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鶏卵汚職、桜、GoTo…へたれ野党は不信任案なぜ提出しない
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/282152
2020/12/03 日刊ゲンダイ
何とかしてくれ(C)日刊ゲンダイ
国会終盤に飛び出した自民党議員の「鶏卵汚職」疑惑。農水大臣(当時)が、大臣室で鶏卵業者から現ナマを受け取っていた疑惑が浮上しているのだから、ただ事じゃない。
ところが、国会は5日(土)に予定通り閉会する方向だ。野党は会期延長を求めているが、自民党は数の力で拒否するつもりだ。来年1月まで1カ月半も国会は開かれないことになる。このままでは「鶏卵汚職」は、国会でまったく審議されない恐れがある。
国会を閉じて野党の追及から逃げようとしている自民党政権もどうしようもないが、この期に及んでも「内閣不信任案」の提出を見送ろうとしている野党もどうかしている。この国会で不信任案を提出しなかったら、野党は5国会連続で提出しないことになる。
解散が怖い
「野党が不信任案を出さない理由は、国会閉会後も、閉会中審査を行うことで自民党と合意したからです。不信任案を提出してしまうと、閉会中審査が事実上できなくなってしまう。不信任を突きつけた相手と審議するのは理屈が通りませんからね。不信任案の提出より、閉会中審査を優先したということでしょう」(政界関係者)
野党が不信任案を提出しようとしないのは、解散・総選挙を怖がっているからだ。実際、自民党も「不信任案が提出されたら解散もあるぞ」「1月の通常国会の冒頭で解散する“時差解散”だ」などと、野党を牽制している。
しかし、解散総選挙に怯えて、不信任案さえ提出できないようでは、政権奪取など野党は永遠に不可能だ。政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「国会の会期延長を拒否するだけでも、菅政権は不信任に値するはずです。新型コロナ、桜事件、鶏卵汚職……と、審議すべき課題が山積しているからです。もともと、この国会は41日間と短い。もし、解散総選挙を恐れて不信任案の提出に二の足を踏んでいるなら、お笑いです。だったら、3カ月後なら選挙に勝てるのか、半年後なら勝利するのか。国民の代表として政権に対する怒りを見せないと、支持率もアップしませんよ」
戦う覚悟がなければ、野党は自民党になめられるだけだ。
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