雇用裁判の不条理　さあ次は政治の出番だ／政界地獄耳（日刊スポーツ）赤かぶ

雇用裁判の不条理　さあ次は政治の出番だ／政界地獄耳（日刊スポーツ）
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/566.html
投稿者赤かぶ日時 2020 年 10 月 16 日 16:25:05: igsppGRN/E9PQ　kNSCqYLU

※補足　2020年10月14日　朝日新聞1面トップ　紙面クリック拡大

※補足　2020年10月14日　朝日新聞2面　紙面クリック拡大

雇用裁判の不条理　さあ次は政治の出番だ／政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202010160000110.html
2020年10月16日9時12分　日刊スポーツ

★コロナ禍で倒産、失業が増加することはわかるはずだ。デジタル化でAIが人間の労働力にとって代わる可能性があることもいくら何でも承知しているだろう。実態を詳細に知らなくても多少の想像力を働かせればわかるのではないか。それでも13日に最高裁判所第3小法廷で非正規従業員に賞与や退職金が支払われなかったことの是非が問われた大阪医科薬科大学事件とメトロコマース事件の判決、契約社員に退職金を支払わなかったケースとアルバイト秘書へのボーナス不支給をいずれも「不合理とまでは評価できない」という結果に衝撃を覚えた。

★安倍内閣の政策の目玉「働き方改革」は同一労働同一賃金などだったが、どうやらそんなに単純ではない。同一労働同一賃金は、正社員・非正規雇用（契約社員・アルバイト・派遣）の待遇差を是正することが目的だが「同じ仕事をしていれば同じ賃金」というわけにはいかない。原則は業務内容、責任、配置変更範囲、その他の事情があるか否かが問われる（パート・有期法8条）。

★派遣従業員たちには納得できない部分も残るだろうが、最高裁裁判官・林景一は退職金不支給が不合理となる場合はあり得る、退職金制度設計に関する企業の裁量は大きい、今後の対応はライフプランに応じて多種多様であることなどを補足している。この判決を額面通り受け止めれば、最高裁はわかっていないと思われがちだが、この補足により、企業の人事担当者らが最高裁判決を盾にすべてのケースに「退職金や賞与を支払わなくていい」が当てはまるものではないと釘を刺している。その意味では一部の支給を認めた高裁判決を覆したものの補足においてその先の議論を想定したといえる。だが冒頭に書いたように現実は最高裁の丁寧な判断を超える可能性があり、もっと乱暴なことになりかねない。経済的にも追いつめられる非正規雇用が裁判で戦うことなどできない。さあ次は政治の出番だ。そのあいまいな部分をどう法律で補うか。政治の仕事は判決を批判するだけではないはずだ。（K）※敬称略

1. 赤かぶ[99733] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:29:52 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29578] 報告

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最高裁「不合理でない」　非正社員の退職金・賞与なし

※紙面文字起こし

　非正社員と正社員の待遇格差をめぐる２件の裁判で、最高裁第三小法廷が１３日、それぞれ判決を言い渡した。原告側は正社員と同じ仕事なのに賞与（ボーナス）や退職金がないのはおかしいと訴えたが、最高裁はいずれも「不合理とまで評価できない」と判断。一部の支給を認めた高裁判決を一転させた。対象となった職場の事例に限った判断だが、退職金・ボーナスの支給を認めない結論が確定した。▼２面＝にじむ配慮、１２面＝社説、２９面＝判決要旨、３０面＝原告憤り

一部命じた高裁判決変更

　非正社員と正社員の待遇格差をめぐる２件の裁判で、最高裁第三小法廷が１３日、それぞれ判決を言い渡した。原告側は正社員と同じ仕事なのに賞与（ボーナス）や退職金がないのはおかしいと訴えたが、最高裁はいずれも「不合理とまで評価できない」と判断。一部の支給を認めた高裁判決を一転させた。対象となった職場の事例に限った判断だが、退職金・ボーナスの支給を認めない結論が確定した。▼２面＝にじむ配慮、１２面＝社説、２９面＝判決要旨、３０面＝原告憤り

