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※2020年10月30日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2020年10月30日 日刊ゲンダイ2面
【それは「図星だから」と国民は見ている】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) October 31, 2020
菅首相
ムキになって反応したのは「独裁者」の野次
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/uRcqjqV1cR
菅首相「代表質問」答弁でブチ切れたヤジは「独裁者!」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280709
2020/10/30 日刊ゲンダイ
※文字お越し
そうだったのか。28日の衆院本会議の代表質問での、あの異様な光景のワケは……。
日本学術会議が推薦した新会員候補6人を任命拒否した問題について菅首相が答弁していた時のことだ。「必ず推薦の通りに任命しなければならないわけではない」「内閣法制局の了解を得た」「人事に関することであり、お答えを差し控える」「総合的、俯瞰的に判断した」などと毎度の見解を繰り出すと、議場内は騒然となり、猛烈な野次が飛んだ。すると、これに苛立った菅が、あろうことかわざわざ後ろを振り返って、「ちょっと静かにしてもらって」と大島議長に要請する場面があったのだ。
立法府の長である議長に、行政府の長の首相が“指図”する。行政府が立法府の上に位置しているかのごとくで、三権分立をはき違えた行為なのだが、菅がなぜそこまで逆ギレしたのかというと、その直前、野党席から「独裁者」と叫ぶ声が上がったからだろう。これにカッとなって、ムキになった。多くの国民は、その異常な反応を見て、まさに「図星」なのだろうと理解した。
コラムニストの小田嶋隆氏はこう言う。
「菅首相の著書『政治家の覚悟』を電子書籍版で読みましたが、ドーカツ自慢の書籍でしたね。『NHK会長に外部の人を就けた』『こうやって組織を支配した』『こうしてマスコミを黙らせた』というエピソードばかりのうえ、普通なら『なんて汚いことを』と批判されてもおかしくない話なのに、それを逆に自慢するとは驚きました。安倍前首相は思想的には強権的でしたが、自身は『美しい国』と甘ったるい幻想を語る役に徹し、ドーカツするような“汚れ役”は下に任せていた。しかし、横浜市議からの叩き上げの菅氏は首相に上り詰めても汚れ役を自分でやり続けている。そういう仕事は企業だって課長や係長がやることでしょう。社長がやることではありません」
多様性なら、なぜ女性を拒否したのか
衆参で行われている代表質問は、30日で3日目。連日、騒然となるのは、菅が「学問の自由」を保障した憲法23条に違反しているうえ、それをごまかすために口からデマカセ、支離滅裂の猫の目答弁を繰り返しているからだ。
「学問の自由」を尊重すれば、政治権力は学者の学説を政治的に評価し、レッテルを貼るなど許されない。だから、1983年に当時の中曽根首相は「政府が行うのは形式的任命にすぎない」と国会答弁し、それは2004年に日本学術会議法が一部改正された際も「総理大臣が任命を拒否することは想定されていない」という内部文書にまとめられているのだ。
国会での説明も審議もないまま、「推薦通りに任命しなければいけないわけではないことは、内閣法制局の了解を得た」と菅が主張しても通らない。
内閣記者会のグループインタビューの際は「推薦段階の105人の名簿は見ていない」と責任逃れしたくせに、国会答弁では「私が任命権者として判断した」と言い出す矛盾。さらには、「民間出身者や若手が少なく、出身や大学にも偏りが見られる。多様性が大事」と属性にもケチをつけたからア然だ。
というのも、学術会議は多様性を意識した会員構成への見直しを進めており、29日会見した梶田会長によれば、関東に偏っていた会員比率はここ20年で68%から51%に低下し、女性比率も1%から38%に向上している。民間出身者も3人から7人に増えている。
任命除外された6人は、1人が女性で、会員ゼロや会員1人の大学の教授もいる。菅が「多様性が大事」と主張するならば、むしろ率先して6人を任命すべきで、外すのは筋が通らない。
