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※2020年11月28日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大
【この期に及んで学術会議潰しとは…】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) November 29, 2020
選挙もできない自民党
菅政権と心中の命運
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/jzbXmCm8OY
※文字お越し
27日、東京都では過去最多を更新する570人の新型コロナウイルス感染者が確認された。全国の新規感染者数は2532人。1日当たりの感染者は2日連続で2500人を超えた。
この数字は、およそ2週間前の感染実態を表しているといわれる。多くの人が「Go To キャンペーン」を利用して秋の行楽に繰り出した今月の3連休の感染状況が反映される来月初旬には、一体どうなっているのか。
止まらない感染拡大に、地域によっては医療崩壊が現実に迫りつつある。日本医師会の中川俊男会長も「全国各地で医療提供体制が崩壊の危機に直面している。2週間前には予想できなかった事態だ」と懸念を表明している。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長も27日、参院厚労委で、現在の感染状況は「個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた」と断言し、政治が強いメッセージを出すように求めた。
政府の方針にお墨付きを与える御用学者と見られてきた尾身会長ですら、そう言わざるを得ないほど、菅政権のコロナ対策はお粗末に過ぎる。
緊急事態宣言の時には、人の移動が感染拡大を招くとして、「不要不急の外出は避ける」「人との接触を8割減らす」ことを政府が要請。一定の効果は得られたのだが、その教訓に逆行し、人の移動や接触を奨励するかのように「Go To」を続けてきたのだから、無策よりひどい。
菅首相は「Go Toが感染拡大を招いたエビデンスはない」と言うのだが、政府として「外食しろ、旅行しろ」とキャンペーンをしていたら、“自助”による感染防止対策と自粛に耐えてきた国民の危機意識が緩むのは当然だ。そういう意味では、感染拡大の要因になっているのは間違いない。
さすがに批判の高まりに日和ったのか、27日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議でようやく「Go To トラベル」で到着分の一時停止を決定した札幌市・大阪市について、出発分についても利用を控えるように呼びかけたが、まだ全国一律で停止する気はないようだ。
誤りを認めず責任回避、論点ずらし |
「菅首相は、経済を回すという大義名分で『Go To』を続けていますが、本音は違うでしょう。とにかく来年の東京五輪を開催したいから、そのためには少しくらい国民の命と安全を犠牲にしてでも人の動きを緩和して、平時と同じように経済活動ができる国だと見せたいのです。自分が旗を振った政策だから、誤りを認めたくないと意固地になっているところもあるでしょう。国民の命よりもメンツを大事にして甚大な被害をもたらすとすれば、インパール作戦そのものです」(政治評論家・本澤二郎氏)
太平洋戦争で最も無謀だったとされるのが、わずか3週間で険しい山岳や大河、ジャングルを越えて敵基地を陥落させるインパール作戦だった。作戦を指揮した牟田口中将に対しては作戦の中止を求める声があちこちから届いたが、無視して突き進んだ結果、3万人もの日本兵が命を落とした。その多くは戦病や餓死だったという。
兵站を無視し、どうなったら引き返すかの制度設計もない作戦を「頑張るしかない」という精神論で強行――。医療現場への支援もPCR検査の拡充もないまま、「Go To」を止めずに犠牲者を増やしている現状とそっくりだ。自分が旗を振って始めたことを止めれば、責任問題になるから止められない。やめられない、止まらないのは「かっぱえびせん」だけにして欲しいのだ。
自爆に突き進む菅政権が、この期に及んで日本学術会議潰しに熱心なのもどうかしている。いま、そんなことに血道を上げている場合なのか。とんだ“仕事師内閣”と言うほかない。
いま全閣僚が注力すべきはコロナ対策なのに、井上科学技術担当相が26日、学術会議の梶田会長らと会談。「国の機関の一環である必要があるのか、公務員である必要があるのか」と、学術会議を国の機関から切り離すことも含めて検討するよう要請した。「学術会議の皆さんから年内に報告をいただいて、それを基に、我々は我々で考えていく」と、最終的には政府の判断で決めることも示唆した。要は、年間10億円の予算を取り上げるということだ。
6人の学者を任命除外した理由の説明もないのに、カネで締め上げて組織ごと潰そうとは、論点ずらし、品性下劣の極みだ。10億円なんて、アベノマスクの税金無駄遣いに比べたら微々たるもの。先進国を名乗るなら、アカデミアにそれくらいの予算は投入して当然だろう。安倍政権の官房長官として、年間11億円を超える官房機密費を好き勝手に使ってきた菅が、学術会議の10億円予算に文句を言っても、こじつけ感しかない。
立法府の一員として怒りを感じないのか
再燃している桜疑惑にしてもそうだ。菅は「知らぬ、存ぜぬ」で乗り切るつもりのようだが、安倍政権の連帯責任者なのである。
「国会の会期中に前首相に関する捜査が進展し、その情報が次々とリークされているのは異常で、自民党内では、菅首相側が仕掛けた“安倍切り”だという見方も出ている。菅首相にしか説明できない学術会議の任命問題から、安倍前首相にしか説明できない桜疑惑にメディアや野党の関心が移って、矛先がそれたのも確かです。ただ、官房長官として安倍政権を守ってきた立場上、保身のために安倍氏を売ったと見られたら返り血は凄まじいことも分かっているでしょう。『Go To』にしても、強行が経済的に奏功するかもしれないし、さらなる感染拡大で国民の支持を一気に失う可能性もある。菅政権で進んでいることは、どれもギャンブル性が高いように感じます」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
桜疑惑に限らず、国会で嘘を吐き続けた安倍前首相。それを継承する菅がトップの自民党だから、野党が要求する安倍の証人喚問にも応じる気はない。安倍隠しに必死だ。この体制では、国会の場で首相が平気で嘘を言ってもとがめられないのである。そうなると、国会審議は空虚なものでしかない。
何を聞いても嘘が通るなら、マトモな質疑が成り立たない。そんな国会で成立する法律に正当性があるのか。そういう政権に対し、自民党議員は異議がないのか。国会が愚弄され、立法府の一員として怒りを感じないのか。
「国権の最高機関と憲法に定められた議会を形骸化した安倍・菅政権の罪は重い。こんなデタラメ政権を支え続ける自民党の神経が理解できません。国民のことも、国家の崩壊すらどうでもよくて、自分たちの権力維持しか考えていないのでしょう。菅首相は、何としても東京五輪を開催して、その成果を掲げて解散・総選挙で勝利という青写真を描いているようですが、そんな成果を待っているうちに国民が倒れてしまう。これほど国民の命を粗末にする政権は、戦後初めてでしょう。コロナが収まらないうちに選挙になれば、無策の与党と私利私欲しかない与党議員に対して国民の怒りが爆発する。自民党は、菅政権と心中するつもりなのでしょうか」(本澤二郎氏=前出)
総裁選で菅は「世の中には国民の感覚から大きくかけ離れた当たり前でないことが残っている」と訴え、「国民にとっての当たり前」を実現すると知った顔で言っていた。
国民の感覚から大きくかけ離れ、「当たり前」を見失っているのは誰か、与党議員は胸に手を当てて考えて欲しい。
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