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立憲民主党、国民民主党の合流劇があった。
11年間ずっと右肩下がり」まったく期待されていない新党「立憲民主」の残念さ
新党に加わった149人のうち約7割はかつて民主党か民主党から党名が変わった民進党に籍を置いた経験者。旧国民民主党の多数は新党に加わったが、代表だった玉木雄一郎氏ら加わらなかった議員たちも新たに政党を立ち上げる。
今までと何が変わったのか分からない。さらに言えば「変わったことすら知らない」有権者もたくさんいるのではないか。
今秋に衆院解散・総選挙が行われる可能性が高まりつつある中、この「新味のない新党」はどう活路を見いだすのか。
枝野氏は衆院勢力で100人を超える塊をつくることにこだわってきた。これは2009年、民主党が政権奪取する前の衆院勢力も、2012年に自民党が政権奪還する前の衆院勢力も110人台だったため、「3ケタ」が政権交代に向けた発射台になると考えているからだ。
今回の新党の衆院議員は106人。大台には乗った。ただし、09年の民主党、12年の自民党とは、注目度も期待値も比べるべくもないことが現実だ。
(引用終わり)
一時、オリーブの木と言う言葉が流行った。
これはイタリアで野党が協力して政権を取り維持して来た一時代を言う。
我が国では、小沢が言い出し野党は共闘、連合、合流することを指す。
しかしながら我が国のそれは、選挙の為の数合わせが先行し、オリーブの木の方向性は二の次であった。
ここでイタリアのオリーブの木の実態を検証してみよう。
>1994年の第12回総選挙で勝利した中道右派連合は、シルヴィオ・ベルルスコーニを首相に政権運営を担ったが、ベルルスコーニの汚職疑惑によりわずか1年で崩壊した。
第12回総選挙を政党連合「進歩主義者」で臨んだものの敗北した中道左派連合は、ベルルスコーニ政権総辞職後に発足したランベルト・ディーニ率いる非政治家内閣を信任、政権への影響力を持つ一方で次期総選挙に向けて中道勢力との連携が課題であった。
ディーニ内閣が上下両院で承認された翌日、経済学者のロマーノ・プローディは中道左派勢力を結集する市民運動を開始することを表明、シンボルを「オリーブの木」とした。運動名を「オリーブの木」にした理由は、「平和の象徴で、丈夫で実がなる」ことからである。
プローディの「オリーブの木」構想に賛同したのは野党第一党の左翼民主党(PdS)で、書記長のマッシモ・ダレマは「オリーブの木」への参加を表明、前回選挙を「進歩主義者」で戦った各党も参画した。しかし左派の共産主義再建党(PRC)はプローディが旧与党勢力のキリスト教民主主義(DC)出身でDC政権において閣僚経験があることから警戒し、参加を見合わせたものの選挙協力には同意した。
「オリーブの木」は旧イタリア共産党系のPdSが中核であるものの、プローディを首相候補にしたことから共産主義の色彩を抑えることに成功した。1996年の第13回総選挙ではベルルスコーニ率いる右派連合を抑え、議会最大勢力に躍進した。
オリーブの木は「ともにイタリアのために」を標語としてイタリア人民党などの中道政党と左派政党が連合したものである。
1996年4月21日の総選挙でオリーブの木は共産主義再建党と結んで勝利し、ロマーノ・プローディを首相に据えた。1998年10月9日プローディは共産主義再建党の閣外協力が得られなくなり辞職、10月21日左翼民主主義者のマッシモ・ダレマが後任に選ばれた。1999年12月22日の第2次ダレマ政権、2000年4月25日の第2次ジュリアーノ・アマート政権までオリーブの木は政権の中核を担った。
2001年5月13日、第14回総選挙でマルゲリータ党のフランチェスコ・ルテッリ率いるオリーブの木はシルヴィオ・ベルルスコーニの中道右派連合の自由の家に敗れた。
(引用終わり)
上記の様にイタリアのオリーブの木と言うものは、決して決まった形があった訳ではなく、その時々に目標を共にする仲間(政党)が集合離散して形成してきたものである。
各党の政策を巡り生々しい確執もあった。
「ともにイタリアのために」と言う大義名分のもとに集まった政治勢力である。
ところが、我が国のオリーブの木と言うものは、連合すれは、それで終わり。
その連合体では内部の政策の問題で競い合うことはなく、単なる党内権力争いに終始する。
それは、もともと、連合する各団体に、強力な意思(政策)はなく、名目だけで実際は選挙で当選することばかりを狙っているのであり、イタリアのオリーブの木とは似ても似つかない形態であるのである。
今回の立憲民主党、国民民主党の合流にも、各党が何のために(政策)合流したかは全く分からず。
合流前の条件闘争は、各党の政策の僅かな違いを見比べているだけで、何(政策)の為に合流するかなどと言う情熱はない。
単なる野党統一、合流を目指すことが政権交代と夏様な錯覚は避けたいものである。
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