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衆院選は12月6日? “ご祝儀相場”でも「自民24議席減」と予想
https://dot.asahi.com/wa/2020100100014.html
2020.10.3 08:00 亀井洋志,上田耕司 週刊朝日 2020年10月9日号より抜粋
左から菅義偉首相、立憲民主党の枝野幸男代表(c)朝日新聞社、小沢一郎衆院議員(撮影/写真部・小黒冴夏)
衆院選の獲得議席予測 (週刊朝日2020年10月9日号より)
菅義偉首相がいつ解散し、総選挙に打って出るかが焦点になっている。自民党幹部がこう話す。
「当初、噂された10月下旬の臨時国会冒頭での解散は流れたようだ。11月にG20サミットがあり、終わるまで解散はできない。また、東京五輪開催の可否の判断は年内と言われており、もし中止となれば、年明けの国会冒頭での解散では自民に逆風になる」
こうした理由で、12月6日投開票が最有力だという。報道各社の世論調査で菅内閣の支持率が60〜70%台となり、自民党内では早期解散論が強まる。新政権発足時の「ご祝儀相場」で圧勝する思惑があるのだろう。
だが、本当にそうなるのか。本誌は政治ジャーナリストの野上忠興氏と角谷浩一氏に各政党の獲得議席数と、激戦が予想される58小選挙区の結果を予測してもらった。その結果、自民党は解散時より「24議席減」(野上氏)、「11議席減」(角谷氏)。自民単独過半数は維持するが、圧勝とは程遠い。野上氏が指摘する。
「この数字は、ご祝儀票が入る今の情勢を反映したもの。12月解散や1月冒頭解散なら50議席減もあり得る。菅首相のこれまでのような答弁では、臨時国会でどんどんメッキが剥がれます。一方の野党は小沢一郎氏が接着剤となり、立憲と共産の共闘が予想以上に進んでいる。共産は立憲と組めば勝てる選挙区を徹底的に分析し、自前の候補者擁立を見送る構え。ご祝儀票を当て込んで解散すると百戦錬磨の小沢氏の“罠”に嵌(はま)ります」
野上氏によれば、前回2017年の衆院選で野党の足並みが乱れず統一候補を出せていれば、自民が敗北した選挙区は60カ所にも上る。
公明の党勢の陰りも影響しそうだ。前回衆院選での比例区獲得票数は697万票で、現行の選挙制度で初めて700万票を割った。この票には自民からの協力票も含まれることから、公明・学会票は実質500万程度、1選挙区当たり1万7千程度とされているが、野上氏はこう続ける。
「前回の衆院選で自民当選者と野党の次点の差が1万7千票以下の選挙区は全国で40ほどありました。公明・学会票の集票力の低下は、僅差で勝ち上がった自民党候補にとって脅威になるわけです」
こうした状況で、菅氏は本当に解散を打てるのか。角谷氏はこう語る。
「今後、コロナ禍での企業倒産が増え景気はさらに悪化するでしょう。解散時期を間違えば、菅政権の命取りになりかねない。安倍政権時代の不祥事に菅首相が知らぬ存ぜぬを続ければ国会で立ち往生しますし、そこに閣僚の不祥事が噴出すれば『ご祝儀』ムードは終了。菅首相は新内閣で早く仕事をしたいと思っており、本心は解散したくない。早期解散を望む党内との攻防が生まれているのです」
もし解散して自民の議席が20〜50も減るようなことがあれば、途端に党内政局が始まる。
「来年秋の総裁選に向け『菅おろし』が始まるでしょう。長期政権のもくろみは消え、行革相として注目度が高まった河野太郎氏をはじめ、総裁選で戦った岸田文雄氏、石破茂氏など、各派閥がポスト菅に誰をかつぐかで、党内は大混乱に陥る」(角谷氏)
(本誌・亀井洋志、上田耕司)
菅自民は「おしまいDEATH」? 大阪では維新と「仁義なき戦い」
https://dot.asahi.com/wa/2020100100015.html
2020.10.3 08:00 亀井洋志,上田耕司 週刊朝日 2020年10月9日号より抜粋
左から菅義偉首相、吉村洋文大阪府知事、山尾志桜里衆院議員(c)朝日新聞社
