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※2020年11月10日 朝日新聞4面 紙面クリック拡大
※2020年11月11日 朝日新聞4面 紙面クリック拡大
【底流2020】中村喜四郎元建設相:上 自民流、野党に持ち込む「プリンス」:朝日新聞デジタル https://t.co/xifvrepAF6
— Takehiro Murakami🌒 (@ll_bluewind_ll) November 10, 2020
(底流2020)中村喜四郎元建設相:上 自民流、野党に持ち込む「プリンス」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14688944.html
2020年11月10日 5時00分 朝日新聞
中村喜四郎氏=2019年10月4日、国会内
※文字お越し
旧立憲民主党と旧国民民主党が合流した新党「立憲民主党」が結成されて約半月たった10月1日夜、都内のホテル内にある和食店に野党のトップが集まった。
呼びかけたのは、立憲に入党したばかりの中村喜四郎元建設相。当選14回を重ねた大ベテランは、会合の30分前に店に入り、一番下座に座って4人の到着を待つというこまやかな気配りを見せた。
立憲の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、新党「国民民主党」の玉木雄一郎代表、社民党の福島瑞穂党首の4人がそろい、会が始まった。酒を口にしながら20分ほど、口もなめらかになった頃合いだった。志位氏が言った。
「政権交代をしよう。そうなったら野党連合政権になるのは当然だ」
お気に入りのウイスキーを飲んでいた中村氏は静かに口を開いた。
「歴史と伝統のある共産党の志位委員長に在野の私が言うことでもないかもしれませんが……」。控えめな口調だが、言葉は鋭い。「今この場はそういうことを話す場じゃない。まず保革伯仲をめざすべきだ」。次期衆院選で政権交代を一気にめざすのではなく、自公勢力と野党が拮抗(きっこう)することを目標にする――中村氏の持論だった。
二人のやり取りがしばし続く。ほかの出席者は口をつぐみ、場は静まった。「保革伯仲というより与野党伯仲というのがいいかもしれませんね」。一番上座に座っていた枝野氏がその場をとりなし、中村、志位両氏の議論は終わった。
野党の足並みの乱れが露呈したようにも見える場面だが、中村氏はまったく意に介さない。酒を酌み交わしながら率直に議論し合うことで、徐々に距離が縮まっていくと考えるからだ。
民主党政権以降、野党陣営は内部分裂を繰り返してきた。ある野党幹部は「離合集散は野党のお家芸」と自嘲する。その陣営に身を置くことになった中村氏は、野党の代表や幹事長同士を誘い、会合を重ねてきた。「身銭切ってみんなを飲ませて信頼関係を作る。それが田中(角栄)流だ」。かつて自民党の「プリンス」と呼ばれた政治家はいま、自民党の強さの源となってきたDNAを野党に持ち込もうと動いている。(吉川真布)
◇
40歳で閣僚を務めながら、その後逮捕・失職を経験した中村氏がいま野党の橋渡しに汗をかく。野党の道筋をどう描くのか。2回に分けて報告する。
(底流2020)中村喜四郎元建設相:下 自民と互角の野党へ「最後の奉公」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14690364.html
2020年11月11日 5時00分 朝日新聞
※文字お越し
合流新党「立憲民主党」に参加した中村喜四郎元建設相(71)は今の野党の中では異色の存在だ。参院議員だった亡父の「喜四郎」を襲名した。自民党の衆院議員として40歳で初入閣。将来の首相候補と目されたが、1994年にゼネコン汚職事件で逮捕され、2003年に実刑が確定、失職した。それでも05年衆院選で無所属で返り咲いた。
一時期は今の二階派の前身となる伊吹派にも客員会員として所属し、派閥例会に出席するなど、自民党寄りにみられた。だが、安倍政権が長期化するなか、森友学園問題などが明るみに出るにつれて、中村氏は少しずつ野党側にシフトしていった。自らの転身について、ある会合でこう語ったことがある。
「首相が(遊説で)野党政党の名前間違いをわざわざ何カ所でもやっている。子供じみたことで首相のやることか。昔の自民党は権力に対して非常に抑制的で、品格も責任もあった」
中村氏は今の自民党は自分が所属した頃とは変わり果てたと言う。その主因を野党の弱さにもあるとみた。政権交代の緊張感のない政治が、自民党のおごりとなっているのだと。だから立憲に入った。
ただ、こうした動きに冷ややかな視線を送る人もいる。中村氏と茨城7区で争い、比例で5回続けて復活当選している自民の永岡桂子衆院議員は「自民党に帰れず、中村氏はどんどん左に行った」とみる。
中村氏が「最後の奉公」というのが、自民党と互角に張り合える野党をつくることだ。いきなり「政権交代」を掲げるのではなく、「保革伯仲」を目標に掲げて戦っていけば、おのずと政権にも近づいていくと中村氏は説く。
「国民からも、野党は民主党政権時代の失敗を忘れず謙虚なんだな、と思ってもらえる。いきなり『政権交代』と言っても国民は不安。票を入れようとはなかなかならない」
重きを置くのは野党がまとまることだ。まずは知事選など地方選での実績を重ねることをめざす。自らも応援に入り、野党系候補を勝利に導いた昨年の埼玉県知事選に続き、中村氏は来春の千葉県知事選に照準を定める。「首都圏で野党が応援する知事の誕生が続けば、衆院選にも弾みになる」
野党第1党に身を置いた「軍師」は野党を変え、政治に緊張感をもたらすことができるのか。衆院議員の任期は残り1年を切った。(吉川真布)
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