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安倍首相が検査後の会見で「これからまた」と言い直した訳 ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277857
2020/08/27 日刊ゲンダイ
まだ「頑張れている」?(C)共同通信社
さて今日このコラムをお読みの8月26日水曜日の段階で、安倍総理はまだ総理としてその任を遂行しているであろうか。
事ほどさように、永田町には刻一刻と流動的な政局の噂が飛び交っている。
原因は総理の健康不安。「持病の潰瘍性大腸炎の悪化」とか「いや別の重病が見つかった」などの噂が流れ、24日の月曜日にもまた午前中に病院で検査。早期退陣説も流れ、何か動きがあるのではと待ち構えた記者に、午後から官邸に赴いた総理は、意外にも「まだこれからも公務を頑張る」と宣言した。そもそも今の体調不良は「147日間休まず働いた」疲れということに総理の周りはしたいらしいが、この記録は6月の話であって、それから2カ月も経って疲れが出るというのも不思議。何かほかの原因がありそうだ。
最初永田町で語られていた臆測のひとつは、早晩、安倍総理は体調不良を理由に降板する。そしてひとまず後任は副総理である麻生さんが引き受ける。そしてあまり時間をかけずに菅官房長官に禅譲する。菅さんは今の内閣を危機管理内閣として、改造せずに引き継ぐ。総裁選などしている場合ではないということにして石破さんの登場を阻み、二回(二階ではない、ややこしい)総理大臣をやった事実で麻生さんも勲章がもらえて納得という一石何鳥もの作戦だ。
そこで注目したいのは病院から帰った月曜日のぶら下がりで安倍総理の発言だ。
総理は「これからも」と言いかけて言い直し、「これからまた」公務を頑張ると発言した。普通なら訂正するほどの違いではない。
ではなぜ言い直したのか。「これからも」には「これからずっと」というニュアンスがあるので、思わず本音が出て訂正してしまったのではないだろうか。
……と書いていたらまたニュースが入ってきた。28日に何やら会見があるというのだ。ここでまた裏情報。
安倍総理は17日、慶応大病院で「検査」を受けたことになっているが、検査ではない。実際には持病の潰瘍性大腸炎がかなり悪化していて、5時間にわたって血液を入れ替える大治療が施されていた、というのだ。この治療は毎週1回、計5〜10回必要だというから、総理は毎週、慶応大病院に行かなければならなくなる。当然、その日は公務は一切できない。そこでこんな見立ても出回っている。
立憲と国民民主の結党イベントが9月1日に行う方向で内々調整されており、それをかすませるために安倍総理が内閣改造・党役員人事をぶつけてくる公算があるという。9月の早めに最後の人事を断行し、タイミングをみて辞任する。麻生臨時代理が当面引き継ぎ、総裁選で名実ともにポスト安倍体制を確立する。これを受け新生自民党による解散・総選挙は来年度予算審議前の年末から年明けが濃厚とみられる。選挙で予算を人質にして業界団体を縛り付けるためなのだとか。うーん。それもありそう。
28日には病状説明と続投宣言となるのだろうか。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
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