注目58選挙区の当落予測(1/2 週刊朝日2020年10月9日号より)
注目58選挙区の当落予測(2/2 週刊朝日2020年10月9日号より)
誕生したばかりの菅義偉政権に早速、大勝負が迫る。12月にも行われると観測される解散総選挙だ。ご祝儀ムードで与党圧勝との見方もあるが、本誌の予測では野党に「倍返し」を食らう未来も見えてきた。宿敵相手に「おしまいDEATH!」と叫ぶのは果たして与党か、野党か──。
実際に12月6日に総選挙が行われた場合の注目58選挙区の当落を政治ジャーナリストの野上忠興氏と角谷浩一氏に予測してもらった。
民主王国と言われる北海道では“異変”が起きそうだ。全選挙区で共産が候補擁立を見送り、自民が現有の6議席(比例復活を除く)から半減する可能性があるという。野上氏がこう語る。
「例えば、2区の立憲・松木謙公氏は前回3万票差で敗れたが、共産票を足すと約12万7千票で、自民・吉川貴盛氏の約10万4千票を上回る。4区は前回、希望と立憲が両方立てたが、今回は統一するので逆転します。9区でも前回の野党票を足すと、五輪メダリストの自民・堀井学氏の当選は危うくなります」
東北地方で自民の泣きどころは秋田2区の金田勝年元法相。前回は立憲の緑川貴士氏に1672票差で薄氷の勝利だった。
「前回、独自候補で1万3600票を集めた共産党が緑川さん支持に回れば数字の上では逆転しますが、秋田は菅氏の故郷でもあり、ご祝儀風が吹いて金田氏が救われる可能性もある」(野上氏)
前回の東北での小選挙区の結果を見ると、福島や岩手、宮城など東日本大震災の被害が大きかった地域で野党が健闘する傾向があった。
「福島4区では立憲の小熊慎司氏がもう一歩で自民候補を逆転しそうだった。宮城1区も前回選挙で分裂した立憲と希望の票を合わせると自民の土井亨氏の獲得票を超える。これらの地域は自民がポロポロ取りこぼすでしょう」(同)
上信越地方では、新潟に激戦区がズラリと並ぶ。
「新潟はほぼ全選挙区が激戦区。安泰なのは1区の西村智奈美氏(立憲)、6区の高鳥修一氏(自民)くらい。あとはどう転ぶかわからない」(角谷氏)
新潟5区は前新潟県知事の米山隆一氏と元知事の泉田裕彦氏の「元知事戦争」。米山氏は5月、作家でタレントの室井佑月さんと結婚した勢いに乗り政界復帰できるか。
「両者とも知名度は抜群なので激戦になる。組織力で勝る泉田さんに対し、米山さんは組織を持たない草の根でどこまで浸透するか」(同)
関東地方も各地で激戦となる。野上氏は立憲と共産の「立・共共闘」の成否が命運を握ると語る。
「特に今回、面白いのは県都の情勢。自民が都市部で弱いとされる『1区現象』が立・共共闘の効果としててきめんに表れるでしょう」(野上氏)
関東だけでも茨城1区、埼玉1区、千葉1区などで、野党が自民をひっくり返す逆転現象が起こる可能性があるという。
茨城7区も立・共共闘がカギ。無所属で当選を続ける「無敗の男」中村喜四郎氏が今回は立憲から出馬する。
「中村氏はこれまで無所属だったために、自民や公明支持層からも票を取っていたが、立憲入りしたために基礎票の変化がある。その分、共産党の票が入ると見て、次も優勢でしょう」(角谷氏)
東京では国民民主・山尾志桜里氏の愛知7区からのくら替えが取り沙汰されたが、比例東京ブロック単独1位での出馬が決まった。
「選挙区で出れば立民の候補と共倒れになるところだった。ただ、過去の不倫の印象は消えておらず、比例1位でも安泰ではない」(政界関係者)
石原伸晃氏、宏高氏の兄弟も危うしとの見方がある。野上氏がこう語る。
「宏高氏の東京3区は共産が候補を降ろすと思われ、無所属から立憲入りした松原仁氏が有利。伸晃氏の8区も野党票を全部合わせれば野党候補の勝ちになるが、ここは共産が素直に降りるかどうか。派閥のボスでもあり、逃げ切りそうです」
9区の菅原一秀氏は公職選挙法違反疑惑が報じられ、昨年10月、経産相を辞任。その後、不起訴(起訴猶予)となり、こまめに選挙区を回っていると伝えられる。
「あの騒動が影響するでしょうが、野党も候補者選定で難航中。菅原氏にもまだ、勝機は残されている」(野上氏)