　通勤手当など「諸手当」の支給を認めた２０１８年の最高裁判決に続き、退職金・ボーナスの支給の是非が問われた訴訟だった。

　退職金が争点となった裁判は、東京メトロ子会社「メトロコマース」の契約社員だった６６～７３歳の女性４人が起こした。約１０年にわたり駅の売店で働いたのに退職金が出ないことは、正社員との不合理な労働条件の違いを禁じた労働契約法２０条（今年４月からパートタイム・有期雇用労働法に移行）に反すると訴えた。

　第三小法廷（林景一裁判長）は、原告らと売店の正社員の仕事は「おおむね共通する」としつつ、正社員には、欠勤などでいない販売員に代わって働く役目や、複数の売店を統括するエリアマネジャーに就くこともあったと指摘。仕事や責任に一定の違いがある上、登用試験で正社員になる道もあったと述べた。

　さらに同社の退職金には「正社員としての職務を遂行しうる人材の確保」を図る目的があるとして、労働条件に差を付けることは「不合理といえない」と判断。正社員の退職金の２５％にあたる賠償を命じた東京高裁判決を変更し、住宅手当などの支給を認めた部分だけを維持した。

　裁判官５人のうち４人の多数意見。学者出身の宇賀克也裁判官は反対意見を出し、「退職金は継続的な勤務への功労報償という性質も含み、契約社員にも当てはまる。仕事内容に大きな違いもなく、労働条件の違いは不合理だ」と述べた。

　ボーナスが争点となった裁判の原告は、大阪医科薬科大でアルバイトの秘書として働いた５０代女性。薬理学教室で１３年から２年余り、フルタイムで教授らの日程管理や来客対応などに携わった。

　第三小法廷（宮崎裕子裁判長）は、正職員は学術誌の編集や病理解剖をした際の遺族対応などもしていたと指摘。配置転換の範囲も違い、契約職員や正職員へと登用する制度もあったと述べ、ボーナスゼロは違法と言えないと判断した。正職員の６０％は払うべきだとしていた大阪高裁判決を変更し、特別休暇に関する一部の賠償を認めた部分だけを維持した。裁判官５人の全員一致の結論。（阿部峻介）

「脱法行為許されかねない」

　水町勇一郎・東京大学社会科学研究所教授（労働法）の話
　判決は、ボーナスや退職金の支給目的を「正社員としての職務を遂行しうる人材の確保や定着を図るため」として、非正社員に支給しないことが不合理ではないとした。労契法２０条の解釈として問題のある判決だ。計算方法や支給の実態を踏まえて判断するべきで、そうした主観的な（支給の）意図を認めてしまえば、脱法行為が許されることになりかねない。（待遇格差について初判断を示した）２０１８年の最高裁判決では言及がなかった点だ。

　ただ、今回の最高裁判決が、４月に施行されたパート有期法やガイドラインの解釈に、直ちに影響するものではない。メトロコマース訴訟の補足意見では、労使交渉によって均衡のとれた処遇を図っていくことが、２０条やパート有期法の理念に沿うとされている。今後も現場の労使で、非正規労働者の処遇改善を図っていくことが大切だ。

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＜老後は野垂れ死にするしかなくなった＞最高裁判決　2千万非正規労働者の老後を一顧だにせず（田中龍作ジャーナル）
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/733.html

2. 赤かぶ[99734] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:32:45 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29579] 報告

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最高裁「不合理でない」　非正社員の退職金・賞与なし　一部命じた高裁判決、変更

これが保守派(今ある秩序を重視する)判決か、と思いがちだが、大間違い。正規・非正規の格差は、小泉変革で作られた保守！
本来の保守ならこの変革を是正するはず。歪んだ社会を保守的秩序と https://t.co/WkNS1gORyG
— houzou1947 (@houzou1947) October 14, 2020

3. 赤かぶ[99735] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:34:00 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29580] 報告

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朝日１面の水町先生のコメント。判決が「有為人材論」をとったことに対して「労契法２０条の解釈として問題のある判決」と批判。「計算方法や支給の実態を踏まえて判断するべきで、そうした主観的な（支給の）意図を認めてしまえば、脱法行為が許されることになりかねない」https://t.co/sItE8of0rH
— つしまようへい (@yohei_tsushima) October 13, 2020

4. 赤かぶ[99736] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:35:19 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29581] 報告

