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※2020年12月24日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2020年12月24日 日刊ゲンダイ2面
【何から何まで狂ったこの国】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) December 25, 2020
世紀の恥知らずと幕引き加担の大メディア
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※文字お越し
「惚れていながら惚れない素振り それがヤクザの恋とやら」――。
昭和初期に大ヒットした「妻恋道中」の歌詞じゃあるまいし、「知っていながら知らない素振り」をしているとしか思えない男をこのまま無罪放免にしていいはずがないだろう。東京都内の高級ホテルで開かれた「桜を見る会」前夜の夕食会を巡る政治資金規正法違反(不記載)疑惑で、東京地検特捜部から任意聴取を受けた安倍前首相のことだ。
夕食会は政治団体「安倍晋三後援会」が主催し、2013〜19年に地元支援者らが1人5000円の会費で参加。安倍側が実際の経費と会費との差額を補填し、補填額は15〜19年の5年間で約900万円に上ったものの、収支報告書への記載は全くなかった。立件対象となる不記載額は数千万円に上る見通しだ。
特捜部の聴取に対し、安倍は不記載への関与を否定。これを受け、特捜部は不記載を主導した公設第1秘書を近く略式起訴し、安倍を不起訴とする見通し――などと報じられているわけだが、これが何ら罪に問われないのであれば、検察は一体何のために存在しているのか。国会議員やその取り巻きであれば、違法行為も汚職も性的暴力もおとがめなしなんて、もはや法治国家とは言えない。何から何まで狂っているとしか思えないだろう。
そもそも、衆院調査局の調べによると、この疑惑が発覚した19年11月から今年3月までの間、国会で計118回も虚偽答弁していたのが安倍だ。
「安倍後援会に収支は発生していない」「差額の補填はしていない」「政治資金規正法違反には当たらない」……などの説明は全て嘘だった。
安倍は「嘘を100回繰り返せば本当になる」と言ったナチス宣伝相のゲッベルスの手口を真似ていたのかもしれないが、嘘は何回ついても嘘なのだ。
国権の最高機関の場でも平気で嘘をつき続けた男の説明を「ハイ分かりました」と信じる特捜検事の捜査力も劣化していると言わざるを得ない。
今のように検察が不甲斐ないから、大臣室で平気で裏金をもらう輩がどんどん出てくるのだ。
安倍聴取を続け、事務所を強制捜査するべき
恐らく、聴取に対する「秘書から聞いていなかった」という安倍の説明も嘘だろう。常識的に考えれば、800人以上の参加者に対して、受付で1人ずつ領収書に金額と宛名を書き込んで渡す、なんてムリ。安倍は秘書の説明を聞いた段階で、不自然、不合理と分かったはずで、野党側が求めていた通り、すぐにホテル側に問い合わせれば事実確認できたはずだ。それをかたくなに拒否し、ホテルを巻き込んで口裏合わせをしていたというのだから何をかいわんや。安倍が差額補填について「知っていながら知らない素振り」をしていた証左であり、本人も不作為の“共犯”と認めていたに等しいだろう。特捜部は安倍事務所を片っ端から強制捜査し、秘書や安倍を何度でも聴取するべきだろう。
桜疑惑に対する検察の職務怠慢などを理由として、「検察官適格審査会」(検適)に林検事総長の罷免を求める申立書を提出した審査申立人で、福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「総理大臣が政治資金で有権者を供応し、発覚しないよう何年も不記載を続けた。うかつだったというレベルではなく、悪質な違法行為は明らか。それなのに検察は不起訴にする理由ばかり探している。一体、秋霜烈日はどうしたのか。検察組織は恥を知れと言いたい」
「嘘つき」の次に「パワハラ・サディスト」が総理大臣の先進国はない |
