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※2020年11月21日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大
【やることなすこと国民は唖然】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) November 22, 2020
意固地の思考停止首相でいいのか
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/rzNGUVLBTw
※文字お越し
「ハンマー&ダンス」――。おそらく菅首相は言葉すら聞いたことがないのではないか。世界中で拡大する新型コロナウイルスの感染対策について、欧米で活動する文筆家トマス・プエヨ氏が提唱した概念のことだ。
感染拡大を防ぐには、ハンマーで叩くように市民の行動を制限して市中感染を減らしながら流行のピークを抑え、感染者がある程度減ってきたらダンスを踊るように行動制限を緩和する。この2つを状況に応じて繰り返すことで感染状況をコントロールし、感染抑制と経済活動のバランスを取ろうとする考え方だ。新規感染者が急増している欧米でも受け入れられている手法だが、この世界の潮流とは真逆の方向に進んでいるのが日本だ。
東京や北海道など全国各地で今月に入って1日当たりの新規感染者数が過去最多を更新しているにもかかわらず、ハンマーを使うどころか、政府自らが率先して「Go To」という旗を振り、国民に向かって旅行や飲食といった“ダンス”を踊れ! と笛を吹いているのだから、どうしようもない。
とりわけ、「Go To トラベル」については、日本医師会の中川俊男会長が感染拡大の「きっかけ」と指摘しているにもかかわらず、これまで政府は知らん顔。コロナ対策の分科会が20日、「Go To」の運用見直しを求める提言をまとめたのを受け、21日にも新たな方向性を打ち出すとしているが、菅は20日の参院本会議で、「今後も適切に運用していきたい」となどと答弁していたから呆れる。
感染者が増え続け、春先のようなパニックが起きる
政府内からは「旅行では感染は広がらない」などと開き直りとも受け取れる声が聞こえてくるが、大勢の人が移動すれば感染が広がるのは当たり前。ウイルスは好き勝手に拡散できないのだ。だからこそ欧米では夜間の外出禁止やバーの閉鎖に加え、ロックダウン(都市封鎖)まで実施して人の往来を制限しているのではないか。
「欧米の状況に比べても日本はまだ大丈夫。医療体制にも余裕はある。状況は想定内だ」
首相官邸ではこんな楽観論も出ているらしいが、欧米のように1日の新規感染者数が1万人を超えるまで静観しているとでも言いたいのか。
脇田隆字国立感染症研究所所長が「今後、重症化する人が増加する。救急医療の受け入れや手術を抑制しないといけない状況になると想定される」と危機感を示していた通り、重要なのは「今の状況」ではない。1週間後、2週間後、1カ月先を予想した上で、医療体制に深刻な影響が出る「ポイント・オブ・ノーリターン」(後戻りできない地点)を越えないために今、出来得る限りの対策を取る必要があるのだ。
懸念されるのが重症者の急増だ。これまでのケースだと、コロナ感染から重症化までに2週間ほどの時間差がある。このまま全国各地で過去最多の増加ペースが続けば、2週間後、3週間後には重症者がさらに増えるのは容易に想像がつく。そうなれば地方都市の病院はあっという間に医療崩壊だろう。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏がこう言う。
「感染症の基本対策は陽性者を早く見つけて隔離する。これに尽きるのです。そのために世界ではPCR検査を増やし、中国では輸入魚の検査まで始めている。ところが、日本は検査を増やさない。だから札幌のススキノも新宿・歌舞伎町のような事態になるわけです。このままだと感染者は増え続け、春先のようなパニックが起きる可能性もあります」
コロナより悪い「菅政権・自民党」というウイルス |
「また自粛を呼びかけたら飲食店が倒れる。経済を止めないギリギリのところで対策するしかない」(与党議員)
政権が「Go To」に突き進むのは、今春の緊急事態宣言時に国内経済が大きく落ち込んだため、同じ事態を繰り返したくない――との考えがあるからだ。しかし、「ハンマー&ダンス」ではなく、ダラダラと中途半端な「ダンス」を続けて感染抑制と経済活動の両立に成功した国はどこにもない。
封じ込めに成功したといわれる台湾の例を見ても分かる通り、政府が早急にやるべきことは、PCR検査の体制を拡充し、陽性者の早期隔離と医療機関の支援を図るとともに、休業要請や休業補償などについて具体的な方策を国民に示すことだ。
ところが、コロナ感染者が国内で2300人超となった19日、総理大臣の菅が発したメッセージは「静かなマスク会食」。バカなのか、それともバカのふりをしているのか分からないが唖然呆然だ。それに本来であれば、きちんと「記者会見」を開いて質疑応答の場を設けるべきだろう。全国各地でコロナ感染者が急増し、医療崩壊も懸念されているのだ。立ち話程度の「ぶら下がり会見」で軽く済ませ、「マスク会食」などと、ヌケヌケと言い放つ無神経ぶり。
この姿勢を見ても、コロナから国民の命を守る強い意志も気迫も感じられない。果たしてオツムの中身は大丈夫なのか。政府分科会の尾身茂会長は「ふんどしを締め直す時期」とか言っていたが、ふんどしが最も緩んでいるのは菅であり、政府・与党ではないか。
「神頼み」では新型コロナに打ち勝てない
「どうなるかは神のみぞ知る」
親分がアホなら子分もアホと言わざるを得ない。今後の感染状況の見通しを問われ、こう答えた西村経済再生相の発言にもクラクラしてしまう。
無責任極まりない上、一体いつから、この国は政策が「神頼み」になったのか。官邸には祈祷師でも住んでいるのか。
もっと早い段階でPCR検査数を増やし、陽性者のデータを収集していれば、ある程度の見通しは立てられていたはず。米グーグルだってAI(人工知能)で28日後の感染予測を示しているではないか。今までナ〜ンもしていないから「神頼み」になるのだ。
菅は確か東京五輪について「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして開催したい」とか言っていたはずだが、「神頼み」で打ち勝つもヘッタクレもない。
官房長官時代、「鉄壁」「仕事師」などと言われてきた菅だが、要するに人事とカネで相手を恫喝して服従させてきただけ。それは闇の仕事なら可能だろうが、コロナ対策のような表のことはカラッキシだ。
おそらく、政府が「Go To」に意固地になるのも、菅が「自助、共助、公助」が大好きだからだろう。「休業要請と補償はセット」という国民の声を無視し、いかに補償という国の負担(公助)を少なく抑えるか。「Go Toをやるから、後は自分たちの努力でカネを奪い合え」(自助)、「飲食、旅館が大変だと思うなら国民同士で助け合えばいいじゃないか」(共助)とでも言いたいのではないのか。だが、「自助」と「神頼み」の思考停止に陥った菅政権のコロナ対応では、増え続ける新規感染者を抑えられるはずがない。政治評論家の森田実氏がこう言う。
「深刻化するコロナ対策に向けて、真っ先に医療体制の拡充に動くべきなのに何もしない。地方自治体に権限を与えて臨機応変な対応を取らせるべきなのに何もしない。『マスク会食』なんて恐ろしく程度の低い発言で、総理大臣でありながら、いかにコロナ問題について理解していないのかがよく分かります。やることなすこと全てがメチャクチャ。危機意識の低い内閣にコロナ対応は任せられません。野党は不信任案を突き付けるべきです」
国民は「菅政権・自民党」というウイルスを叩く方が先だ。
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