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2020年 10月 31日
29日、NHKの「クローズアップ現代」の「学術会議をめぐり何が?当事者が語る」で日本学術会議の問題を特集していた。(・・)
この番組の前にやった「ニュースウォッチ9」でも映像の一部が使われていたのだけど。
学術会議側では、(mewの推しメンの?)前会長の山極壽一氏が、18年、安倍内閣に欠員補充の推薦人1人の任命を拒否されて、杉田官房副長官に理由をきいたのに説明がなかったことなどを述懐。
マジでビックリしたのは、何とNHKが官邸に理解を示す側の人として、あの(ウヨ界のモモチこと)百地章氏(国士舘大学特任教授)を起用していたこと。(゚Д゚)
いや〜、いくら菅政権に配慮&忖度して、バランスをとることを考えたとしても、学会の中でも極端に右側の人に語らせちゃうなんて・・・。
だって、百地氏って、日本会議常任理事・政策委員、神道政治連盟政策委員、「21世紀の憲法と日本」有識者懇談会事務局長、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」幹事長、
産経新聞「正論」執筆メンバー、国家基本問題研究所理事などなどを務めている安倍晋三氏や超保守派のブレーンなんですよ!(@@)
<最後の国家基本・・・は櫻井よしこ氏が率いる超保守団体。機会があったら取り上げたいけど、今回、学術会議潰しに動いている。>
・・・って言ってたら、やっぱmew同様に、驚いた人が少なからずいたようで。J−CASTニュースが30日に『NHK、あの「百地章」氏出演の波紋 「国営忖度放送」に堕したか、巧みな「方便」か』なる記事をアップ。https://news.yahoo.co.jp/articles/e6ff80f02e3ce10fe030bed90e8e95a72bbf79bc?page=1
そこでは、百地氏について、こんな風に説明していた。
『■3人しか挙がらなかった「安保法制を違憲じゃないと発言している憲法学者」
百地氏の知名度が比較的上がったのが15年の安保法案をめぐる攻防だ。当時は官房長官だった菅義偉首相が記者会見で、集団的自衛権について「『まったく違憲じゃない』という、著名な学者もたくさんいらっしゃる」と述べたことを受け、辻元清美衆院議員が衆院安保法制特別委員会で、
「200名以上の方が、この法案は憲法違反だという声明を上げている」
「違憲じゃないと発言している憲法学者の名前を、いっぱい挙げてください」
と質問。菅氏が名前を挙げられたのは3人だけだったが、その1人が百地氏だった。』
『立憲民主党の小西洋之参院議員は、番組で流れたインタビューの画像とともに、
「安保法制を合憲と主張する全国で数人しかいない憲法研究者の百地章氏が登場。『任命拒否は妥当、学問の自由侵害はナンセンス』など言いたい放題の垂れ流し」
などとNHK批判をツイート。
「政治的公平等の放送法違反。国営忖度放送に受信料を求める法的資格はない」
と主張した。
一方で政権に批判的なことで知られる山口二郎・法政大教授は、
「NHKのクローズアップ現代を見て、現場の制作者の良心を感じた。百地を出すのはけしからんではない。この程度のバランサーを入れておかなければ、後でつぶされる。目的を実現するためには、世渡りも必要ということ」
とツイート。日本学術会議の問題を指摘するための戦術としては、百地氏の見解を紹介することも妥当だとの見方を示した。』
<なるほど。NHKが学術会議の任命問題を(やや批判的に?)伝える番組を作るためには、官邸ににらまれるのを防ぐために、めっちゃ安倍ー菅サイドのブレーンを出しておく必要があったということね。(~_~;)>
クローズアップ現代では、日本学術会議の成り立ちや当初から政府側と対立があったことなどを説明。
当初、学術会議の会員は選挙で選ばれていたのだが。これに対して、組織票で人選に偏りが出ているなどと批判が出たこともあり、83年、(国の意向で)日本学術会議法(以下、日学法)を改正して、会員を推薦方式で決めることになった。
ただ、推薦者を首相が任命する方法は、会議の独立性が守られなくなるのではないかと懸念する声が出ていた。
それで、改正法の審議の際、当時の中曽根首相が「政府が行うのは、形式的任命にすぎません。学問の自由独立というものは、あくまで保障されるものと考えております」と答弁して、政府の解釈を示したのだ。(・・)
『日本学術会議 元会員 増田善信さん
「こちら側が出した推薦名簿を、そのまま政府が任命することになっているんだから、ちょうど我々が公選制で選ばれたと同じようなことだと。実質的には変わらないと言われましたし、私たちもそれで納得したわけなんです。」(NHK10月29日)』
* * * * *
90年代の後半から始まった行政改革の議論でも、学術会議はその対象になっていたとのこと。2004年には、幅広い人材を選び出すため、法を改正。半年以上かけて推薦された人の業績を審査、選考した上で、会員を推薦して、総理大臣が任命することになった。
そして、04年の総務省の内部文書には、推薦された候補者は「総理大臣が任命を拒否することは想定されていない」と記されていた。
しかし、番組は、16年に防衛省が、防衛装備品の開発につながる大学などの研究に資金提供する制度を開始したのに対し、17年に学術会議が「政府による研究への介入が著しく、問題が多い」とする声明を取りまとめたことで、また両者の溝が鮮明になったと説明。
