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関東大震災朝鮮人被害者の追悼式典にオリバー・ストーン監督が反ヘイトのメッセージ! 一方、小池百合子知事はヘイト団体を後押し
https://lite-ra.com/2020/09/post-5615.html
2020.09.03 関東大震災朝鮮人被害者の追悼式典にオリバー・ストーン監督がメッセージ! リテラ
小池百合子オフィシャルサイトより
1923年9月1日の関東大震災から97年となった日。震災そのもの以上に忘れてはならないのが、大地震の混乱のなか、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒を入れた」等のデマが広がり、日本人らが多くの朝鮮人を惨殺したことだろう。いわゆる“朝鮮人虐殺”である。
東京都墨田区の都立横網町公園では虐殺された朝鮮人被害者の追悼式典がおこなわれたが、小池百合子・東京都知事は2017年、2018年、2019年に続き、式典への追悼文を送らなかった。小池都知事の暴挙については後述したいが、式典では意外な人物からの追悼メッセージが紹介された。
ベトナム戦争を描いた映画『プラトーン』などで知られるオリバー・ストーン監督が、アメリカン大学のピーター・カズニック教授と共同で追悼メッセージを寄せたのだ。全文を紹介したい。
「アメリカ人は、日本の40年にわたる朝鮮半島の残酷な植民地支配について知っているかもしれませんが、1923年9月1日の関東大震災の後、流言飛語に扇動された軍、警察、民間の自警団によって、何千人もの朝鮮人、何百人もの中国人、そして社会主義者が虐殺されたことを知っている人はほとんどいないでしょう。
私たちは、日本人がこの恐ろしい不正義を記憶し、反省し、大虐殺の被害者を追悼する式典を行っていることを聞き、勇気づけられる思いがします。
私たちは、東京都知事を含む、日本の右翼的歴史否定主義者たちが、この歴史を歪曲しようとする動きを強めていることを聞いて、驚きはしませんが、失望しています。
過去に正直に向き合うことは、どの国にとっても容易なことではないでしょう。それは私たちの国が今直面している課題でもあります。とりわけ人種的抑圧、広島・長崎への原爆投下を含む第二次世界大戦の負の遺産、帝国の歴史といった歴史問題があります。私たちは、みなさんのような、真実の歴史観のために闘う人々との連帯を強固にし、このような憎悪に基づく犯罪を2度と起こさせないという決意のもと、みなさんとともに被害者を追悼したいと思います」(翻訳は、式典で読み上げられた乗松聡子氏によるもの)
オリバー・ストーン監督が言うとおり、関東大震災における朝鮮人虐殺は、現在日本をはじめ世界中で問題となっているヘイトスピーチ、ヘイトクライムにも通じる重大な史実だ。ヘイトスピーチがいかなる悲劇を生むか、その警鐘のために、日本国内にとどまらず世界に向けてもその記憶を伝えるべきものだ。
ところが、オリバー・ストーン監督も指摘するように、近年日本では、右派による歴史修正の動きのなかで、「朝鮮人虐殺はなかった」などというデマが跋扈している。
■朝鮮人虐殺否定の急先鋒だったヘイト団体「そよ風」で講演した小池百合子
朝鮮人虐殺における犠牲者数については諸説あるが、「朝鮮人が暴動を起こした」などというデマや流言によって多数の朝鮮人や中国人が、日本の警察や軍、自警団によって虐殺されたのは歴然たる事実である。それは、当時、治安出動を指揮した警視庁官房主事の正力松太郎自身も証言していることだ。
しかし、その史実を葬り去ろうとする代表的なひとりが、小池都知事だ。
前述のとおり、虐殺された朝鮮人被害者の追悼式典に、小池都知事は2017年、2018年、2019年に続き、式典への追悼文を送らなかった。
本サイトでも繰り返し報じてきたとおり、この式典への追悼文は、1974年以降、歴代の都知事たちが寄せてきた。数々の差別発言で知られるあのレイシストの石原慎太郎元知事ですら、送っていたものだ。
