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◆安倍首相「本当の容態」“辞任秒読み”で動き出した「新・五人組」クーデター
◆自衛隊の装備品リストに米国が排除した「中国製カメラ」
◆辞めジャニーズ どう稼いでいるのか
◆優香先生、教えてください
◆ちとせよしの 限界ショット
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医師たちがチームを組んで健康管理にあたり、情報は“鉄壁”に守られてきた。それが日帰り検査を機に、病状の情報が官邸周辺から一気に流れ出し、錯綜し、増幅されながら自民党有力者たちに伝わっている#安倍晋三
安倍首相体調悪化 吐瀉物の内容を割り出す凄まじい情報戦も
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2020.08.24 07:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2020年9月4日号
辞任は秒読み?(写真/共同通信社)
総理大臣の「体調悪化」は政治の不安定化につながる。ましてや、新型コロナの感染第2波で政府の対応が問われているタイミングでの政治不安は国民生活に重大な影響を与えかねない。
今回はまさにそうなってきた。安倍晋三首相(65)は8月17日に慶応病院で検診を受け、当日のうちに退院した。当初は「1泊2日」の検査入院を予定していたが、「入院すると周囲に憶測を広げる」という首相の強い希望で日帰りになったとされる。
しかし、本人が健康に自信があれば、憶測など一笑に付して検査入院すればいいはずだ。
首相の体調悪化説に火をつけたのは8月4日発売の写真週刊誌『FLASH』の“吐血”報道だった。7月6日の首相動静に5時間の空白があり、永田町ではこの間に吐血したのではないかという情報がめぐっているという内容だ。
菅義偉・官房長官が報道当日の会見で、「私は連日お会いしているが、淡々と職務に専念しており、全く問題ないと思っている」と報道を否定したものの、体調不安説は消えない。
権力者の病状は決して他の政治家に漏らしてはならないトップシークレットであり、潰瘍性大腸炎の持病を持つ首相の病状も主治医ら医療チームから家族や今井尚哉・首席秘書官ら一握りの身内にしか知らされていないとされる。
それだけに、政権内部では麻生太郎・副総理、二階俊博・自民党幹事長、当の菅官房長官までがそれぞれ首相の“本当の病状”を知るために情報収集を活発化させている。
そうした数々の情報によると、問題の「7月6日」の首相の様子はこうだったと伝えられている。
“執務中に気分の悪化を訴え、公邸に移って休養しているうちに目眩、嘔吐、一時的な意識混濁状態も見られた。主治医(医師団の1人)が呼ばれて処置、回復する。過労やストレスが原因と見られる。念のため行なったコロナのPCR検査は陰性。問題なし”
首相動静によると首相は翌7月7日には朝から閣議に出席。その後、通常通り執務をこなしているが、気になるのは前日の嘔吐についての次の情報だ。
“吐瀉物の中に「黒い塊」があった”
専門医の話によると、胃酸と出血が混じると黒くなる。吐瀉物に「黒い塊」が混じっていたとなれば吐血が疑われる。しかも、潰瘍性大腸炎による出血はあり得るが、その場合は下血になる。胃から吐血となると潰瘍や癌も疑われるという。『FLASH』の報道では「鮮血」とされているが、もともとはこっちが吐血報道の元になったようだ。
主治医の1人ががん検査を主張
ただし、「黒い塊」の正体については別の情報も流れている。安倍首相はコロナで会合を控え、その間は秘書官たちと高級料亭から仕出し弁当を取って食べていると報じられている。実は、その日の昼食は料亭の仕出しではなく「のり弁当」を食べ、そのために、「のり弁当の海苔が胃の中で黒い塊になっていた」というものだ。
それに対して、官邸内には「総理が食べているのは消化に良い流動食のようなもの。仕出しでも、のり弁でもない」という否定的な意見もあり、海苔の塊が吐血と間違って伝わったのか、あるいは首相側近サイドが吐血情報を隠すための情報操作として“のり弁説”を流した可能性もある。
