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※2020年12月7日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2020年12月7日 日刊ゲンダイ2面
【マトモな国民はその異常性に戦慄】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) December 8, 2020
このコロナ禍でこれだけ疑惑まみれで
ニタニタ笑って国会トンズラ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/XdUyAzYd6Y
※文字お越し
「勝負の3週間」は終盤に入ったが、新型コロナウイルスの感染再拡大に収束の兆しは見えない。新規感染者数、重症者数、死者数はいずれもハイペースで推移。中でも深刻なのが死者数の急増だ。6日までの1週間で233人が死亡。春の「第1波」、夏の「第2波」では見られなかった事態だ。日を追うごとに寒さが厳しくなる中、「第3波」の脅威は計り知れない。国民が募らせる言い知れない不安もまた、数字にハッキリと表れている。
共同通信の世論調査(5〜6日実施)によると、菅内閣の支持率は50・3%。前回11月から12・7ポイントも急落した。一方、不支持率は32・8%に上り、13・6ポイントの急増だった。共同の調査で内閣支持率が10ポイント以上減少したのは、安倍政権の2017年6月以来だという。当時、安倍前首相は「東京五輪のテロ対策」とウソを並べて共謀罪法の成立を強行。森友疑惑に続く加計疑惑をめぐる説明に対し、世論の大半が「納得できない」と反発を強めている時期だった。政権発足からホンの2カ月半での支持率ガタ減りで菅首相への不信感は浮き彫りである。
コロナ無策に世論反発
風当たりが強いのは当然のことながらコロナ禍をめぐる一連の動きだ。新型コロナ対応を「評価しない」が55・5%を占め、「評価する」の37・1%を上回った。感染防止と経済活動のどちらを優先すべきかとの設問には、「どちらかといえば」を含め76・2%が感染防止を選択。スガ肝いりの「Go To トラベル」については48・1%が全国一律の一時停止を求めている。菅が主張する感染拡大防止と社会経済活動の両立はおべんちゃら。世論にそう見抜かれているのだから、支持率急落は必然である。
政治評論家の本澤二郎氏は言う。
「メッキが剥がれたということでしょう。菅首相は秋田の雪深いイチゴ農家出身の叩き上げだと強調し、庶民の味方のような口ぶりですが、その目は国民に向いていない。足元の感染再拡大を見れば、国民の生命や財産よりも支持基盤へ利益誘導を優先させているのは一目瞭然。国民のために働く内閣だと言うのなら、臨時国会を延長して新型コロナ対策に誠心誠意を尽くすべきなのに、予定通りにサッサと閉会。逃げ足の速さでは安倍前首相に引けを取りません。首相の給与は約4049万円で、米国大統領に肩を並べる世界トップクラス。それでこの仕事ぶりですから、半分返上しろと言いたいですね」
再三にわたる野党の会期延長要求を政府・与党が突っぱね、臨時国会は先週末に閉会。衆参両院の厚労委員会と内閣委で新型コロナ対策の閉会中審査が4日間行われるが、形式的なものに過ぎない。年明けに通常国会が召集されるまでの間、少なくとも1カ月以上、この国の立法府は機能しないも同然だ。
独裁政治の完成前夜の下卑た薄笑い |
事実上打ち切られた臨時国会の会期は41日間。このわずかな期間でハッキリしたのは、無能で危険な新首相の異常な正体ではなかったか。衆参両院の予算委などで質疑に応じたのは計10日。「答弁を控える」「答える立場にない」「答えるべきじゃない」と野党の追及をかわした場面は111回に上り、その半数を占めたのは日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命拒否問題だった。「推薦通りに任命しなければならないわけではない」と正当性を繰り返し主張し、「公務員の人事」を盾に任命拒否の説明を拒んできたが、法律の趣旨を都合よくねじ曲げたデタラメだ。その上、学術会議の会員に欠員が生じる違法状態が続いている。質問には答えず、国会を愚弄し、新型コロナ対策にはマトモに向き合わず、血道を上げていたのは日本学術会議潰しだけ。菅のそうした姿勢は、約2カ月半ぶりに国内で開かれた先週末の記者会見でもあらわだった。酷評された所信表明演説と同様、会見のスピーチも各府省から集めた政策をペタペタつなぎ合わせただけ。国民への呼びかけは、この一言くらいのものだった。