加計学園からの献金疑惑も話題になった東京11区の下村博文氏(自民)はどうか。
「野党票がまとまれば互角ですが、自民党政調会長に就任したから安泰でしょう。英語民間試験の導入失敗などで危ないと言われた24区の萩生田光一氏も文科相再任となったことで、逃げきるとみられます」(同)
東京18区では立憲の菅直人元首相と自民入りして21区からくら替えした長島昭久氏の「子弟対決」が勃発する
「首相時代、菅氏は長島氏に目をかけて育てた。その後は袂を分かち、長島さんは今年、自民党の二階派入り。菅氏は引退も想定していたが一転して出馬を決意したという。『彼には渡せない』という心境なんでしょう。地盤の強い菅氏に軍配が上がるのでは」(角谷氏)
自民の有力議員がひしめく神奈川で激戦区になりそうなのが6区だ。
「前回約3500票差で敗れた公明の上田勇氏に代わり、将来の代表候補と言われる公明の遠山清彦氏が比例九州ブロックから送り込まれます。立憲との雪辱戦の行方も見所の一つです」(野上氏)
東海地方はどうか。
「静岡1区の上川陽子氏が落選の危機でしたが、法相に返り咲いたことで、とりあえず助かりそうです」(同)
静岡5区は無所属ながら自民党二階派入りした細野豪志氏と、自民党公認の吉川赳氏(岸田派)との保守対決となる。
「総裁選でも対立した岸田派対二階派の因縁の戦いです。選挙には圧倒的に強い細野氏に軍配が上がり、当選後に自民党入りを果たすのではないでしょうか」(角谷氏)
愛知では1区が激戦になりそうだ。
「やはり県都現象で野党票がはるかに強い。ただ、河村たかし名古屋市長が出馬する可能性があるのに加え、維新が候補を立てるとも言われます。波乱含みですね」(野上氏)
大阪は都構想の住民投票(11月1日投開票)で対立する自民と維新の「仁義なき戦い」が続く。コロナ対策で吉村洋文府知事のメディア露出が増え、維新に追い風か。
「前回選挙で次点だった維新候補が逆転を狙うことになる。多くの選挙区で、維新対自民の死闘となるでしょう」(角谷氏)
菅首相と維新の太いパイプがどう影響するか。
「焦点は自民党の候補者選び。菅首相の維新への配慮で、本人の意に反し降ろされる可能性がある。ただ、自民候補が出馬すれば、大阪が牙城とはいえ維新の獲得議席数も変わってきます」(野上氏)
一方、都構想賛成に転じた公明に刺客が送られるとの情報も飛び交う。
「自民は都構想反対を貫くため、公明が議席を守る大阪の3選挙区に候補者を立てる計画もあるとか。自民と公明が票を食い合えば野党にも勝機がある」(野党関係者)
中国地方は公選法違反の疑いで逮捕、起訴された河井克行元法相の広島3区が焦点。広島は自民党の岸田元外相の牙城でもある。
「岸田派重鎮で昨年の参院選で河井案里氏に敗れた溝手顕正氏が出馬すれば同情票で有利。溝手氏が出ない場合は自民への懲らしめ票が野党に入るかもしれない」(野上氏)
香川1区は自民・平井卓也デジタル担当相と映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」も話題の立憲・小川淳也氏の戦い。前回は約2千票差で、今回も激戦となりそうだ。
「閣僚に勝つのは容易ではない。小川氏には今回も共産票が入るので、比例復活します」(同)
自民・山本有二元農水相が前回惨敗した高知2区は前県知事の尾崎正直氏が出馬を模索。選挙区で議席を奪還できるか。
自民王国の福岡は前回、1区、2区などが野党統一候補なら自民票を上回った。共産が自前の候補を擁立するかが焦点だ。10区は前回、選挙区で自民・山本幸三氏が制したが立憲・城井崇氏、共産・田村貴昭氏も比例復活。今回も三つ巴の戦いだ。
沖縄は基地問題に冷淡な菅首相への反発が強く、オール沖縄と自民の全面対決。1区は野上・角谷両氏とも共産・赤嶺政賢氏が優勢と見る。
はたして国民はどのような審判を下すのか。(本誌・亀井洋志、上田耕司)
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