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※2020年12月18日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2020年12月18日 日刊ゲンダイ2面
【恐るべき無能と能天気】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) December 19, 2020
菅人災で年末年始は感染地獄絵
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/DkuQ83VmRy
※文字お越し
東京都の新型コロナウイルス新規感染者数が600人台から一気に800人を超えて過去最多の822人に達した17日、菅首相は珍しく議員宿舎に直帰した。平日夜に会食を入れなかったのは、今月に入って初めてだ。14日から16日では、3夜連続で2カ所の会合を“はしご”していたのに、世論の厳しさにようやく気づいたのか。
とりわけ批判されているのが、14日の2軒目の会合だ。ホテルニューオータニ宴会場での懇談後、銀座の高級ステーキ店に駆けつけ、自民党の二階幹事長やソフトバンクの王貞治球団会長ら少なくとも8人の会食に参加。判明している参加者の平均年齢は77・6歳だ。
それも、この日は「Go To トラベル」を28日から来年1月11日まで全国一斉に停止すると表明した直後の会食だった。「勝負の3週間」とかいうキャッチフレーズだけで戦うそぶりも見せず、「Go To」に固執し続けた結果、全国で感染拡大は止まらなくなった。そして肝いり政策の「Go To」も中止に追い込まれ、菅自身が「5人以上の飲食では飛沫が飛びやすくなる。多人数の飲食を控え、ぜひマスク会食を」と呼びかけた、まさにその夜なのだ。
立憲民主党の安住国対委員長は「国民に自粛を呼びかけている間に、高級ステーキを食べて自分たちは8人で盛り上がっていると。こういう話では、国民から見たら、この人の言う話についていこうということにならない」と苦言を呈していたが、ホントその通りだ。
「勝負の3週間で惨敗し、全国の感染者数が1日当たり3000人を超える状況になっているのに、この政府には危機感がまったく感じられない。国民の命を何だと思っているのか。いまは多くの国民が感染拡大防止のために自粛を心掛け、会合も控えている。コロナ禍で職を失い、食うや食わずの人もいます。それなのに政府与党の2トップが高級ステーキ店でドンチャン騒ぎなんて、困窮する国民はどう感じるか。範を示すべきリーダーが率先して指針を破ってどうするのか。あまりに想像力がなさすぎます。周りの人間も、誰も止めようとしなかったのでしょうか」(政治評論家・本澤二郎氏)
反省は口だけで会食をはしご
さすがに世論の反発にビビったのか、菅は16日の夜に官邸を出る際、「国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省をいたしております」と反省の言葉を口にした。まるで国民が誤解しているだけで自分は何も悪くないような言い分だが、その足で菅が向かったのは永田町のホテル。日本料理店で地元の横浜銀行頭取らと会食し、続けて日比谷のフランス料理店で政治ジャーナリストの田崎史郎氏ら3人との会食をはしごしていた。やはり、反省なんて口先だけなのだ。
安倍前首相も、正体不明のコロナ流行に国民の不安が高まった今年2月、コロナ対策そっちのけで連夜の豪華グルメ会食にいそしみ、「国民の安全より美食か!」と批判を受けたものだ。こういうところまで、しっかり安倍政治を継承している。
深刻なのは、無能なトップを茶坊主たちが擁護して正当化するシステムまで継承していることだ。
菅の能天気な8人会食について、見解を問われた西村経済再生相は16日の国会で「一律に5人以上はダメとは言っていない。どうしてもされる場合は、感染防止策を徹底して、アクリル板のある店を選んでくださいとか、換気に注意してくださいと申し上げている」と答弁。ちなみに、菅が会食した銀座のステーキ店にアクリル板は設置していないという。
加藤官房長官も16日、「5人以上の会食を一律に避けるべきだという趣旨ではない」「会食の目的や感染防止対策の徹底というバランスのなかで、個別適切に判断していくことが大事だ」などと菅をかばっていたが、東京都の感染者数が800人を超えた17日になって、大人数の忘年会や新年会は開催を見送るようにと宴会自粛を呼びかけた。
