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※2020年12月3日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2020年12月3日 日刊ゲンダイ2面
【上が腐れば下まで腐る】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) December 4, 2020
安倍 菅政権から漂う 耐えがたき腐臭
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/tSYDZdYaNI
※文字お越し
もういい加減ウンザリだ。元農林水産相で自民党の吉川貴盛衆院議員(70=北海道2区)が、大手鶏卵生産会社の元幹部から現金供与を受けていた疑いがあることが分かった問題。報道によると、吉川元農相は鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)の元代表から、複数回にわたって計数百万円を受け取った疑いがあるという。
元代表は以前、養鶏業者の業界団体「日本養鶏協会」の幹部を務めており、当時農相だった吉川に対し、家畜飼育の環境改善を目指す「アニマルウェルフェア」(AW)の国際基準が日本の養鶏業者にとって負担にならないよう働き掛けたり、鶏卵価格下落時の業者への補填措置などを求めたりしていたという。
現金を授受しながら政治資金収支報告書に一切記載していないのであれば政治資金規正法違反は免れないし、行政に絶大な権限を持つ農相として当時、業者や業界に利益誘導するような動きをしていたとすれば、あっせん利得処罰法違反などの可能性も出てくるだろう。
共同通信によると、同社の元代表は<他の複数の農水族議員らにも現金を渡した疑いがある>というから、どこまで疑惑の闇が広がるのか。東京地検特捜部の今後の捜査に注目だが、いずれにしても大スキャンダルは間違いない。
現金授受が職務権限に関することなら収賄罪
「アキタフーズ」は今年7月、昨夏の参院選をめぐる公選法違反事件で起訴された衆院議員で元法相の河井克行被告(57)と妻の案里被告(47)の関係先として、検察当局から家宅捜索を受け、その過程で吉川の疑惑が浮上したというが、それにしても、第2次安倍政権発足以降、自民党の大臣や国会議員をめぐる「怪しいカネ」の話が大々的に報じられるのは一体、何度目なのか。
本来なら政権が吹っ飛ぶようなスキャンダルにもかかわらず、有権者が「ああ、またね」と呆れつつも慣れてしまっている状況が異常としか言いようがない。
だが、「桜を見る会」の前夜祭をめぐる安倍前首相の言動を見ていると、まさに「上が腐れば下まで腐る」ということなのだろう。
収支報告書への不記載だけでなく、地元有権者の参加費を後援会側が補填するという公選法違反(買収)の疑惑が指摘されているにもかかわらず、「事務所の関与は一切ない」と平気でウソをつき続けていた安倍。1年経って、そのウソがバレたら今度は「秘書から聞いていなかっただけ」などと逃げ回る。政治家としてはもちろん、人として恥知らずも甚だしく、国のトップにいた総理大臣がこれじゃあ、部下だった大臣のタガが緩むのはある意味、当たり前だろう。
一部報道では、吉川は大臣室で業者と面会した際にカネを受け取っていたというから唖然呆然だが、東京新聞の取材に対して、吉川の事務所は「政策秘書から回答がなければ、それが回答です」なんて言い放っていたというから、あまりに国民を愚弄しているではないか。元東京地検特捜部検事で弁護士の郷原信郎氏はこう言う。
「仮に現金の授受が農水相の職務権限に関することだったとすれば、あっせん利得処罰法違反ではなく、収賄罪に問われるでしょう。国会閉会後に即逮捕といった可能性も考えられます。鶏卵業界というのは資金力があり、いろいろなところにカネが流れていても不思議ではありません」
諸悪の根源は悪事の手本を示していた安倍前首相 |
国民生活よりも「自分ファースト」。三度のメシよりも「汚いカネ」が大好きで、どこでも、いつでも、誰からでも、カネを受け取り、その取り巻きのためなら“口利き”すら平気で行う。
不当不正に行政を歪めていることなど屁とも思わず、正論を言う官僚はクビ。「何をしても捕まることはない」「バレたら証拠を改ざん、破棄すればいい」「知らぬ存ぜぬで押し通せば、国民はいずれ忘れる」――という腐った体質が安倍前政権であり、そんなヤクザ体質を「継承」と威張っているのが菅政権なのだ。
最大の問題は「丁寧に説明」「真摯に説明」などと言うばかりで、一切の説明をしないことだ。吉川の問題についても、加藤官房長官は2日の会見で、「政治家は自らの行動についてはしっかり説明責任を果たしていくことが求められている」なんて言っていたが、第2次安倍政権以降、これまで疑惑が浮上した自民党の国会議員の誰ひとりとして「説明責任」を果たした者はいない。つまり、裏返せば、そろって「説明できないことをやっていた」証左なのだ。だから、安倍のように「募りはしたが募集していない」なんてハチャメチャな発言をするのであり、おそらく、今度は「1年にわたって国会でウソをついてきたが、虚偽答弁ではない」などと言いだしかねない。
安倍菅政権に常識や性善説は通用しない
繰り返すが、安倍・菅政権とはヤクザ以上のヤクザ体質なのだ。まさか国会議員が利益誘導のために汚いカネは受け取らないだろうとか、まさか国会議員が国会で虚偽答弁しないだろうなんて常識や性善説は通用しない。ウソも汚職もへっちゃら。新型コロナウイルス禍でも何でも利用して、いかに自分の懐にカネが入るのかだけを考えているのが安倍・菅政権の実体なのだ。
大物ヤクザほど敏腕弁護士を雇うのと同じ理屈で、ヤクザ政権だからこそ、自分たちの悪事が露呈しないよう、黒川弘務東京高検検事長を“闇の守護神”として検事総長に据えたかったのだろう。そう考えれば、国会審議をすっ飛ばし、法曹界から猛反対されても強引な法解釈で黒川検事総長誕生に突き進んだ理由が分かるというものだ。
そして、河井や吉川に限らず、そんな「ヤクザ体質」を踏襲した菅もまた、怪しい話がゴマンとある。金額を小口化して献金者を隠していた疑惑のほか、週刊ポスト(12月11日号)が<菅首相の2500人パーティー 政治資金報告書に不記載だった>と題して報じた疑惑だ。記事によると、「桜を見る会」の前夜祭問題と同様、菅が地元・横浜のホテルでパーティーを開きながら自身の資金管理団体や政党支部の収支報告書に収支の記載がなかったという。
2代続けて首相に“怪しいカネ”の疑惑が指摘されるなんて近代民主主義国家として恥ずかしい限り。堕落極まりない腐臭政治に絶望的な気分になる。本来は国民から怒りのシュプレヒコールが起きても不思議じゃないが、なぜか静かなまま。新型コロナ禍で世論は腐臭に対する嗅覚すら失ってしまったのか分からないが、心ある国民にはもはや耐えられないはずだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「すべての原因は安倍前首相、安倍政権でしょう。検察組織の機能を麻痺させ、総理自ら悪事の仕方、逃れ方のお手本を見せていたからです。そして、その安倍政権を官房長官として支え、引き継いだのが菅政権であり、この間、自民党政治家は何をしても責任を取らず、罰せられることもなく、その状況に国民は無力感を覚えてしまった。その結果が今の国家の堕落、政治家の劣化を引き起こしたのであり、いい加減、政治の正常化を取り戻すべき時です」
検察は今こそ、踏ん張る時だ。
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