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※2020年10月23日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2020年10月23日 日刊ゲンダイ2面
【国民はもう正体を知っている】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) October 24, 2020
スッカラカンにひれ伏す異様な党と腐敗マスコミ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/5PjaiFWRVR
※文字お越し
<行事を催す際、政治的発言をする者を呼ばないよう通達を出しました。自分たちに都合の悪い発言を封じようという意図が感じられます。これは表現の自由に関わるもので、こういった事柄に対する権力の行使に対しては抑制的であるべきですが、権力への恐れを知らない、まさに誤った政治主導の典型例というほかありません>
お説ごもっとも――。これはオフレコ懇でメディア統制を強め、日本学術会議の人事に介入して学問の自由を脅かす菅政権に対する批判の言葉ではない。菅首相が野党時代の2012年に刊行した著書「政治家の覚悟」に書かれていた一節だ。
改訂版の新書が20日に出版され、元の著書から公文書管理の重要性を訴える記述が削除されたことが話題になっている。
旧民主党政権を批判した「第3章 政治主導をはき違えた民主党政権」と「第4章 東日本大震災で露呈した政府の機能不全」がごっそり削られているのだが、その中に前掲の権力の行使や、公文書に関する文言が出てくる。
<千年に一度という大災害に対して政府がどう考え、いかに対応したかを検証し、教訓を得るために、政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為であり、歴史的な危機に対応していることへの民主党政権の意識の薄さ、国家を運営しているという責任感のなさが如実に現れています>
<だれも責任を負わず、官僚にすべての責任を圧しつけました>
<この政権になってから、総理の言葉は本当に軽くなりました>
これらすべてが、公文書を破棄し、官僚のせいにし、上っ面の言葉でやり過ごす安倍菅政権にはね返ってくる。だから削除したとみられるのは当然だろう。
不都合にフタをする隠蔽体質も継承
言行不一致を指摘されたら自らを省みて行いを改めるのではなく、発言を「なかったこと」にするのも安倍政権の継承だ。
出版元は「特定の文言の削除を意図したものではなく、全体のバランスを考え、編集部の判断で割愛した」と釈明しているが、著者の意向なく改訂することはあり得ない。格式高い文芸春秋社ならなおさらで、一字一句の変更でも確認を取るはずだ。
「第2次安倍政権では公文書の隠蔽改ざん問題が続出した。“モリカケ桜”に加え、防衛省の日報問題もあった。官僚ににらみを利かせて不都合な文書は破棄させ、時には虚偽答弁もさせて、疑惑をモミ消してきた陰の最高責任者が菅首相です。さすがに後ろめたくて、著書から都合の悪い部分を削除したのでしょうが、セコい話です。正しいことをしているという自負があるのなら、過去の発言も堂々と残して『政治家の覚悟』を見せればいい。不都合にフタをする隠蔽体質は首相になっても変わっていない。自分の著書まで改ざんするのですから、これはもう筋金入りです。それを批判しない新聞テレビもどうかしている。学問の自由に政治権力が介入した日本学術会議の任命拒否問題には、自民党内でも心ある議員は異議を唱えていますが、拒否理由を一向に説明しない首相に加勢して、党ぐるみで論点すり替えの学術会議叩きに精を出す異様な光景が繰り広げられています。メディアも与党も強権政治に恐れをなして、我先にとひれ伏している。情けないかぎりです」(政治評論家・本澤二郎氏)
自民党は21日、党本部で日本学術会議の在り方を検討するプロジェクトチーム(PT)の会合を開催。学術会議の会長経験者3人を呼び、約2時間半にわたって吊るし上げた。学問領域さえも公然の圧力で追い詰める恐怖政治が菅自民政権の要諦なのである。
言論監視をオープンにすることで忖度や萎縮が加速 |
そんな中、22日の「しんぶん赤旗」が1面トップで官邸によるテレビ監視の一端を報じた。内閣広報室がテレビのニュース・情報番組の出演者の発言を詳細に書き起こした記録文書を情報開示請求で入手。開示された文書は今年3月1日から16日の分で、A4用紙700枚にのぼるという。安倍前首相が科学的知見に基づかない「一斉休校」を要請した直後の監視記録だ。
分刻みの放送時間、ニュースの見出し、出演者の発言が克明に記録されていて、常時監視の対象になっていたのは、平日の7番組と、土日の4番組だった。テレビでの発言を官邸が日常的に監視し、政権の意に沿わない報道に対抗措置を取る狙いがうかがえるという。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。
「不都合な文書は平然と握り潰す政権ですから、今回はあえて開示させたのではないかと勘ぐってしまいます。こういう文書が明らかになれば、官邸に目をつけられたら怖いと感じる人は必ず出てくる。実際に、安倍政権下では批判的なコメンテーターが降板に追い込まれてきました。メディア監視の実態を示す文書を開示すれば、忖度や萎縮を生む効果は絶大です。権謀術数で首相に上り詰めた人ですから、脅しの流儀はお手のものでしょう。派閥に属さず、党内の権力基盤が強くないから、そうやって権力を維持せざるを得ない面もある。となると、党内や言論への統制をますます強める可能性があります。これは、敵をつくって攻撃し、自分こそ正義だとアピールして、自分のおかげで国民生活が良くなっていると嘘でも言い張る米国のトランプ大統領のやり方とも酷似している。フェイクだろうと言い切ったもん勝ちで、政権中枢が率先してデマを流すありさまです。問題は、ファクトチェックで言いっぱなしの権力を追及すべきメディアの力が日本では非常に弱いという現実でしょう。菅首相の著書改訂にしても、メディアが批判しなければ、上書きで過去の発言はなかったことにされ、歴史修正が正当化されてしまいます」
正論を言うと排斥される社会はマトモか
学術会議の任命拒否問題では、船田元経企庁長官や岸田前政調会長、稲田元防衛相らが「政府は説明を」と異議を唱えているが、同調する声は自民党内に広がっていない。菅の意向を忖度して学術会議叩きでゴマをする、寄らば大樹の保身議員ばかりだ。
法の支配や国会答弁の積み上げを無視する政府に対し、与党や立法府としてダンマリを決め込む自民党議員は何のために存在しているのか。こんな党は終わっている。
自民党の石破元幹事長がきのう、自派閥の会長辞任を表明したのは象徴的だった。9月の総裁選で敗れた責任を取るという理屈は、責任を痛感するだけで取らない輩ばかりの自民党では立派な態度と言える。だが実態としては、政府がおかしなことをしているから疑義を呈し、正論を言っていただけの政治家が、不正を犯しても権力を握っていられればいいという不埒な連中に排斥されたように見える。
「まっとうなことを言う政治家を寄ってたかって潰すなんて、いまの自民党は完全に狂っている。石破氏が第一線から退けば、モリカケ桜の疑惑解明も絶望的です。安倍政権の経産内閣から、菅政権で警察内閣にシフトチェンジしたことも影を落としています。反知性のスッカラカン政権は、より陰湿に敵を封じ込め、悪に手を染める仲間だけが得をする仕組みになりつつある。正義が報われず、不正の輩だけがおいしい思いをして、真面目な人ほど損をする社会で有権者は本当にいいのでしょうか」(本澤二郎氏=前出)
国民は、この危険な首相の正体をもう知ったはずだ。それが、急激な内閣支持率低下に表れている。週明け26日から、ようやく臨時国会が始まるが、良識ある有権者は、「権力への恐れを知らない、まさに誤った政治主導」がただされることを望んでいるだろう。大マスコミの存在意義も問われる。
批判と自省がなければ、救いようのない腐敗が進んでいるとしか言いようがない。
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