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9月 08, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<自民党総裁選は8日に告示され、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)の3氏が立候補する。陣営や議員らへの取材によると、菅氏が394人の国会議員票の7割強を固めて優位な情勢。地方票(141票)を合わせた全体(535票)でも過半数に達する。岸田、石破両氏は伸び悩んでおり、挽回を期す。投開票は14日。
菅氏は細田、麻生、竹下、二階、石原の5派に所属する議員計264人のほぼ全てを固め、無派閥(64人)のうち30人以上の支持も得る。細田派の下村博文選対委員長は7日、同派出身の安倍晋三首相(党総裁)と面会し、「菅氏の流れができつつある」と報告した。
ただ、竹下派の一部には派閥の意向に従わない議員もいる。同派の船田元・衆院議員は7日、自身のウェブサイトで「菅氏を支援できない。菅政権は安倍政権の『相似形』だからだ」と表明。結束に不安も抱えている。
菅氏は7日、陣営の選挙対策本部の会合に出席。「何も準備がないところでスタートした」と語り、活動に謝意を示した。地方票の上積みを目指す菅氏は都議会自民党をあいさつに訪れ、「(政府の)陣頭指揮を私にやらせていただきたい。初心を忘れないで頑張る」と支援を求めた。党所属の都議有志から推薦状を受け取った。
岸田氏は岸田派(47人)や旧谷垣グループの一部を中心に50人強の支持を得ている。選対本部を7日に発足させ、記者団に「これから戦いが始まる。しっかり働き掛けを続けていく」と語った。
石破氏支持を打ち出すのは石破派(19人)と無所属議員ら計25人程度だ。陣営は7日、会合を開いて情勢を分析。石破氏は記者団に「選挙はふたを開けてみなければ分からない」と強調した>(以上「時事通信」より引用)
政界がいつの間にか無風地帯になったかのようだ。激烈な政策論争もなく、政治家同士の切磋琢磨もなく、ただただ口先だけの気の利いた冗句を投げ合うだけの議論ばかりだ。
自民党では安倍氏が突然健康上のことで政権を放り出し、在任期間のピンチヒッターを誰にするか、という総裁選を実施している。安倍一強の自民党からピンチヒッターを選ぶとしたら官房長官を勤めていた菅氏が断然有利なのは自明の理ということになっているようだが、何となく釈然としない。
政治家はそれそれの有権者によって支持され当選して議席を得ている。なにも親分子分の関係ではあるまい。しかし派を以て群れ、派閥の一括りに自らなっているようだ。
確か、派閥解消のために小選挙区を導入したはずだ。政策選択により政権交代が簡単に起きる選挙制度だったはずだ。しかし現実の日本政治はそうはなっていないようだ。
七年八ヶ月の間、安倍自公政権が仕出かした失政は数限りない。アベノミクスはまさしくアホノミクスだった。官僚たちの劣化ぶりと国民の下僕ではなく、官邸の下僕に成り下がった元凶も安倍政治だ。
そして何よりも政治を統計数字で検証するのではなく、好悪の念で判断するように仕向けたマスメディアの罪は重い。選挙でも政治でも、すべてテレビ番組並みの演出だ。ミーハー感丸出しの報道ぶりにはウンザリする。
対中関係を巡って、世界は劇的に変化している。もしかすると世界で最大の独裁政権・中共政府が崩壊するかも知れない、波乱に満ちた大変動の時代を迎えている。そうした時代の流れとは無縁な、チマチマとした自民党総裁選や新党代表選を繰り広げている日本の政界や言論界の能天気ぶりに呆れ返る。
自由と平等、そして国家固有の文化の継承と国民の人権、といった対立軸を巡って自己都合なグローバル化を推進する中共政府と、グローバル化に懐疑心を抱き始めた欧州諸国との軋轢が時代を動かそうとしている。日本の政界で時代の大きな変動に言及する政治家が見当たらないのは日本国民の不幸だ。それはそうした政治家を育もうとしなかった国民の責任でもあるし、そうした問題意識を持たない日本のマスメディアの大きな責任だ。
政治家はコップの中の嵐にばかり囚われず、広く世界の潮流にこそ目を向けるべきだ。そしてその国際政治で存在感を示すために日本がなしうることは「平和な経済大国」という立場でしかないことを再認識すべきだ。
経済力は力だ。それを端なくも見せた呉れたのは中共政府だ。国民に還元すべき国富を勝手気ままに浪費して軍拡を続け、成獣の貧困国家の頬を札束で張る外交を展開して租借地を世界中に広げようとしている前世紀の帝国を現代に築こうとする倒錯独裁政権の原動力は間違いなく「経済力」だ。日本は再び力強く経済成長を歩まなければならない。そのための処方箋はこのブログで何度も提示してきた。日本の政界でこうした議論が沸き立たない限り、平和国家・日本の国際政治の場での復権はあり得ない。
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