ともかく、首相の吐瀉物の具体的な内容まで割り出そうとする情報収集合戦のすさまじさを物語っている。
そこに今回の日帰り検診だ。情報戦は否応にも盛り上がる。首相は6月13日に慶応病院予防医療センターで人間ドックを受診したばかり。しかも、センター長の高石官均・慶応大学医学部教授は潰瘍性大腸炎や大腸癌の専門家として知られ、首相の医療チームの中心メンバーでもある。
病院関係者は今回の検査を「6月の追加検診」(読売報道)と説明しているが、前回の検診からこれまでの2か月間に、病状の変化が起きたから新たな検査が必要になったと見るのが自然だろう。
“追加検査は、首相の主治医の1人が、癌を疑って再検査を強く主張して行なわれた”との情報もある。
日帰り検診後に公務に復帰した安倍首相の症状について、党内で流れた最新の情報は、“下痢が止まらないのに無理して出てきている。潰瘍性大腸炎の悪化で退陣した13年前の第1次安倍政権のとき(*注)に似てきた”というものだ。
【*注/2007年8月、インドネシアなどアジア3か国歴訪後に安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎が悪化、内閣改造を行なったものの、9月の臨時国会で「職責を全うする」と演説した2日後に突然、退陣を表明した】
難病指定された潰瘍性大腸炎の持病を持つ安倍首相には、慶応病院の専門医チームや官邸に常駐する防衛医大の医師たちがチームを組んで健康管理にあたり、情報は“鉄壁”に守られてきた。
それが日帰り検査を機に、病状の情報が官邸周辺から一気に流れ出し、錯綜し、増幅されながら自民党有力者たちに伝わっている。
麻生氏 首相臨時代理なら残り任期1年総理を務める野望も
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2020.08.24 16:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2020年9月4日号
後を託すのは誰なのか(写真/共同通信社
安倍晋三首相(65)は8月17日に慶応病院で検診を受け、当日のうちに退院した。首相の体調悪化説に火をつけたのは8月4日発売の写真週刊誌『FLASH』の“吐血”報道だった。7月6日の首相動静に5時間の空白があり、永田町ではこの間に吐血したのではないかという情報がめぐっているという内容だ。
いまや自民党内は安倍の体調急変は間違いなさそうだと受け止め、「秋退陣」をにらんで動き出した。
安倍首相は慶応病院に向かう2日前の8月15日、全国戦没者追悼式に出席した後、東京・渋谷区富ヶ谷の私邸に“盟友”の麻生太郎・副総理を招いて1時間ほど会談した。
「総理は自分に万が一のときを考えて、麻生さんに後を託した」
自民党ではそんな見方がまことしやかに伝わっている。
2007年8月の安倍退陣劇(第一次安倍政権)の際にも似た状況があった。インドネシアなどアジア3か国歴訪後に安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのだ。あのとき、安倍首相は退陣表明の2日前、当時幹事長だった麻生氏だけに辞任するつもりであることをひそかに伝えた。
事前に情報を得た麻生派では、「次は麻生さんだ」とフライングで総裁選準備を進めた。そのことは麻生氏自身が記者団に「2日前から聞いていた」と漏らしたことで発覚して党内から批判をあびた。
現在、麻生氏は閣内での首相臨時代理の序列第1位であり、安倍首相に不測の事態が起きた場合、間違いなく総理の執務を代行することになっている。
そのため政府は4月から首相と副総理が同時に感染して政府機能が麻痺することを避けるため、麻生氏をコロナ対策本部の会議など重要な会議には出席させずに“温存”するフォーメーションをとってきた。
安倍首相が入院すれば、いわば“麻生臨時政権”になるのだ。国民にとってこれ以上の悲劇はないだろう。コロナ禍で麻生氏が政府のトップに立てばどんな政治になるか、これまでの言動をみると容易に想像できる。