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残念。→「原告側は正社員と同じ仕事なのに賞与（ボーナス）や退職金がないのはおかしいと訴えたが、最高裁はいずれも「不合理とまで評価できない」と判断。一部の支給を認めた高裁判決を一転させた」【最高裁「不合理でない」　非正社員の退職金・賞与なし】 https://t.co/h7zkrICDf2
— 正己 (@self7777) October 13, 2020

5. 赤かぶ[99737] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:39:29 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29582] 報告

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（時時刻刻）経営裁量、にじむ配慮　二つの最高裁判決で共通したのは、退職金やボーナスの支給目的について「正社員（正職員）としての職務を遂行しうる人材の確保や定着を図る」と、同じ文言で言及した点だ。「経営判断の自由」を訴える経営側の主張に沿う内容 https://t.co/V0x2SyPm15
— Five Arrows Club (@trilateralist73) October 13, 2020

6. 赤かぶ[99738] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:40:08 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29583] 報告

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( ..)φ→「ただ判決は「事例判断」に過ぎず、今後も訴えがあれば労働条件が個別に検討されることになりそうだ」【（時時刻刻）経営裁量、にじむ配慮　退職金・賞与「正社員確保のため」　「仕事に違い」最高裁認定：朝日新聞デジタル】 https://t.co/YSAhVXUGjz
— 正己 (@self7777) October 13, 2020

7. 赤かぶ[99739] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:40:50 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29584] 報告

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経営側の倉重公太朗先生もこう言ってるよ！

〈今回の判決は個別の事案に関する判断として「どんな場合でも良いというものではない点は注意が必要」と指摘。「職務内容や責任範囲などの差を、企業側が明確に説明する重要性が、より増した」と話す〉https://t.co/YqPPCC8DsJ
— つしまようへい (@yohei_tsushima) October 13, 2020

8. 2020年10月16日 16:41:23 : fPAGedqalU : S0tQb1pzMi91OVU=[1314] 報告

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　＞最高裁「不合理でない」
　
　－いつから裁判官は菅の口ぶりを　
　　真似るようになったのか？

9. 赤かぶ[99740] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:41:57 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29585] 報告

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日本の最高裁裁判官は内閣による任命制なので、どうしても政権の影響を受けやすい仕組みになっている。
アメリカは最高裁人事で揉めて大変ねーと他人事のように言っている場合じゃない。

経営裁量、にじむ配慮　退職金・賞与「正社員確保のため」「仕事に違い」最高裁認定： https://t.co/k1YSoykw1i
— シゲ（もしかしたらその意味において） (@Shige_2haime) October 13, 2020

10. 赤かぶ[99741] kNSCqYLU 2020年10月16日 16:42:50 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[29586] 報告

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ほぼ同じ仕事と認めていても、ほんの少しでも仕事に差があれば。
決まった部署の人しか合格していなくても、登用試験を用意さえしていれば。

これでは何でもありになってしまう

経営裁量、にじむ配慮https://t.co/QZyx5rKBih
— 非正規にも賞与を！ (@hiseiki_shouyo) October 13, 2020

21. ゴミ左翼とは僕のこと[3] g1ODfo22l4OCxoLNlmyCzIKxgsY 2020年10月17日 06:51:27 : 01inzlKDWI :TOR QlBHYkF4LlFGalU=[1] 報告

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これでは裁判するのも馬鹿らしくなるよね。
勝訴すれば全額相手持ちだったような気がするけど
必ずしも勝訴出来るわけではないのだから
かなりのリスクがある。弱者ほどおいそれと
利用出来ないシステムになっているのならば
何の為の弁護士なのかもよく分からないね。
医者も弁護士も司法も政治も経済も
何もかも強者の為に用意されてるんだね。

22. ゴミ左翼とは僕のこと[4] g1ODfo22l4OCxoLNlmyCzIKxgsY 2020年10月17日 07:15:15 : ZZRN8DfbzY :TOR NUZ3WWNSTTBLNnM=[84] 報告

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ごめん。勝訴すれば全額相手持ちだとすると
原告側が払う必要はなかったね。勝訴すれば
制度変更も含めて天国だけど敗訴すれば地獄。
報道されてないだけで借金が重く圧し掛かり
自殺した人とかも居たのではないかな。
その一方で弁護士とかは結婚して
子供作って各行事とかに参加したりして
人間の営みを謳歌してたりするのかね。
コントラストが残酷だね。