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国も都も「やっているフリ」パフォーマンスのコロナ対策 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/282434
2020/12/10 日刊ゲンダイ
国や都のトップはやるべきことがたくさんある(C)日刊ゲンダイ
11月18日に国内の1日当たりの感染者数が初めて2000人を超え、都内の感染者数も493人と(その時点で)過去最高を記録した同日夜、小池百合子都知事はBSフジの番組に出演し「基本の基本を守っていただくことに尽きる。家族がいる場合は、家でもマスクをしていたほうがより効果的ではないか」と述べた。また、翌19日には菅義偉首相が、飲食の際も会話時はマスクを着用する「静かなマスク会食」を実践するよう呼び掛けた。
飛沫感染が主な懸念であるコロナウイルスの拡散を防ぐのに、マスクが重要であるのは言うまでもない。しかし、感染者の存在が確認されていない家庭内でも常時マスクをすべきだというのも、外での会食で一口ごとにマスクを持ち上げて料理を口内に投入してすぐにマスクを戻してモグモグしてからしゃべるというのも、非現実的極まりないことで、週刊誌などによれば実際には菅自身も朝昼晩と続く会食で実践していないらしい。こんなことを国民に求める前に、国や都のトップがやるべきことは、PCR検査を拡充するとか、Go To トラベルを一時中止するとかたくさんあるはずで、自らの無策を棚に上げて、本質から外れたところで「やっているフリ」をするパフォーマンスにすぎない。
それどころか、帯津良一(帯津三敬病院名誉院長)に言わせれば、「マスクは新型コロナに対抗するための免疫力を低下させる」というマイナス面もある(週刊朝日12月11日号コラム)。なぜなら、免疫力の源泉は呼吸にあり「その呼吸で大事なのは、息をしっかり吐き切ること」だが、マスクをしていると、どうしても呼吸が浅くなる。そのため「マスクをすればするほど免疫力を低下させて自分を新型コロナに感染しやすくしているという矛盾」が生じる。
しかも、マスク越しの会話では、なかなか心も通じ合えない。マスクは新型コロナへの不安の象徴で、かけていれば安心と思いがちだが、「どの局面でマスクが必要なのか、もっと冷静に議論すべき」である。
帯津先生は東大医学部卒の外科医だが、自ら中国医学や気功を修め東西医療の融合を目指していて、私は昔からファンである。先生の呼吸法についての比較的新しい著書は「決定版・体が蘇る3分間呼吸法」(祥伝社)。マスクと呼吸について理解を深め、小池や菅の浅薄を超えたいと思う向きには必読の書である。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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