人数が問題なのか、感染防止対策を徹底していれば8人程度の宴会は構わないのか。サッパリ分からない。国民はどうすればいいのか。
我慢するのは一般国民だけという他人事の特権意識 |
ステーキ会食に対する世論の批判の高まりを受け、自民党の二階派や岸田派も、17日に開催を予定していた忘年会を急きょ中止。二階派の所属議員に中止の告知があったのは16日だというから、世論の批判が起きなければ、大人数の忘年会を決行する気だったのだ。その感覚がもう理解できない。
「自粛要請に従って我慢するのは一般国民だけで、自分たちは特別だとでも思っているのではないか。コロナに感染して2週間も仕事を休めば生活できない人がたくさんいるのに、国会議員はこの非常時にさっさと臨時国会を閉じて、それでも歳費は満額、10日には300万円超のボーナスが支給されています。自粛生活も、期間が決まっているから頑張れるのであって、政府の無策失策で長引けば、年末年始の書き入れ時に時短営業を延長させられる飲食店には死活問題です。その悲痛な叫びにどこまで寄り添えているのか。『Go To』の中止も、派閥の忘年会中止も、内閣支持率の急落に慌てて決めただけで、科学的根拠に基づくものではない。いまの政府の対応は、支持率を気にしているだけで、コロナ感染拡大を他人事と思っているようにしか見えません」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
菅が科学や理性を軽視することは、日本学術会議の任命問題でも明らかだ。「週刊文春」の今週号でも、「人の動き・接触を控えるべき」と「Go To」見直しを求めた分科会の尾身会長に怒った菅が「もう少し黙らせろ」と“命令”したと書かれている。意に沿わぬことを言う学者は邪魔な存在でしかないのだろう。その知見を尊重する気はまったくない。
「首相が連日、医療関係者や専門家と会って、その知見をコロナ対策に生かすというのなら、会食に文句を言う人はいません。ビジネス目的の利害関係者や手下の自民党議員など、ヨイショしてくれる連中に囲まれて悦に入っているからダメなのです。オベンチャラを言われて有頂天になり、国民感覚と乖離して、この時期に大人数で会食することにも疑問を持たなくなってしまう。トップが規範を守らなければ、自分も好き勝手にやっていいと思う人は必ず出てきます。首相のせいでモラルが崩壊し、社会が大混乱しかねないのです。こんな情けないリーダーはいない。世界中に恥をさらしました」(本澤二郎氏=前出)
朝まで営業する店も出てくる
海外メディアも菅の愚行を相次いで報じている。米紙ワシントン・ポスト電子版は「会食は避けるようにという公式の指針を無視し、首相が有名人や政治家との高級ステーキの夕食を楽しんでいるのを見て、多くの人が苛立った」と酷評。ロイター通信も「一般市民に大規模な会合を避けるようにと警告しながら複数の会食に参加して、与党内を含む政治家やソーシャルメディアからの批判を巻き起こした」と報道。ブルームバーグ通信も「コロナ対策をめぐって支持率が下落する中、新たな批判を引き起こした」と辛辣だ。
安倍・菅と親密な元大阪府知事の橋下徹氏も、西村が菅を擁護した答弁について「最悪だ。こんな言い訳が通るなら、飲食店も苦しい思いをしてまで営業自粛することはない。強制力はないし、それぞれの主観的対策を講じれば十分となる」とツイートしていた。
ただでさえ若者はクリスマスや忘年会、新年会で騒ぎたいシーズンだ。首相が8人会食をやっているんだから、自分も好き勝手して構わないだろうと考える人がいてもおかしくはない。その需要を当て込んで、これ以上の自粛に耐えられない飲食店の中には朝まで営業する店だって出てくるだろう。感染拡大が止まらず、最悪の泥沼に突入しかねない。
毎日発表される新規感染者数は、10〜14日前の感染状況を表しているとされる。「Go To」が全面停止となる28日までの10日間に、ガースーにならって宴会に興じる人が続出すれば、体制が手薄になる年末年始に医療崩壊の地獄絵だ。そうなれば菅による人災としか言いようがない。
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