29日の代表質問で、共産党の志位委員長からその点を突かれ、任命を拒否した理由をただされたが、菅は答えなかった。
「菅首相が学術会議に対し『総合的、俯瞰的』という表現を使うことに非常に違和感を覚えます。政治家は『個別的、具体的』に説明し、それに対して学者が『総合的、俯瞰的』に見て助言するというのが本来の姿です。『俯瞰的』というのは上から眺めることですからね。首相の下に学者がいるというバカにした考え方。勘違いも甚だしい」(小田嶋隆氏=前出)
「我が道を行く」「文句あるか」の開き直り |
野次にブチ切れた菅を見て、国民はますますその危険性を直感した。答えに窮したり、都合が悪くなるとすぐムキになって攻撃的・高圧的になるのは菅の性格と言える。安倍退陣表明で菅が一気に後継の本命に躍り出てからの2カ月だけでも、そんな側面が見えた瞬間が複数回あった。
9月2日の出馬表明会見。司会を務めていた菅の側近議員が、菅の“天敵”とされる東京新聞の望月記者を当てると菅は露骨にイヤな顔をした。そして「首相に就任した場合は会見時間を十分確保するか」と質問されると、薄ら笑いを浮かべなから、「(質問の)結論を早く言ってもらえれば、それだけ時間が多くなる」と答えたのだった。暗に「アナタの質問が長すぎるんだ」と言わんばかりの口調だった。
同12日に日本記者クラブで開かれた自民党総裁選の討論会。苦手とされる「外交」で、「(安倍前首相の)日米電話首脳会談は37回あったが、1回を除いて全て同席している」アピールした菅に、質問者が「同席することと交渉は違う」と当然の疑問を投げかけると、菅は「何もやっていないというのか」と色をなして反論した。
今月26日の所信表明演説の夜に出演したNHK番組。学術会議の任命拒否問題がテーマになった際、司会のキャスターが「国民は説明が欲しいと思っている」と至極当たり前のことを穏やかに問いかけただけなのに、菅の顔色は即座に変わった。そして「説明できることとできないことがある」「学術会議が推薦してきたものを政府は追認しろと言われてる」と語気を強めたのだ。違法行為を行っているのは自分なのに、なぜそんなにエラソーなのか。
政治評論家の野上忠興氏が言う。
「官房長官の時からそうでしたが、誠意を持って自分の言葉で説明するという当然のことができない人ですね。総理大臣になったのですから、普通なら立場が変われば、思考も変えるはずなのですが、菅首相にはそれが全くない。むしろ最高権力を握って、図に乗っているようにすら見えます。『我が道を行く』『文句あるか』と開き直っている。役人を思うがまま動かしたり、権力を行使することにしか興味がない。こういう人には付ける薬がありません」
いつまで悦に入っていられるか
トップに立つ人物には寛容さが必要であり、権力は抑制的に使うべきものだ。ところが菅は正反対。人事権を武器に官僚だけでなく、アカデミズムまで支配下に置こうとしている。それは、政権維持のためというだけでなく、独善的な権力行使そのものに快感を覚える独裁者の姿と言わずして何と言う。
「私が最高権力者」と言ったのは安倍だったが、菅も「私が法だ」「朕は国家なり」という感覚なのだろう。
「菅首相は強権を振るうことに悦に入っているようですが、そうした態度をいつまでも続けられるのかどうか。官房長官と首相とで決定的に違うのは、首相は『内閣支持率』という形で国民からの人気や評価が数字で表れることです。首相というのは、あらゆる言動や振る舞いに国民の目が注がれ、発信力や説明力、説得力などが求められる。官房長官と同じ手法では通用しません。それなのに、学術会議問題では自ら隘路に入り込み、炎に薪をくべているような状態ですから、どうしようもありません」(野上忠興氏=前出)
衆院は来週2日と4日、首相と全閣僚が出席する予算委員会の開催が決まった。一問一答の予算委では、デマカセを言えば直後に突っ込まれる。支離滅裂になれば立ち往生だ。さて、菅はうまく立ち回れるのか。見ものである。
激しいヤジにくるり・・・菅首相の答弁能力“不安視”する声【Nスタ】
2020/10/30 TBS NEWS
国会では3日間にわたる代表質問が終わりました。一連の論戦を通じ菅総理の答弁能力を“不安視”する声が高まっています。
(Nスタ 2020年10月30日放送)
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