まず、生活支援は見込めない。財務相を兼ねる麻生氏はコロナ対策の国民一律10万円の現金給付について、「リーマンショックの時の定額給付金は効果がなかった」「一律支給でやった場合、貯金に回らない保証はあるのか」と反対していた。
給付決定後も、「手を挙げていただいた方に給付する」と口走り、できるだけ給付を減らすために記入間違いが起きやすい申請方式をとった。 “下々”の生活苦はわからないのだ。
感染対策も期待できない。第1波の感染者数が減少した6月、麻生氏は日本の死亡率が低いことを「(欧米諸国と)民度のレベルが違う」と誇った。裏を返すと“民度が高ければたいしたことない”と言っているようなもので、この人の発想は「コロナはたいしたことない」と対応が遅れた米国のトランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領とさして違わない。
その程度の認識の“臨時総理”が指揮を執って第2波の感染拡大を食い止めることができるとは思えない。極めつきは、安倍首相の体調をめぐって記者団に言い放ったこの言葉だろう。
「あなたも147日間休まず働いてみたことありますか? ないだろうね。140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったってわかんないわけですよ」
体調不良で日帰り検査した安倍首相をかばったつもりかもしれないが、国民の命を預かる総理大臣にはまず自らの体調を維持する責任があり、不休で働くことは、誉められることでも自慢できることでもない。
総理経験者にもかかわらず、「総理だからこそ休まなければならない」という基本がわからない人物にとうてい政権は任せられない。ところが、である。麻生氏の野心は「首相臨時代理」にとどまらないらしい。政治評論家の有馬晴海氏が語る。
「麻生副総理が首相臨時代理として総理執務を代行しても、安倍首相が退陣となれば、自民党ルールでは総裁選を実施し、後任の総理・総裁を決めることになる。首相臨時代理の役割はそこまでで終わる。しかし、麻生さんは、首相臨時代理になった後、そのまま安倍さんから政権禅譲を受けて残り任期の1年、自ら総理を務めるつもりでしょう」
麻生側近議員も、「麻生さんの悲願は1日でもいいから総理に再登板し、前回の総理時代に自民党が選挙に大敗して政権を失った汚名を返上することです」と見ている。
この9月に80歳の誕生日を迎える麻生氏にとっては、安倍首相からの政権禅譲が再登板の「最後のチャンス」に見えているのかもしれないが、首相臨時代理どころか、これから1年間の麻生再登板など国民にはたまったものではない。
安倍首相体調悪化 二階、菅氏ら新・五人組は誰を選ぶか
https://www.news-postseven.com/archives/20200825_1588872.html?DETAIL
2020.08.25 07:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2020年9月4日号
小渕首相が倒れた当時の「五人組」(野中、亀井、森、青木、村上の各氏。写真/共同通信社)
安倍晋三首相(65)は8月17日に慶応病院で検診を受け、当日のうちに退院した。1週間後の24日にも再度、検査を受けた。首相の体調悪化説に火をつけたのは8月4日発売の写真週刊誌『FLASH』の“吐血”報道だった。7月6日の首相動静に5時間の空白があり、永田町ではこの間に吐血したのではないかという情報がめぐっているという内容だ。
安倍首相は慶応病院に向かう2日前の8月15日、全国戦没者追悼式に出席した後、東京・渋谷区富ヶ谷の私邸に“盟友”の麻生太郎・副総理を招いて1時間ほど会談した。
「総理は自分に万が一のときを考えて、麻生さんに後を託した」
自民党ではそんな見方がまことしやかに伝わっている。現在、麻生氏は閣内での首相臨時代理の序列第1位であり、安倍首相に不測の事態が起きた場合、間違いなく総理の執務を代行することになっている。安倍首相が入院すれば、いわば“麻生臨時政権”になるのだ。
