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竹中平蔵氏に逃げ道なし。元国税が暴くパソナと政府間「黒いカネ」の流れ
https://www.mag2.com/p/news/475003
2020.11.19 大村大次郎『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』 まぐまぐニュース
竹中平蔵氏に囁かれているのは、住民税の脱税疑惑だけではないようです。今回、竹中氏が会長を務める人材派遣会社「パソナ」に政府の助成金が流れる仕組みを解説するのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、閣僚時代に利益相反の図式を作った竹中氏の政治家としての資質を問うとともに、批判に対して責任逃れをはかる人格に疑問を呈しています。
【関連】元国税が暴く竹中平蔵氏の住民税脱税疑惑「ほぼクロ」の決定的証拠
※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2020年11月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:大村大次郎(おおむら・おおじろう)
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。
竹中平蔵氏の露骨なパソナへの利益誘導政策
前号に引き続き、竹中平蔵氏のことを述べます。竹中氏のことを書くのは、精神的に本当にシンドイです。この世の中に、こんなやつがいるのかと思うと気分が非常に落ち込みます。これを読む皆さんもきっと同じ気持ちになると思います。
が、竹中氏は、今も政府の諮問機関の委員になっており、彼の動向に関しては、国民として知っておく必要があると思われます。
だから筆者も頑張って書きますので、あなたも頑張って読み進めてください。
まず竹中平蔵氏の今年6月19日のツイッターを見てください。
昨日の新潮に、また誹謗中傷記事。「竹中は大臣時代に製造業の派遣を解禁。パソナはそれで大儲け」 もう何度も述べたが、派遣解禁は厚生労働大臣の決定、私の担当ではない。それにパソナは、製造業派遣は一切やってない。政策は複雑だ。お茶らけたコメンテーターは、もっとちゃんと勉強した方がいい。 |
昨日の新潮に、また誹謗中傷記事。「竹中は大臣時代に製造業の派遣を解禁。パソナはそれで大儲け」
— 竹中平蔵 (@HeizoTakenaka) June 19, 2020
もう何度も述べたが、派遣解禁は厚生労働大臣の決定、私の担当ではない。それにパソナは、製造業派遣は一切やってない。政策は複雑だ。お茶らけたコメンテーターは、もっとちゃんと勉強した方がいい。
このツイッターは、週刊新潮に「竹中平蔵氏が大臣の時に製造業の派遣解禁をし、その後、大臣をやめて人材派遣業のパソナの会長になった。パソナと竹中平蔵氏は、製造業の派遣解禁により大儲けした」という記事に竹中氏自身が反論したものです。
これを読むと、竹中氏はつまり
「派遣解禁は自分のやったことではないから責任はない」
「パソナは、製造業の派遣はしていないので、パソナの利益になっていることではない」
と述べているわけです。
まあ、このツイッターこそが、竹中氏の人格を非常によく表しているといえます。労働力の流動化推進や賃下げ推進というのは、常日頃から竹中氏が持論として述べてきたことです。そして、竹中氏は、小泉内閣の経済政策を事実上、一手に引き受けてきたはずです。製造業の派遣労働の解禁は、その流れで行われたことは間違いないことです。最後の実務を自分が担当していないからといって、その全責任を逃れようというのです。こんな図々しい政治家がありますか?というより、政治家以前に、人としておかしくないですか?
万が一、この派遣労働の改正が竹中氏の意向は反映されていなかったとしても、「日本の労働環境を大きく変えるほどの重要な法案」を施行した内閣に閣僚として入っていたわけです。閣僚の一人としても、口が裂けても「自分には責任はない」などとは言えないはずです。もし、本当に自分の意にそぐわないのであれば、閣僚を辞任すべきだったはずで、そういう政治家は過去にたくさんいるのです。この点一つをとってみても、本当に腐れきった人間だと言えるでしょう。
また竹中平蔵氏は、現在、パソナの会長をしています。パソナは人材派遣業の最大手です。確かに、竹中平蔵氏が言うように、パソナは製造業の派遣はやっていません。だから、製造業の派遣解禁によって「直接の利益」は受けていないでしょう。
しかしパソナは、2000年代以降の派遣労働拡充政策の流れで、大儲けしたことは間違いないのです。そして派遣労働拡充政策を主導したのは、小泉内閣です。小泉内閣の閣僚だった竹中平蔵氏は、その責任を免れるはずはなく、またその政策で大儲けしている企業の会長となるなどというのは、言語道断の事のはずです。
前回メルマガの脱税疑惑でも述べたように、竹中平蔵氏は、ほんのわずかでも逃げ道があれば、強引に逃げようとします。
なので、今回は竹中平蔵氏が絶対に逃げ道の無い、明確なパソナと政府の利益相反について述べたいと思います。
第二次安倍内閣が発足したとき、竹中平蔵氏は政府の諮問機関である「産業競
争力会議」のメンバーとなりました。竹中平蔵氏は、この「産業競争力会議」において、企業の「再就職支援のための助成金の支給」を強く提言しました。
よくこんな露骨な提案をしたものだと感心するほどです。
この再就職支援は、もろにパソナの利益に直結するものだったからです。
しかも、この助成金は採り入れられました。この提案を受ける方も受ける方です。日本の政治家たちがいかに「政治オンチ」かということです。
この助成金は、パソナが直接もらうものではありません。しかし、結果的にパソナが潤う仕組みになっているのです。
まずリストラをしたい会社は、再就職支援をすることを条件に政府から助成金をもらいます。リストラ一人あたり60万円です。そしてリストラをしたい会社は、その助成金を使って再就職支援のサービスをしているパソナなどに、依頼することになるのです。
つまり政府の助成金が、リストラしたい会社を経て、パソナに流れるという仕組みとなっているのです。「竹中氏の提言によってパソナが儲かる」という事実が間違いなく生じていたのです。この助成金は2014年度の予算で300億円も計上されており、その後も数百億円規模の予算がつけられています。
竹中平蔵氏の周辺には、こういう話が枚挙に暇がないのです。次回は、竹中平蔵氏の経済政策によって、いかに日本経済が危機に瀕したかを具体的なデータを用いてご紹介したいと思います。また竹中平蔵氏の悪行を詳細にご紹介した『税金ビジネスの正体』という本をビジネス社から出しています。興味のある方は、手に取ってみてください。
image by: 首相官邸
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