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※2020年9月17日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2020年9月17日 日刊ゲンダイ2面
「安倍継承」とは国民愚弄 菅新内閣は絶望の顔ぶれ<中>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278837
2020/09/17 日刊ゲンダイ
※文字起こし
「仕事をしたい」と嘯いているが、その中身のおぞましさ |
「せっかく総裁に就任したので、仕事をしたいなと思っている」
総裁選後、こう嘯いていた菅だが、麻生を筆頭にマトモな仕事をしてこなかった連中ばかりを再任させたのでは、ハナから本気で仕事をする気はないのは明らかだ。
安倍も息を吐くように嘘をついていたが、菅もそれ以上に嘘つきだということが国民もハッキリ分かったに違いない。
恐らく菅の言う仕事とは、国民のためじゃない。政権の闇を握り潰し、弱者を葬るようなおぞましい“汚れ仕事”のことを指すのだろう。なぜなら、安倍の実弟である岸防衛相の就任は、安倍が退任直前にブチ上げたミサイル防衛強化のための「敵基地攻撃能力」の議論を進めるためと囁かれているし、賭けマージャン報道で辞職に追い込まれた黒川弘務・前東京高検検事長を事務次官に抜擢した上川法相を再入閣させ、また同じポストに就けたのは法務検察潰しの狙いがあるとみられているからだ。
上川の仕事は、公職選挙法違反(買収)の罪で起訴された衆院議員、河井克行被告(57)と妻で参院議員の案里被告(46)の裁判や、菅の地元に本社を構える日産元会長・ゴーンの事件の裁判で検察サイドを牽制するためだろう。
赤羽国交相の再任は大手優遇との批判が出た観光支援策「Go To トラベル」事業をさらに拡大するため。盟友の梶山経産相の再任も、中小企業の再編、整理淘汰を進める「中小企業基本法改正案」を進めるためとされる。
いずれも、新自由主義を推し進めた竹中平蔵パソナ会長と考えが近い菅らしい弱者排除の露骨な人選ではないか。
「モリカケ、桜などの疑惑潰しが目的の人選なのは明々白々で、再任、新任にかかわらず、各大臣は自分の“仕事”が何かを理解しているはずです」(前出の本澤二郎氏)
安倍政権以上に闇が深まるなんて冗談ではない。
組閣以上にのけぞる黒幕官邸官僚たちの留任 |
ゲンナリの居抜き組閣以上にのけぞるのが、安倍政権で暗躍してきた官邸官僚もこぞって留任することだ。
内閣人事局長として霞が関にニラミを利かせてきた杉田和博官房副長官、“官邸のアイヒマン”の異名を取った北村滋国家安全保障局(NSS)局長、そして菅の右腕として知られ、“公金不倫疑惑”でも有名になった和泉洋人首相補佐官の再任は早々と決まった。
安倍の最側近として権勢を振るい、一時は菅との確執が囁かれた今井尚哉首相秘書官兼補佐官も、内閣官房参与として官邸に残る。名誉職みたいなものだが、安倍政治のすべてを知る黒幕を野に放つわけにはいかないのだろう。
“菅首相”の初会見で司会役を務めた山田真貴子内閣広報官は「女性初の広報官」として注目を集めたが、13年11月から女性で初めて安倍の秘書官を務めた人物でもある。
「彼女は総務省出身で菅さんと縁が深い。今井氏ら経産省出身の官邸官僚と折り合いが悪く、短期間で官邸を追い出されたが、その後、次官級ポストの総務審議官に女性で初めて就任。この処遇は“菅人事”といわれました」(官邸関係者)
「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」などの著書があるノンフィクション作家の森功氏が言う。
「これまで通り官邸官僚が権力を握り、政策立案して、菅首相の“やってる感”を演出するのでしょう。今井氏が担ってきた役割が、和泉氏に代わるだけのことで、“総理の分身”と呼ばれた今井氏と同様に、和泉補佐官に政務秘書官を兼務させるという話もあった。それはさすがに権限集中が露骨すぎると避けましたが、政策の中核を側近官僚が担うことに変わりはない。和泉氏ら側用人と、杉田、北村両氏の警察官僚ラインで政権を支えていく態勢です」
首相秘書官は通常、役所の局長級が起用される。しかし菅は今回、官房長官秘書官として自分に仕えてきた課長級の4人を全員、首相秘書官にスライドさせた。官邸官僚も居抜きの仰天人事なのだ。
加藤勝信に縦割り打破の大笑い、組閣の度に格下げの河野太郎 |
再任だらけで盛り上がらない組閣で唯一、注目を集めたのが「ポスト菅」の官房長官人事だ。今年7月発売の月刊誌で、安倍も菅の弱点について「菅総理には菅官房長官がいないという問題がありますが」と語っていた。
菅が総裁選出馬から繰り返し強調してきたのが、「行政の縦割り、既得権益、悪しき前例の打破」である。官房長官人事について聞かれ、「いろんな要素がありますが、総理との組み合わせなどを全体的に考えて、総合的な力がある人がやはり一番落ち着くんじゃないか」とも答えていた。それで抜擢したのが加藤だから驚く。“役所の中の役所”である財務省出身で、官僚答弁に終始する加藤に縦割り打破なんてできるのか。
「質問にまともに答えない加藤大臣の国会答弁は“ご飯論法”と名付けられました。どんな問題でも全体的にはぐらかすことができる。そういう意味での“総合的な力”が評価されたのでしょう。国民に真摯に説明する気など毛頭ない。菅官房長官路線の継承ということです」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
官房長官候補には河野の名前も挙がっていた。一時は横滑りで総務相に内定と速報されたが、行革担当相に落ち着いた。
外相、防衛相ときて、今度は受け持ち省庁がない無任所大臣に格下げだ。15年の初入閣時に経験済みの役職でもある。
「イージス・アショア断念をブチ上げて名を上げ、総理候補などともてはやされていますが、スタンドプレーやパフォーマンスが目立つ。党内での評価は決して高くありません」(自民党中堅議員)
16日夜の会見で河野に期待することを聞かれた菅は、「縦割り110番のようなものを設けたらどうかと指示した」と言っていた。町役場の目安箱みたいなものか? 随分かわいらしい縦割り打破である。
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