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9月 02, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<「合流新党の代表選にも注目して」。自民党総裁選に世間の注目が集まる中、立憲民主党の福山哲郎幹事長(参院京都選挙区)は1日の定例会見で、メディアに対し、相応の扱いをしてもらうよう異例の「お願い」をした。
立民と国民民主党などで結成する新党の代表選は7日告示、10日投票で決定したが、総裁選の日程と重なるため、埋没を懸念する質問が相次いだ。福山氏は「総裁選は総理大臣を決める選挙なので当然」としつつ、政権選択選挙となり得る衆院選を見据え「大きな固まりである野党第1党の告知という形で言えば、メディアにもしっかりと報道いただきたい」と配慮を求めた。
会見場に集まった記者は20人程度でテレビカメラも数台。「密」な状態で取材が加熱する自民党本部とは様相が異なった。代表選は新型コロナウイルスを考慮し、街頭演説や大規模集会を控え、インターネットでの討論会などにシフトすることも明かした福山氏。「コロナの感染拡大がある中での選挙は、一定の配慮が必要」と悩ましげな様子だった>(以上「京都新聞」より引用)
安倍氏の退陣表明に対して、少しでも批判する者がいれば「健康を害した者を批判するのはケシカラン」との大合唱が湧き上がっているようだが、安倍氏の退陣表明は本当に「健康を害した」だけでこの時期になされたのだろうか。
あるいは野党の合併報道潰しでこの時期に退陣表明したのではないかとか、あるいは野党合併により新野党の態勢が整う前に解散総選挙を打つためにこの時期に退陣表明したのではないか、と穿った見方すら出来る。
なぜなら安倍氏が潰瘍性大腸炎が深刻な状態で退陣せざるを得ない、というのが本当なら一時間を超える退陣記者会見にすら体力が耐えられなかったのではないか。検査で慶応病院を訪れる直前まで、毎夜のように会食していたのと持病の深刻な状態とは符合しないのではないか。
政治家の出処進退のうちでも自分で日程を決められるのは退陣表明だ。その退陣表明にその日を選んだのが純粋に「健康理由から」と考えるのは余りに能天気ではないか。
天下の耳目を総裁選に集めて野党合併への影を薄くし、安倍後継内閣は「選挙管理内閣」だと最初から言い含められた「後継者」が一時的に総理・総裁の椅子に座ったその日に解散権を執行すれば、新野党は選挙態勢を整える暇などない。
その反対に総裁選でマスメディアを独占して国民の耳目を集め続けた自民党有利は誰でも考えるところではないか。
コロナ対策の継続性、などと自民党幹部は菅氏を担ぐ珍奇な理由を説明しているが、安倍自公政権に「コレ」といったコロナ対策があっただろうか。むしろ無能・無策こそが安倍自公政権のコロナ対策ではなかったか。
菅官房長官が横滑りで総理大臣として官邸に居座るの理由が政策の「継続性」のため、というのは解せない。どうみても「選挙管理内閣」だからではないか。そうでなければ岸田氏に禅譲をうたっていた安倍氏の人としての薄っぺらさが確定するだけではないか。
確実なのは安倍氏は絶好の時期と見て、あの日に退陣の記者会見を行ったことだ。それが安倍氏たる者の安倍氏的な身の振り方だろう。何でも私物化して来た安倍氏なら、退陣の時期まで極めて私的な理由から決めたはずだ。
彼が行った諸悪の一つとして政治の私物化により自殺した職員に関して安倍氏批判の大合唱をしなかった連中が、安倍氏の「健康理由の退陣」を批判した者に大批判の大合唱を浴びせるとは、彼らの判断基準がマトモではないと思わざるを得ない。その程度の「読み」では魑魅魍魎が跋扈する国際政治には通用しないだろう。
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