日、小池氏は首都圏の3知事とともに西村経済再生担当相と会談。その後、報道陣の取材に応じた(C)朝日新聞社
東京などの首都圏の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、菅義偉政権は1月7日、1都3県に対して2度目の緊急事態宣言を発出した。
昨年4月、コロナ感染第1波の際には国が主導して全国に出した緊急事態宣言。今回は東京都の小池百合子知事ら1都3県の知事がコロナ対策を担当する西村康稔経済再生相らに申し入れたことがきっかけで発出された。
「新年から、小池劇場のはじまりだよ」
と顔をゆがめるのは、自民党幹部だ。小池氏が急に動き始めたのは、昨年12月29日だったという。12月末になって、東京都の新規感染者数は連日、800人を上回った。「1000人超え」も時間の問題だと、小池氏は首都圏の知事に連絡をとり始めたという。
「小池氏は『首都圏だけでも緊急事態宣言を出したほうがいい』『国とかけあいましょう』などと知事たちに呼びかけたそうです。12月31日には『菅首相に会いにいきましょう』とも言っていたそうです」(東京都議)
埼玉県の大野元裕知事はすぐに応じた。しかし、千葉県の森田健作知事は「東京都と千葉県では事情が違う」と難色を示した。そこを説得したのが、神奈川県の黒岩祐治知事だった。
何とか3人の了解をとりつけたものの、皇居で新年祝賀の儀の開催などもあり、アポイントがとれたのは1月2日だった。
「小池氏はテレビなどで、いかにも自分が中心となって会談にこぎつけた雰囲気を出していました。しかし、実際にアポイントをとったのは、神奈川県の黒岩知事。自民党、公明党、与党に太いパイプがあるのを使ってねじ込んだ」(前出・自民党幹部)
当初、会談には菅首相も当初は加わるとみられていた。しかし、直前になって、菅首相は参加を拒み、4人の知事に対応したのは西村康稔経済再生担当相だった。菅首相は、西村氏に細かく指示をして官邸を後にした。
「菅首相が来ると思っていた小池氏は、西村氏にかなり激しい言葉で緊急事態宣言をと迫った。だが、菅首相は会談前に西村氏に30分以上も『緊急事態宣言を出せば大変なことになる』と繰り返し言って、小池氏主導には乗るなという趣旨の話をしたそうだ。菅首相は小池氏を嫌っていて、最近は会食もしているが簡単には修復できない状況。菅首相は『小池氏は正月から、何を言っているのか』などと愚痴っていたそうだ」(前出・自民党幹部)
菅首相がそう漏らす背景にあるのは、東京都のコロナ対応への不満だ。昨年12月末、大阪府が飲食店の営業時間を午後9時までと短縮要請をした。だが、小池氏は営業時間短縮に消極的な姿勢で、結局は午後10時とした。この「1時間」が東京都と大阪府の感染状況の「差」ではないかと菅首相はじめ、官邸筋は快く思っていなかった。
東京都をはじめ、首都圏の新規感染者は右肩上がりに増加する中、菅首相は小池氏に押し切られる形で、緊急事態宣言の発出を決めた。
「経済重視の菅首相は、飲食店のさらなる営業時間短縮でかわそうとし、西村氏にもそう指示を出した。だが、感染が急拡大して医療機関はひっ迫、正月休みが状況をさらに悪化させるとみられ、緊急事態宣言に傾かざるを得なかった。菅首相は、総理になってからは逆風の連続で、かなり弱気になっている。本来なら、東京都だけで申し入れすれば、首都圏の知事を巻き込んで直談判した小池氏の作戦勝ち。また小池氏にしてやられたというのが、菅首相のホンネなのではないか」
と、菅首相に近い衆院議員は心中を代弁する。
国家の危機にコロナ対応で国と地方が対立している場合ではない。それでも、自身の「手柄」としてしまうあたりが小池氏のしたたかさだ。
「小池氏は菅首相に緊急事態宣言を飲ませたことで、ますます政治的には勢いづくはず」
と、先の都議は指摘する。今年7月には、東京都議選が予定されている。小池氏が特別顧問を務める都民ファーストの会は、前回の2017年にあった前回の選挙では「小池旋風」で都議会第1党にのぼりつめた。しかし、すでに6人の都議が離党。次期都議選ではかなり苦戦を強いられそうだ。
「小池氏は、都民ファーストが大きく議席を減らすことを想定していて、自民党の都議団に秋波を送っている。要は、自民党と都民ファーストで共同歩調ということだ。それは都民ファーストのためというより、都知事から衆院議員に転出することを狙っているためではないか」(前出・都議)
10月には衆議院の任期も満了となるため、今年は必ず解散がある。そこが小池氏の狙いではないかと、自民党幹部はみる。
「緊急事態宣言で手柄は小池氏だと世論は称賛するだろう。仮に緊急事態宣言がうまくいかなくとも、出しているのは国なので小池氏は知らんぷりを決め込める。小池氏には、衆院解散、総選挙しか頭にないはず。都民ファーストと自民党を一緒に動かせるようにして、都知事から衆院に鞍替えしたときに、支援を得ようという魂胆でしょう」
小池氏といえば、自民党内では二階俊博幹事長と太いパイプがあることで知られる。二階派の幹部はこう話す。
「小池氏が緊急事態宣言を菅首相に飲ませたことで、党内でも『また小池旋風か』という声もあるね。今のままなら、東京五輪も難しいだろう。『コロナのような災難、災害のようなものが私の在任中に襲ってくるの』と小池氏も愚痴っているそうだ。機を見るに敏な小池氏のこと、チャンスがあれば狙いは国政復帰でしょう。今の菅首相の体たらくには、二階派からも『失敗だった』『菅首相のダメさぶりが出るたびに二階派のイメージも悪くなる』と総スカンになりつつある。一方、二階幹事長と小池氏の関係は、ずっと良好。都議会、都民ファーストと自民党の関係が修復に動いているのには、二階幹事長の仲介もある。小池氏が国政復帰となれば、二階派にとっては1枚、『首相候補』というカードが手に入るということだ」
(本誌取材班)
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