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アベ政権の新型コロナウイルス対策は2度変更されています。
2月の時点で、厚労省は「新型コロナウイルスは風邪の一種」との認識でした。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf
(令和2年2月17日改訂版)
また、この時期は憲法改正を見据えた世論対策と共に、
・オリンピック開催決行
・中国への配慮(4月上旬の習近平国家主席の国賓来日強行、観光客呼び込み)
が至上命令でした。
それらの結果、政府の対応は口先では不安を煽りながら、実際にはほとんど何もしないというものでした。 それどころか不正確なPCR検査を行なわせ、また検査数も厳しく制限しました。
これらの政策は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での対応に典型的に現れています(症状が無い人を自宅に帰した、隔離が十分ではなかった、厚労省技官が感染した)。
風向きが変わったのが、3月24日の「五輪1年開催延期」決定です。
世界的(特に欧米での)な感染拡大によって、”国際世論”が五輪中止または延期に傾いたことが最大の原因です。
それに先だって「新型インフルエンザ等対策特別措置法」(俗称・緊急事態宣言法)を3月13日に成立させていたことも重要です。
その結果、4月7日に緊急事態宣言がなされ、埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫及び福岡の7都府県がその対象とされました。
この時点で政府が重要と考えたのは、
・とにかく諸外国に対して”やってるフリ”をしなければならない。
・五輪を2021年に開催するためには、国内での新コロ発生を中国・韓国・台湾並みに抑える必要がある。 つまり「アンダーコントロール」を証明しなければならない。
五輪が「中止」であったなら、対応はさらに穏やかなものであったかも知れません。
・法を成立させたからには、将来の”戒厳令”の演習として、実施しなければ意味が無い。
・しかし経済を停滞させてはならない!
ということで、欧米のような”ロックダウン”は行なわず、PCR検査も積極的には増やさない、きわめて緩やかな規制でした。
……しかし、おそらくアベも考えなかった(?)事態が起きます。
それは日本人の「清潔/健康志向・長寿欲求」と、「同調圧力」です。 その結果、野党の大部分(れいわを含む)もが政府の3密回避政策に積極的に協力するほどでした。
緊急事態宣言によって、5月中旬には”感染者”(正確にはPCR検査陽性者を含む)と死亡者はほぼ2月の水準まで減少しました。 同時にこの頃にはGDPの落ち込みも明確になってきました。 さらに政府に休業支援を求める声も次第に大きくなりつつありました。
それらを受けて、5月25日に緊急事態宣言は解除されました。
その次の”政策修正”がいつ行なわれたかは定かではありませんが、7月上旬からの”第2波”襲来の時点では決定事項だったと思われます。
その結果、第2波は第1波よりも”感染者数”でははるかに大きなものであったにも関わらず、結局緊急事態宣言の再発動は行なわれませんでした。
その修正の最大の目的は「経済優先」です。
その表れが「Go To トラベル」です。 お粗末ですねぇ。
こうして眺めると、「新型コロナウイルス対策の変更」というのはじつは非常に小さな小手先のものであることが分かります。 アベの考えることの基本は一貫して変わっていません。 いかにして政権を長期化できるか、それだけです。
今後、世界全体での新コロによる死亡者は200万人を越える(現時点で約80万人)と小生は予想していますが、日本では1万人に届かないでしょう(現在約1200人)。
これはまさに不幸中の幸いと呼ぶべきもので、もし今回よりも悪質なウイルスが襲来した場合、アベのような連中が日本を支配していたなら、深刻な打撃を受けるに違いありません。
また残念ながら、別の大きな不幸が顕在化しました。
それは官僚の劣化と、「真の専門家」の不在です。 右を見ても左を見ても御用学者ばかり。
”正論”を吐くのは小生のような引退した老学者のみ;;
こんな悲観的に締めくくりたくはないのですが、まったく展望が見えません><
……わけでもなく、死亡者数が第2波で明らかに少ないのは、最前線で戦うお医者さんたちが成果を上げている証拠かも知れません!!
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