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11月 30, 2020 日々雑感(Daily miscellaneous feelings)
<国内では29日、新たに2066人の新型コロナウイルス感染者が確認された。新規感染者が2000人を上回ったのは4日連続。死者は大阪府で6人、北海道で5人など計16人増えた。厚生労働省によると、同日時点の全国の重症者は前日比22人増の462人で、過去最多を更新。2週間前からほぼ倍に増えた。
東京都では418人の感染が確認された。3日ぶりに500人を下回ったが、日曜日の感染者としては最多。都の基準による重症者は前日と同じ67人だった。
都によると、感染者の年齢層は20代が110人で最も多く、40代80人、30代70人などが続いた。重症化リスクの高い65歳以上は55人だった。
山形県では11人の陽性が判明し、新規感染者が過去最多を更新した。北海道は192人で、4日ぶりに200人を下回った。大阪府は5日連続で300人を超える381人で、府内の感染者の累計は2万人を超えた>(以上「時事通信」より引用
武漢肺炎患者が増えている。引用記事によると「新規感染者が2000人を上回ったのは4日連続。死者は大阪府で6人、北海道で5人など計16人増えた。厚生労働省によると、同日時点の全国の重症者は前日比22人増の462人で、過去最多を更新。2週間前からほぼ倍に増えた」そうだ。
地方は既に隔離病床が不足しているところもあるという。総合病院でも外来患者が減るのを心配して、武漢肺炎患者の受け入れを拒否しているところもあるという。医は仁術ではなく、算術だという典型例があるようだ。
しかしそれも長年の厚労行政がそうさせた結果ではないか。医療費削減に血眼になっている厚労相は、ことに安倍自公政権時に地域病院の再編を強行に指導した。「効率化」「構造改革」というお得意の呪文で病院経営にまで口出しして、病床の削減を強要した。
結果として、病院経営は日常的にほとんど病床が埋まっていなければ成り立たない状態になっている。そこに武漢肺炎患者を新規に受け容れる余裕などないが、それでも隔離病床を確保して受け容れるしかない。そのためにはこれまで通常の病気で入院していた患者を退院させ、新規外来患者の入院を制限するしかない。そうした事態に病院が陥っているのを政府・行政当局は理解しているのだろうか。
だから医療崩壊は既に徐々にではあるが進行していた。そこに来て第三波の山の到来で病院の隔離病床は満杯となり、普通の病棟をビニールカーテンなどで区切って新たに隔離病床を確保している状態だ。
都市部はどうか知らないが、ことに地方では医療の逼塞状況は深刻だ。この春からの武漢肺炎患者の受け入れで、医療従事者の疲労は極限にまで達している。しかし、それ以上に医療従事者の家族に掛かる社会的な圧迫感も大変なものだ。
「GO TOキャンペーン」を実施して「経済を回す」などといった恍けたことを政治家が策すのも、医療現場を知らない能天気というより無能な発想でしかない。なぜ移動を徹底して制限しないのか。
経済と感染症とを分離して考えるべきではないか。経済は持続化資金を給付して医療や観光や旅客などの事業者がワクチンや特効薬開発されるまでの間、辛抱できるようにすれば良い。そして感染症に対しては徹底した「検査と隔離」を実施することにより国民の健康と命を守るべきだ。そうした簡単なことすら提言できない「分科会」とは一体いかなる議論をしているのか。
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