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日本学術会議「廃止」論が浮上 抜本的改革を掲げても「民営化や財団で
生き残りかねない」と識者
https://gansokaiketu-jp.com/2020-10-15-nippon-gakujyutukaigi-haisironga-fujyou.htm
菅義偉首相が新会員候補6人の任命を見送った日本学術会議の問題が注目されている。衆院内閣委員会では閉会中審査が開かれ、左派野党は政府を追及した。これに対し、自民党は行政改革の一環として学術会議のあり方を検討するチームを新設する方針だ。識者からは、「民営化」や「廃止」という意見も噴出している。
会員の任命が政治問題化した日本学術会議の梶田隆章会長
https://gansokaiketu-jp.com/Gazou/SnapCrab_NoName_2020-10-15_4-5-11_No-00ai2020-6-13_3-17-0_No-00.png
「首相が学術会議法に基づいて任命を行った。法律違反との指摘には当たらない」
三ツ林裕巳内閣府副大臣は7日、内閣委員会でこう語った。
野党側は、内閣府が2018年に作成した「同会議の推薦通りに任命する義務は首相にはない」という内部文書と、首相の任命権を「形式的」とする1983年の政府答弁を比較し、「解釈変更といわれても仕方がない」などと整合性をただした。
これに対し、内閣府の大塚幸寛官房長は「公務員の選定、罷免は国民固有の権利(憲法第15条)」「この考え方は(58年)当時からあり、解釈は一貫している」と述べ、問題はないとした。
自民党は、行政改革の観点で動き出した。下村博文政調会長は7日の記者会見で、党政調の内閣第2部会に、学術会議の在り方を検討するプロジェクトチーム(PT)を新設する方針を示した。
下村氏は「今のあり方が良いかどうか、幅広に議論したい」と述べ、学術会議の形態の妥当性などを論点とする意向も示した。
学術会議は、政府の4兆円の研究予算配分に一定の影響力を持つ。そして、1950年と67年、2017年に「軍事目的の科学研究を行わない」という趣旨の声明を出した。17年といえば、北朝鮮が弾道ミサイルを相次いで発射していた年である。学術会議こそ、国民の生命と財産を守るための「学問の自由」を侵害しているのではないか。
識者からも、学術会議に批判が噴出しており、「民営化」や「廃止」論が浮上している。
福井県立大学の島田洋一教授(米国政治、国際政治)は「任命見送りが注目されているが、問題の本質は、学術会議に(年間10億円もの)税金を注ぎ込んでいる点だ。学術会議は勝手に『軍事研究』と解釈した研究をやめさせるなど圧力をかけている。政府機関なのに『学問の自由』を妨害している。自民党が抜本改革を掲げても、『民営化』や『政府全額出資の財団』などという同じような形で生き残りかねない。はっきりと『廃止』を掲げてほしい」と語っている。
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