ところが、小池都知事は知事に就任した翌年、2017年、突如としてこの朝鮮人犠牲者に対する追悼文を取り止めてしまったのだ。しかもその背景には、「関東大震災の朝鮮人虐殺はなかった」という差別デマを主張するヘイト団体と小池氏の関係がある。
周知のように、1990年代後半から、「従軍慰安婦」や南京虐殺など日本の戦前の犯罪行為をなかったことにしようとする歴史修正主義の動きが台頭したが、2000年代後半からそれはさらにエスカレートし、明らかな史実である関東大震災の朝鮮人虐殺まで「なかった」と主張する書籍や団体が現れた。
そのひとつが「日本女性の会 そよ風」というヘイト団体だった。「そよ風」はヘイト団体・在特会の関連団体で、「慰安婦」問題や関東大震災朝鮮人虐殺の否定などを主張しており、2013年には大阪・鶴橋で「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺ではなく『鶴橋大虐殺』を実行しますよ!」などとジェノサイドを先導したヘイトデモに協力。北海道支部長の女性は桜井誠・前在特会会長の「日本第一党」の副党首まで務めている。
その「そよ風」は、まさに朝鮮人犠牲者の追悼式典が開かれる横網町公園の朝鮮人犠牲者追悼碑の撤去を目指し、デモや集会を繰り返す一方で、自民党の政治家などへのロビイングもおこなってきた。
小池氏は2010年、この「そよ風」で講演をおこなっているのだ。当時、小池氏は自民党の国会議員。そんな立場にある者がヘイト団体で講演をおこなうとは信じがたいが、小池都知事が朝鮮人犠牲者への追悼文送付を取りやめたのは、この「そよ風」の動きと関係があったとしか考えられない。
■都の人権尊重条例によりヘイトスピーチ認定されている「そよ風」の集会を許可
実際、「そよ風」は小池都知事が追悼文を取りやめたのと軌を一にするように、2017年以降、同じ時刻に横網町公園内で集会を開始。「朝鮮人犠牲者追悼式典」にぶつける形で、「そよ風」関係者らが「朝鮮人が暴動を起こし、日本人を虐殺した」「日本人が朝鮮人を殺したのは正当防衛だった」などと典型的なヘイトデマをがなり立てるようになった。
それだけではない。小池都知事の「追悼文拒否」や「そよ風」のヘイト集会に対する都の認可に抗議の声があがると、2019年12月、東京都は逆にそれを封じ込める動きに出た。
「朝鮮人犠牲者追悼式典」実行委員会の公園占有許可申請に対し「公園管理上支障となる行為は行わない」「拡声器は集会参加者に聞こえるための必要最小限の音量とする」などと様々な条件をつけ、これに従わなければ中止や不許可にされても「異存ありません」とする内容の「誓約書」を交わすよう要請してきたのだ。
詳しくは既報(https://lite-ra.com/2020/06/post-5472.html)を参照いただきたいが、「そよ風」のブログには〈そよ風さんは双方の追悼式典がなくなるまで戦って欲しい〉なる言葉もあり、都の誓約書を悪用して「朝鮮人犠牲者追悼式典」自体を中止に追い込もうという意図が見られた。都の誓約書要求は、ヘイト団体を事実上アシストするものになっていたのだ。
さすがにこの措置には批判が殺到し、東京都は8月5日に方針を撤回。しかし、一方で「そよ風」の集会に公園の使用許可を与えた。
「そよ風」の昨年の集会における発言は、実は8月3日に、昨年10月に制定された都の人権尊重条例により、ヘイトスピーチ認定されている。にもかかわらず、今年も都は「そよ風」の集会にお墨付きを与えたのだ。
「虐殺された被害者を追悼する式典」と「虐殺の史実をなかったなどとヘイトをがなり立てる集会」とを同列に扱うことは、紛れもない史実を、あたかも議論の余地があるかのように見せ、歴史否認の動きに加担するものにほかならない。
繰り返すが、朝鮮人虐殺は人類が記憶すべき重大な史実である。ましてや、加害当事者である日本がその記憶と反省を忘れずつないでいくことは、当然の責務だ。
小池都知事とヘイト団体の歴史否認と差別扇動をこれ以上許してはならない。
(編集部)
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