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桜を見る会前夜祭問題は「大山鳴動して鼠一匹」となるのか 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/282490
2020/12/11 日刊ゲンダイ
なぜ、突然黙るのか(安倍前首相)/(C)日刊ゲンダイ
安倍前首相は「桜を見る会」に自身の選挙区民を招待し、さらに都内の高級ホテルで前夜祭を開催してきた。
過去の国会で野党は、この前夜祭の実費と参加者が負担した金額の差額分を安倍前首相側が補填したのではないかと指摘。補填していれば公職選挙法違反の供応・買収に該当するのではないかと追及してきた。
これに対し、安倍前首相は「事務所や後援会が補填していた事実は一切ない」と繰り返し、その後、この疑惑は落ち着いたかのように思われていた。
しかし、11月23日の読売新聞オンラインは、<【独自】安倍前首相の公設秘書ら、東京地検が任意聴取…「桜を見る会」前夜祭の会費補填巡り>と題する記事を掲載。<特捜部は、会場のホテル側に支払われた総額が参加者からの会費徴収額を上回り、差額分は安倍氏側が補填していた可能性があるとみており、立件の可否を検討している>と報じた。
立憲民主党の小沢一郎氏(事務所)は、翌24日のツイートでこう記していた。
<桜を見る会前夜祭で参加者の会費だけでは賄えない約800万円を総理サイドが補てんした疑惑。事実とすれば、公職選挙法違反の巨額の供応・買収。これまで補てんは全くないと散々答弁しておいて、今になって『詳細については差し控える』。なぜ突如、黙るのか。安倍氏の国会招致は避けられない>
しかし、結局、安倍前首相の国会答弁はなかった。そして、12月4日の朝日新聞は<後援会代表らを、政治資金規正法違反(不記載)罪で略式起訴する方向で検討に入った。罰金刑となり正式裁判は開かれない見通しとなった>と報じた。
正式裁判もない、単なる略式起訴で終わるのであれば、なぜ、読売は仰々しく<【独自】>などと報じたのであろうか。
この問題では、鳩山由紀夫元首相もツイッターで、<問題は「記載なし」より「補填があったか」だ。政治資金規正法違反だけでなく公職選挙法違反なのだ。秘書の略式起訴で終わらせたら犯罪天国は野放しである。出来レースなのか>と書いていた。
今回の問題について、日本の主要メディアは一瞬、事実に切り込むのか、という淡い期待を国民に抱かせた。だが、やはり「報道の自由度」が世界66番目の国である。政府の締め付けに怯え、忖度し、権力の意向に沿った報道しかできないらしい。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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