自民党では麻生氏への政権禅譲シナリオを阻止する動きが水面下で始まった。そのキーマンが、二階俊博・幹事長と菅義偉・官房長官だ。
「二階さんは政局観がズバ抜けている。頼りになる幹事長」(菅氏)
「菅官房長官は立派な指導者として活躍している」(二階氏)
と2人はスクラムを組み、9月に「地方創生・未来都市推進議員連盟」を旗揚げする。「『地方創生』を抜きにして日本の発展はあり得ない」と主張する菅氏の政策に賛同する菅―二階連合の新勢力結成といっていい。
13年前は突然の退陣表明を謝罪した(時事通信フォト)
注目されるのは、同議連の呼びかけ人には2人の他に、二階側近の林幹雄・幹事長代理、菅氏に近い森山裕・国対委員長をはじめ、最大派閥・細田派会長の細田博之・元幹事長、麻生派ナンバーツーの鈴木俊一・総務会長、竹下派幹部の関口昌一・自民党参院議員会長という党中枢や派閥領袖クラスの錚々たるメンバーが加わっていることだ。
二階派ベテラン議員は、「安倍総理にもしものときは、後継者を事実上決定できる顔触れが揃っている」と見る。麻生氏が安倍首相からの禅譲を狙えば、それを防ぐため二階氏、菅氏を中心に反麻生クーデターが起きるという読みだ。
念頭にあるのは、2000年4月、時の小渕恵三・首相が脳梗塞で倒れて搬送された翌日にホテルニューオータニで開かれた、いわゆる「五人組の密議」だ。当時のメンバーは青木幹雄・官房長官、森喜朗・幹事長、野中広務・幹事長代理、亀井静香・政調会長、村上正邦・参院議員会長で、会合では村上氏が森氏に「あんたが(総理を)やればいいじゃないか」と発言し、森後継の方針が決まったとされる。
後に村上氏は本誌・週刊ポストに、「あのときは、キャリアからいって森が一番と、誰しも思ったわけですよ。私はそれを代弁しただけ」(2016年9月2日号)と語ったが、当時の自民党で次期総理の最有力候補と見られていたのは小渕氏と総裁選を争った加藤紘一・元幹事長だった。
しかし、官房長官だった青木氏には最初から早大雄弁会の1年後輩で政治家となってからも付き合いが深かった森氏を後継首相に据える狙いがあったとされる。実際、会合には加藤派の党三役だった池田行彦・総務会長が参加していない。
さらに五人組は党内の反対を封じ込めるため、会合の2日後には自民党両院議員総会と両院の本会議を開いて森首相を選出し、加藤氏らが反対の声を上げた時には森内閣が発足していた。
これをモデルとするなら、安倍首相の体調に異変が起きたときに集まるのは菅官房長官、二階幹事長、林幹事長代理、鈴木総務会長、関口参院議員会長の“新・五人組”になる。会合には副総理の麻生氏や党三役ながら総裁候補である岸田文雄・政調会長、石破茂・元幹事長は呼ばれないはずだ。
では、次の総理・総裁には誰が選ばれる可能性が高いのか。先の二階派ベテラン議員はこう読む。
「二階さんは幹事長留任を強く希望している。麻生後継ではそれが望めない。岸田は論外、反安倍の石破でもまとまらないだろう。二階さんは万一のときに安倍路線と政権の骨格をそのまま引き継げるのは官房長官として、安倍総理を長年支えてきた菅さんしかいないと考えている」
反発しそうな麻生派や安倍首相の出身派閥・細田派への対策も前述の「地方創生・未来都市推進議員連盟」の呼びかけ人人脈がものをいう。
「温厚でバランス感覚ある麻生派の鈴木総務会長であれば、会合の席で『麻生さんは総理になるには高齢すぎる』(麻生氏は9月20日に80歳になる)と正論を言われたら反論できないだろう。最大派閥である細田派は分裂問題を抱えており、安倍さんが病気退陣となれば後継者問題でバラバラになりかねない状況だ。菅後継の方針が決まった後に細田会長の承諾を求めれば、派の結束を守りたい細田さんは受け入れざるを得ない。麻生派と細田派が飲めば党内から大きな反対は出ないはずだ」(同前)
そこまで読んだうえでの議連呼びかけ人の人選だとすれば、菅―二階連合が麻生氏より一枚上だ。
総理の体調悪化による政権交代は過去4回 後継政権の安定度は
