http://www.asyura2.com/20/senkyo277/msg/395.html
Tweet |
菅首相はおっかなびっくり“地雷原”を歩む心境か 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281519
2020/11/19 日刊ゲンダイ
菅首相、「答弁を差し控えさせていただきます」をすでに100回近くも連発(C)日刊ゲンダイ
二階俊博幹事長が衆議院解散の時期について盛んに発言している。自民党ベテラン秘書に整理してもらった。
「理論的には、年明け通常国会冒頭、予算成立後の4月、都議選とダブル、五輪後の9月総裁任期の前、その後の10月衆院議員任期満了前、といろいろある。が、まず菅義偉首相の基本的な構えとして、ろくに成果も上げていないうちに、国民にとって何の意味もない、政権の景気付けだけのための選挙をやるつもりはないように見える。通常国会冒頭という話も出ているが、コロナ第3波が冬に向けて深刻化しそうな気配だし、第3次補正から来年度予算を遅滞させることはできないし、訪米も組まなければならないので、無理。4月とか都議選とダブルとかは公明党が絶対反対だからあり得ない。となると五輪後、9月か10月になるのではないか」と彼は言う。
二階は13日のテレビ番組で「菅首相としては就任から10カ月、1年以内でこれだけのことをしたという形を頭に描いているだろう」と述べた。
「これだけのこと」の最大のものは、どんな形であれ五輪・パラを必ず開催して称賛を浴びることだろうから、パラが終わる9月5日以降、同月30日の総裁任期満了(菅は今年9月14日に総裁に就いたが、安倍の任期を引き継いでいるので30日までになる)以前が最善ということになる。
衆院議員の任期満了は10月21日なので10月でもいいのだが、あまりに任期満了に近くなって「追い込まれ解散」と言われるのは避けたいし、それより何より、二階が12日のテレビ番組で言ったように「総裁任期満了前に衆院解散・総選挙があった場合、それに勝てば無投票で総裁再選となる可能性は高い」からである。
しかし、とベテラン秘書は付け加える。
「以上は、菅と二階の側から見たベストシナリオというか、希望的観測の連鎖。学術会議の問題は、菅としては『答弁は差し控えさせていただきます』を100回近くも連発して緒戦を乗り切ったつもりでいるようだが、これはボディーブローのように効いてきて政権の体力を弱めるだろう。コロナ第3波とGo Toの綱渡りはギャンブルでしかなく、これに失敗すれば五輪もない。自身の周辺人脈からスキャンダルが飛び出しそうな気配もある。実は、おっかなびっくり地雷原を歩む心境の菅首相ではないか」と厳しい見方である。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK277掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK277掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。