「これから年末を、また年始を迎えます。高齢者はもちろんのこと、若者をはじめ国民の皆さまにおかれては、科学的にも効果が立証されているマスクの着用、手洗い、3密の回避といった基本的な感染対策を徹底していただくよう、改めてお願いを申し上げます」
そんなことは、みな百も承知だ。町内会長だってこの程度の注意喚起はしている。何よりも菅の本質をあぶりだしたのは、やはり学術会議問題をめぐる質問への回答だった。「これほどまで反発が広がると思っていたのかどうか。また、これほどまでアカデミズムの方が反発しているということに関して、どう思われているか」と問われると、学術会議が既得権益集団だという決めつけをまたも持ち出し、お決まりの「前例主義の打破」で論点をスリ替え。下卑た薄笑いを浮かべ、こう言った。
「内閣法制局の了解を経た一貫した考えの下で、ここは自ら判断をさせていただいた。それで、これで大きくなるかどうかということでありますけれども、私はかなりなるのではないかなというふうには思っていました」
さも成果のように会見でニタつく神経は果たしてマトモなのか。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)は言う。
「菅首相の笑みは確信犯であることを物語っていました。いわゆる戦争3法を批判し、軍事研究を拒否して平和主義を貫く学術会議は政府にとって目の上のコブ。御用機関化できないのであればパージして民営化するとの思惑で、安倍前首相と菅首相は二人三脚で学術会議に手を突っ込み始め、菅政権下でそれが現実になりつつある。中立であるべき日銀、内閣法制局、NHK、公正取引委員会のトップに息のかかった人物を据えて骨抜きにし、霞が関は内閣人事局を通じて牛耳った。残るは学術会議だけ。独裁政治の完成を目前にし、ニタつかずにいられなかったのではないか」
菅も周辺も腐臭まみれ |
身の程知らずの権力志向、それに酔いしれる醜悪。マトモな国民はその異常性に戦慄したのではないか。
このコロナ禍で、これだけ疑惑まみれでニタニタ笑って国会トンズラ。そんなことが許されるわけがない。
安倍の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭の費用補填問題をめぐっては、東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載)の罪で、後援会代表を務める公設第1秘書を略式起訴する方向で検討。これで決着すれば簡裁が罰金刑を出すことになり、正式な裁判は開かれず、真相は再び闇に葬られかねない。4日に報道陣に囲まれた安倍は「捜査が続いている段階で私が何か申し上げることは適切ではない」と早口で何度もまくし立て、デタラメ答弁については「その段階で私が承知をしていた事実と思われる事柄について答弁させていただいた」と予防線を張った。相変わらず逃げの一手だが、前出の共同の調査では安倍の説明に「納得できない」が77・4%に上り、国会招致を60・5%が要求。法的責任もさることながら、政治的責任を負っているのはいうまでもない。
それにしても、スガ周辺は「政治とカネ」の腐臭に満ち満ちている。当選同期で、自民党総裁選で菅陣営の選対事務局長を務めた吉川元農相をめぐる収賄疑惑も浮上。大臣在任中に鶏卵生産大手の元代表から現金を受け取っていた疑いで、あっせん利得処罰法違反などの可能性がある。この疑惑の端緒は、公判中の河井夫妻の参院選買収事件だ。菅に近い河井克行元法相の捜査線上に浮かんだのだから話にならない。そして、菅自身にも怪しい話がゴマンとある。金額を小口化して献金者を隠していた疑惑のほか、地元・横浜のホテルで会費1500円の格安パーティーを開いた上、政治資金収支報告書に一切の記載がないと報じられている。
「封印したはずの疑惑に加え、新たな疑惑が次々に噴出し、菅政権に厳しい目が向けられ始めている。国民が本気で怒りだす前に国会を閉じてしまえば、人の噂も七十五日。そう侮り、年が明ければ心機一転とタカをくくっているのでしょう」(金子勝氏=前出)
置き去りにされた国民が塗炭の苦しみを味わおうが、知ったこっちゃない。それが「自助、共助、公助」を押し付ける冷血漢の本心なのだ。
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