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2020.08.25 16:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2020年9月4日号
13年前は突然の退陣表明を謝罪した(時事通信フォト)
安倍晋三・首相(65)は8月17日に慶応病院で検診を受け、当日のうちに退院した。首相の体調悪化説に火をつけたのは8月4日発売の写真週刊誌『FLASH』の“吐血”報道だった。7月6日の首相動静に5時間の空白があり、永田町ではこの間に吐血したのではないかという情報がめぐっているという内容だ。
安倍首相は19日に官邸で記者団の取材に応じ、「体調管理に万全を期すために、先般検査を受けた。これから再び仕事に復帰してがんばっていきたい」とカメラ目線でそう語った。意地っ張りな性格の首相は、側近の萩生田光一・文部科学相や甘利明氏らが「もっと休養をとってほしい」と言うほど、意固地になる。
しかし、いくら官邸に入っても、国会を開き、記者会見にも応じて政府がコロナの感染第2波にどう対応しようとしているのか、国民の不安に正面から答えないのであれば総理としての責任を果たすことにはならない。それができないほど体調が悪いのであれば、総理の任を一時余人に委ねてでも、静養して体調を万全に整えるのが政治家の責任だろう。
この総理は自分が静養を拒否するほど、党内で権力闘争が激化し、政権が“死に体”に向かうことに気づいていない。コロナ対策に全力を投入する気力と体力がないのなら、国民は安倍首相に早く交代してもらったほうがいい。
だからといって、後継首相が誰でもいいわけではない。麻生太郎・副総理が期待する安倍首相からの政権禅譲にしても、二階俊博・幹事長らの話し合いによる菅義偉・官房長官の後継にしても、いずれも次の総理選びのプロセスが国民には見えない「密室」で決められる。
ここで思い出されるのが、2000年4月、時の小渕恵三・首相が脳梗塞で倒れて搬送された翌日にホテルニューオータニで開かれた、いわゆる「五人組の密議」だ。
小渕首相が倒れた当時の「五人組」(野中、亀井、森、青木、村上の各氏。写真・共同通信社)
当時のメンバーは青木幹雄・官房長官、森喜朗・幹事長、野中広務・幹事長代理、亀井静香・政調会長、村上正邦・参院議員会長で、会合では村上氏が森氏に「あんたが(総理を)やればいいじゃないか」と発言し、森後継の方針が決まったとされる。
「五人組の密議」で選ばれた森内閣が最後まで国民の信任を得られなかったように、正当なプロセスで選ばれた総理でなければ国民は信頼して国の舵取りを任せることができない。
自民党の歴史には、総理の体調悪化で政権が交代したケースが4回ある。政治評論家の有馬晴海氏は「選び方」によって後継政権の安定度が違ってくると指摘する。
「病気退陣した石橋湛山首相から岸信介首相、池田勇人首相から佐藤栄作首相への交代は、いずれも総理総裁になるべく研鑽を積み、総裁選で次点だった有力者がすんなり後継者に選ばれたことで党内が納得し、後継政権は安定した。しかし、小渕首相急死の後、五人組によって一度も総裁選に出馬したことがなかった森喜朗首相が選ばれると、“加藤の乱”が起きるなど政治の混乱を招いた」
残りの1回は“大福戦争”と呼ばれた党内抗争を受けたハプニング解散による総選挙中に急死した大平正芳首相の後の後継者選びだ。この時は、首相臨時代理だった伊東正義・官房長官でも、大平派の後継者とみられていた宮沢喜一氏でもなく、キングメーカーだった田中角栄氏と親しい鈴木善幸氏が選ばれた。しかし、鈴木首相は「日米同盟は軍事同盟ではない」と発言して米国との関係を急速に悪化させるなど、「暗愚の宰相」と呼ばれた。
総理・総裁は自民党が選ぶが、国民が納得する選び方でなければ、不安定な政権ができて結局は国民が苦しめられることになる。
もはや国民の信を失いつつある安倍首相の後任選びで、自民党はそうした過去の教訓を生かせるのだろうか。
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