安倍の桜疑惑は、収支報告書への不記載という夕食会を巡る政治資金規正法違反の問題だけじゃない。公職選挙法違反(買収)の疑いや国費を使った翌日の「桜を見る会」に自分の選挙区の有権者らを招待していた問題もあるのだ。
夕食会の出席者らは観光バスを何十台も連ねて会場に到着。安倍、昭恵夫人と一緒に記念撮影し、土産品が振る舞われた。どう見ても白昼堂々の票買収行為ではないか。それがバレると、総理大臣という国のトップにありながら国会審議で嘘を重ね続け、違法行為の責任を秘書に押し付けてノウノウとしている安倍。このまま責任をうやむやにして終わらせてしまったら、この国の正義も何もあったもんじゃない。
そして安倍と同じ「世紀の恥知らず」の連中も厳しく追及する必要がある。安倍のミエミエの悪事について、官房長官時代に「(夕食会は)5000円でもできるんじゃないか」などと言い放ち、かばい続けてきた菅首相や、野党側が求める安倍の証人喚問や予算委での説明を突っぱねている森山国対委員長などだ。
ここで安倍を国会から追放し、菅を辞めさせなければ一巻の終わり。それなのに、世論を喚起し、怒りの声を検察に届けるべき役割を担っているはずの大マスコミは、検察リークを一方的に垂れ流すだけ。不起訴は仕方ない――みたいな検察の言い訳の代弁者を演じているからクラクラする。
特捜部が本気で立件しようと思えば必ずできる
なぜ、大マスコミは検察捜査の幕引きに加担しているのか。なぜ、1年も国会を愚弄し続けた安倍の桜疑惑をもっと追及しないのか。テレビ番組の中には、安倍の聴取を取り上げつつも、コメンテーターが「特捜部の聴取はいつ、どこでやるのか分からない」「政治家の聴取は慎重にやらないと政界に影響する」などと、したり顔で解説をする場面も見られたが、本筋とは全く関係ないだろう。「いつ、どこで聴取するか分からない」とか言っていたが、小沢事件では大マスコミの記者は朝から晩まで検察にへばりつき、特捜部の小沢聴取の様子を詳しく報じていたではないか。
特捜部はあの時、小沢の秘書をいきなり逮捕し、ギュウギュウ締め上げた揚げ句、元秘書の国会議員の事務所を家宅捜索。結局、小沢の秘書3人が政治資金規正法違反の罪で起訴された。「政界に影響」どころか、政権交代直前の出来事だ。つまり、特捜部が本気でやろうと思えば、できるのだ。
しかも、小沢事件の不記載と比べれば、今回の安倍事件の悪質さは際立っている。秘書は数年にわたって意図的に不記載を続け、違法行為の発覚を隠すためにホテル側への補填額を口座振り込みにせず、現金を手渡していた。さらにホテル側に口裏合わせも依頼していたというのだから明らかな隠蔽工作。これがなぜ、秘書1人の略式起訴で済まされるのか。中学生でもおかしいと思うだろう。
7年8カ月に及ぶ安倍政権とは嘘まみれのペテン政治。そして、それを引き継いだ今の菅政権もまた同じだ。菅は安倍のように平気で嘘をつく代わり、役人が書いた原稿を棒読みするか、「答えを差し控える」「誤解を招いた」と言うだけ。それでいて権力をバックに歯向かう者や意見する者は排除したり、圧力をかけたりするから質が悪い。「嘘つき」の次に「パワハラ・サディスト」が総理大臣に就いている国なんて先進国でどこにもないだろう。繰り返すが、このまま2人が権力の座に居座り続けるなんて国民にとってはたまったもんじゃない。大マスコミは今こそ、権力批判の役目を取り戻す時ではないのか。
元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏がこう言う。
「今のメディアは安倍政権ですっかり飼いならされてしまったのか、批判精神がすっかりなくなった。今回の問題でも、検察の水先案内人のような報道ばかりしている。テレビでは韓国の検察組織の問題を取り上げるものの、日本の検察組織の問題は全く報じない。一体何をやっているのか。これでは検察に対しても、メディアに対しても国民の不満はたまる一方です」
巨悪と検察と大マスコミの茶番劇に、国民はいい加減うんざりだ。
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