11〜17年に学術会議の会長を務めていた大西隆氏は、このように語っていた。
「途中段階でも説明してほしいと言われるようになった。それが2016年からではなかったかと。省庁の幹部人事について、(官邸が)事前に相談を求める、報告を求めるという流れが定着していたと思います。学術会議もその対象にはなっていたと、だんだん感じていった。」(同上)』
* * * * *
大西氏の後任として17年〜20年まで会長を務めたのが、山極壽一氏だ。
18年、定年退職する会員1名の補充するため推薦した者の任命を、官邸側が難色を示したというのだ。
「人文社会学系の会員候補者、これは補欠選考が内閣のお気に召さないようだと、うわさが流れました。それは私に通達してきたわけではなくて、そういう話があるから、別の人に差し替えてほしいとどうやら言っている。文書で来たことは一度もないのです。」
「杉田官房副長官の名前が頻繁に挙がっていました。私は面会を何度も申し上げました。ところが来る必要はないということです。理由をとにかくおっしゃってくださいと、そのために私は官邸に出向きますと申し上げました。しかし、来る必要はない、理由も言うつもりはない、こういった返答ばかりなのです。ですから全く接触を断たれてしまった。」
学術会議側は新たな候補を推薦しなかったため、欠員が生じたままになった。
この18年に内閣府は法制局と協議し、日学法17条に関して「内閣総理大臣に、会議の推薦どおりに任命すべき義務があるとまでは言えない」という解釈を記した文書を残している。
<これは、客観的に見て、83年、04年の政府解釈とは異なるのだが。菅首相らは、法解釈を変更したわけではないと言い張っている。^^;>
この解釈は、学術会議側にも知らされていなかったとのこと。そして、今年20年8月末、当時の山極会長が105人の推薦人名簿を提出したところ、9月末、官邸から99人を任命する(=6人を任命しない」という連絡があったというのだ。
「任命されないということは一体どういうことなのか。私は9月30日に任期を終えましたので、2日間しか時間がないということで、すぐに総理および内閣官房長官に、その理由はなんですかとお聞きしました。しかし全く回答が得られなかった。推薦に基づいて任命するということは、十分にその推薦というものを尊重することであって、もしそれに反するようなことをするならば、その理由を誰もがわかるように説明しなければならないということです。」
* * * * *
この6人の理由なき任命拒否に関して、学術会議側や多くの学者、識者、法曹、野党議員は、日学法の7、17条や政府解釈に反する行為だし、憲法23条の学問の自由の萎縮にもつながるものだと主張。
学術会議は、6人を任命しなかった理由の説明及び6人の任命を求めている。(**)
しかし、百地章氏はこのように反論した。
「私は結論的には任命拒否はありうると考えていますから。首相がいまおっしゃっているように、いろんなバランスとか総合的に考慮して考えたということで、首相の任命権はですね、学術会議の推薦に拘束されるものではありませんから、ある程度の自由裁量はあります。別にその法律の解釈においては変わらない。運用において少し変化がでたと私は理解します。」
「学術会議そのものにも、もちろん問題があるようだと考える人たちも増えてますからね。これを本来のあり方にもっていこうということで、改革の動きがでてきているのは当然じゃないかなと思いますよ。」
<昭和時代の憲法判例百選に寄稿していたほど優れた百地先生のことゆえ、本当はこんな考え方はおかしいことはわかっていると思うのだけど。「法解釈は変わらない」「運用において少し変化がでた」だって?・・・どこまで詭弁ごっこをする気なのか。(-"-)>
* * * * *
尚、山極氏は『11日に行われたコロナに関するシンポジウムの冒頭挨拶で「世間をお騒がせして誠に申し訳ない」と謝罪した上で、「会長であった私がきちんと交渉すべき問題だった」などと語りました。
「内示が、つまり6人の方々が任命から外れたという通知が入ったのは、私が退任をする2日前でございまして、即刻、そのことについて内閣の方に問い合わせた訳でありますが、なんら回答が得られず、退任直前になって文書で菅総理にその理由を説明して頂きたいというふうに申しあげた次第でございます。残念ながら、今に至るまで任命を拒否された理由は明かされておりません。わたくしは、これは非常に遺憾なことだと思っております。国の最高権力者が意に沿わないものは理由無く切る、問答無用であるというふうに明言することは、その風潮が日本各地に広がることが懸念されるからです。これは、民主主義の大きな危機でございます」(山極寿一前会長)(JNN20年10月11日)』
以前も書いたように、11〜17年に会長だった大西隆氏、新会長の梶田隆章氏は、この件で政府に問題があると指摘しながらも、温厚な人柄なのか、研究以外のことにはエネルギーが発揮できないタイプなのか、政府とやり合うのは避けるべきだと思っているのか、あまり強い態度には出ておらず。政府に丸め込まれてしまうのではないかと心配になる部分がある。
もしできれば、ここは山極氏に「自分が会長として出した推薦人を何故、拒否したのか」と官邸に迫ってくれればいいのにと、ひそかに期待しているmewなのだった。(@_@。
THANKS
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